タグ： 伊賀家 妹

本を読むのが大好きな女性。名前は「ことひめ」と読む。３つ上に兄がおり、理姫よりも先に国語教諭になった。陽気な兄とは対照的に内気な性格で、少し疑り深いきらいがある。中学の頃から本を読むのにハマっているため知識は豊富。愛読書は宮沢賢治の『よだかの星』。お守り代わりに持ち歩いている。徳用チョコレートは兄に無理やり持たされたもの。 「別に兄に憧れてこの職に就いたわけではありません。私は私なりの考えでこの職を選びました。ですので、あまり兄と比べるのはやめてくださいね。あの人は、私には眩しすぎます。」 普段から生徒には塩対応だが、生徒から時折強く冷ややかな視線を受けるとの報告がある。 以下、秘匿情報 小学生の頃、理姫は兄と同じ活発な女の子であった。そんな彼女が内気な性格になったのは中学の時、彼女の整った顔立ちに嫉妬した他の女子生徒からいじめを受けたからである。本を読むようになったのもその頃。水を掛けられる、罵詈雑言を浴びせられるのは日常茶飯事で、大事な物を隠されることもあった。ついたあだ名は「病原菌」。今でもその言葉を聞くと動悸や眩暈が起こる。妹の異変に気付いた兄が両親に報告し、両親はすぐさま引っ越しを決意。 「よだかは、他の鳥たちから嫌われていました。嫌われながらも羽虫を食べ、細々と生きていましたが、ある日鷹から俺と同じ名を使うなら殺してやると言われます。死に場所を求めたよだかは太陽や星に相談しに行きますが、誰からも相手にされません。居場所を失ったよだかは、最後には力尽きてしまいます。そして、よだかはそのまま星となり、今でも地上を照らしているのでした。」 「よだかの星、良いですよね。皆から腫れもの扱いされたのに、最期は綺麗な星になって…私もみんなから嫌われて、家族にも迷惑かけて。兄もこんな妹と同じ名を持っているだなんて嫌でしょう、あの鷹と同じように。だったら、せめて最期くらいはよだかみたいに綺麗な星になりたいなぁなんて、そんなことを考えるんです。その邪魔をする人がいるなら、私は容赦なく排除します」

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