タグ： までいちKPC

穏やかで紳士的な性格。 母と共に森の中で暮らしており、何不自由ない生活を送っている。不満を感じたことは一度もない。 母から教えてもらった外界の話から、森の外の世界に興味を持っている。 一度だけでいいから見てみたい、行ってみたいとは思うが、そこに住む人達にとって自分が異色な存在だということを認識しているため、空想だけを描いている。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 彼との出会いはまだ幼かった頃だ。 いつもは行かないような道を行こう、大冒険だと歩みを進めたところ、見事に道を逸れていたようで迷ってしまった。 不安になりながらも辺りを見渡した先、綺麗な花の咲く場所で彼の姿を見つけた。 その瞬間、今までにないような高鳴りを感じた。 花が咲き誇る箱庭のような空間に、キラキラと輝く木漏れ日。そのような空間にたった1人佇む綺麗な少年。物語や絵画からワンシーン切り取られたような空間に目が離せない。 きっと、一目惚れというものだ。この瞬間彼に恋をしてしまった。 好奇心と高鳴りを抑えきれず彼を見つめていると、こちらに気付いた彼が話をかけてきた。 これが自分と彼の出会いである。 またね、そう約束して彼の素を見せてもらえ、いつか閉じ込められている君を迎えに行くと約束するくらいには仲良くなったが、いつの日か彼はぱたりと姿を見せることはなくなった。 来る日も来る日もあの場所に行ったが、彼と会えることは一度もないまま日々を過ごした。 そんなある日、彼が神の花嫁にされると知り、母に嘆願して彼を連れ出そうと決意する。 彼が覚えているかは分からないが、今が迎えに行くという約束を果たす時なのかもしれない。 待っていてくれ、メリー。僕が必ず君を迎えに行くから。

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