タグ： 片鱗

彼の名前、山田優人と書いて『やまだ　じぇんとるまん』と読む。そう、キラキラネームである。 山田は屈強な心を持つ高校生だ。 コンビニエンスストアでアルバイトをしている。マイペースな姿（鈍臭さ）から従業員からは好かれ（嫌われ、叱られるだけでなく理不尽に）絡まれる（当たられる）ことも多い。後輩からは慕われて（舐められきって）いる。今は品出しに専念している（ミスしかしないためレジはもう任されない）。 山田はクールな一匹狼である。 学校での山田はキラキラネームと見た目との一致（ギャップ）からか、熱心なファン（いじめっ子たち）から熱烈なアプローチ（深刻ないじめ）を受けている。被害の一例として、山田の上履きに油性ペンでメッセージや素敵な絵書かれていたり、それがゴミ箱に仕舞われていることは日常茶飯事であったが、最近の山田は上履きを敢えて洗わず、誰も触りたがらない状態にすることでこれらを多少回避する術を覚えた。 また、バイトで得た収入は彼らの懐に消えていくため、出来るだけ所持金は少なく持ち歩いている。 山田は守るべき大切なものを持っている。 授業中、コソコソと何やら熱心にノートに書き込んでいる山田の姿がよく目撃される。内容は授業の板書ではない。隣や後ろの席の人たちの情報から、それが漫画であることは知られている。主犯格とその取り巻きが取り上げようとしたことは幾度とあったが、山田が死守しているため詳細は不明だ。あまり絵が上手いとは言えない。 山田は拠り所を持とうとしない。 そのため山田は門限ギリギリに帰る。理由は不明だ。 山田には唯一尊敬できる兄がいる。 とても優しい兄だ。 山田は深刻な病に侵されている。 だが、山田は決してそれを表に晒すようなことはしない。その苦悩は彼の心と脳内にしまっているのだ。 その病名、彼の心に秘めたるは「厨二病」である。彼の心は明るい。 趣味：理想の自分が主人公の漫画を描くこと。苦境を乗り越える成功ストーリーだ。 補足：山田はこの環境下でも精神を保っているのは厨二病のおかげ。特にはいじめっ子に対してギリギリの状態。一応毅然としているが何がきっかけで壊れるかはわからない。このストレスをぶつける先が彼の漫画ということ。痛めつけるほどではない（まだ）が、権力をてにするとか、そんな感じ。 兄に対して、優しい兄は好きだったが、家を出ていってしまったことで「置いて行かれた・見捨てられた」という感情を無自覚ではあるが抱いている。

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