タグ： 東雲卓

中性的な顔立ちの少年。黒髪に青いインナーカラーを入れているのは兄へのリスペクトだが本人に伝える気は毛頭ない。 小説家の両親を持つ3人兄弟の真ん中。 いつ見てもパソコンとにらめっこしてる兄と幼少期から天才鬼才の名を欲しいがままにしている妹に挟まれた凡人として育つ。 ニラトルフ学園に入学したはいいものの飛び抜けて優秀な妹と校内女子人気の高い兄の話が飛び交う学園に少々うんざりしている所も。 ただ仲が悪い訳ではなくちょっとしたジェラシーを感じてるだけ。 兄弟に振り回されたからか面倒見の良いしっかりした子になった。 凡人というのは自己評価で、ニラトルフ学園に中等部から入学できている時点で優秀なのだが、妹のせいで感覚がバグっている。 幼少期からお兄ちゃんっ子でよく遊んでもらっていた。ただ、兄は冒涜的な世界に足を突っ込んでいる手前こそこそと調べ物をしたり親と研究所に行ったりと共に行動できないことも多かった。 そんな兄の姿を乃蒼には除け者にされているように捉えられてしまった。兄と足並みを合わせたい。兄が追っているものを知りたい。そんな気持ちからある日兄の部屋に侵入。冒涜的な書物を目撃。人生初のSANチェックをすることに。 兄の書き残したメモや翻訳された文章から《呪文：被害をそらす》の使用方法を理解したが使用したことは無い。 それ以来兄の背中をおうことをやめ平々凡々な人生をあゆむことを決意する。 現在の身辺プロフィール(乃蒼目線) 東雲奈緒(22)　男　薬学部薬学科　教師　 数年前に「友人から紹介があって」と言いニラトルフ学園へ赴く。何故か校内人気が高い(多分なんか使ってるのでは？と踏んでる) 東雲波瑠(15)　女　中等部2年　 小学生の頃からjr数学オリンピックで無双したりしてる天才っ子。何しても大体そつなくこなす。兄2人がいるのと国内1番の教育機関という環境からか特に悩むことも無くニラトルフ学園に入学した。 両親 表向き小説家だが、取材と言うていで地方にある研究施設に頻繁に出入りしている。怪しい…… ………… ニラトルフ学園 KPC 導入 朝6時、部屋にスマホのアラームが鳴り響く。音の方に腕を伸ばすが硬い感触は無い。 「……っ」 何故か数歩先の机上にある自分のスマホを睨み落ちるようにベットから降りた。 止める最中に2度寝防止のために自分で置いたことを思い出す。そして過去の自分にうんざりするまでが僕のモーニングルーティーンだ。 妹は既に部屋を出ているようだ。別に僕が寝坊助な訳ではなく彼女が非常識なレベルで早い。朝は大概図書館漁りか課題がやばい友人のヘルプ、その二択だ。 ふとアラームを止めたスマホを見やる。すると普段見ない通知が目に止まった。 不在着信、知らない番号だ。深夜4時にかけて来ている。 非常識な人だ、そんなふうに思いつつ折り返す。朝6時もまあまあ非常識だが、4時にかけてきた人には何してもいいと思う。 数コールの後、非常識さんが判明した 「もしもし、折り返しなんですけど……高等部2年東雲です」 「はぁ……って、え！？」 「いやいや、色々飲み込めないんですけど！」 「編入生のサポートって……そもそもこの学校編入とかできるんですか？」 「……う、はい……まぁいいですよ。いやいいですよというか……良くないですけど選択肢ない感じですよね……？」 「ただ、さすがに理事長の頼みとしてもタダじゃ受けられませんよ？この学校でイレギュラーに対応するなんてリスクしかないんですから」 「……はい、ならそれで手を打ちましょう……はい……はい……失礼します」 平凡でありたい自分に、非凡な出来事が襲ってくるのも、時間の問題みたいだ。 …………

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