タグ： 十二星座殺人事件

ミカエルスコーピウス 行動原理　不明　 （生い立ち） 精神病院の前に捨てられていた孤児。院長の子供として引き取られた。 父も母も優しい人間だった。両親とも精神科医であった。精神科医の親が薬を処方し、患者の気分が晴れやかになる姿を見てきた。 うまれつき、人を発狂させる方法を理解していたミカエルはしばしば、幸せになった患者を発狂させ自殺をさせてきた。 そしてついに脳というものをとてもバカバカしく感じることとなる。 それゆえに、脳から発せられる言語や思考、行動そのものにも意味を見出せず、バカバカしくてたまらなく、機械の中に自分が一人いるだけのような感覚に陥った。人が脳というものに振り回されていることを愚かしく感じる、薬よりも効きの強い彼の発狂能力は彼に脳の脆弱性を意識させた。ここに彼の非常な孤独がある。 　結果、軽薄に人をただの良くできた喋り相手と設定している。が希死念慮が強くある。これについて本人は自覚している。その時は自らに発狂をかけることで昏迷させて頭をぼんやりさせている。 　誰とも深い関係を持ったことがなく、また実の両親がいないこともさらに彼の孤独を加速させている。 「はあ、ばっからし。おやすみ。」 「つまんねー話ばっかすんなよ、この脳足りんがよ」 希死念慮を忘れさせてくれるので面白い話が好き、暗い話はつまらないからすぐに発狂させて自殺させてきた。 自分は生まれてこなかった方がよい、というより人類そのものが生まれてこなかった方がよかったという気持ちが強い。というか、世界が、いらない。 （教祖について） 街を普段ぶらぶらしているが、信者がいる。信者には定期的に求められた妄想を与えてあげることで、金銭を要求している。金づる程度にしか思っていない。 （才能について） なぜこんな才能を自分でも持ってしまったのだろうと考えている。 （毒の知識について） 父の書庫を漁り、医学について学ぶうち毒の知識をつよく持つようになった。 （義理の父母について） 優しかった父と母が一度喧嘩をし、その姿を見るのが嫌で仕方がなく二人を発狂させて自殺させた。この時に感じた不快感だけが、人間を脳だけの存在ではないと割り切れなかったものである。普段なら興奮しているだけだ、で無視をできるはずだったのに。 以後、精神病院は廃院している。

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