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闇龗　迦楼羅（くらおかみ　かるら） 物静かで情熱という言葉とは縁遠い女性 流れる水のように涼やかで、慈雨のように慈悲深い だが、一たび激流となれば悉くを破壊する気難しさも持っている為焔の能力は皮肉ながら似合っているだろう 情熱とは堕落である、という変わった価値観と考えを持っているため仲良くなれる人はとても少ないだろう 感謝をされるのが苦手で、人の世話を焼くのは得意としているのだが、感謝をされると殺意と憎悪が湧くのは彼女の人生が悲惨だったからだろうか 炎のように何かに燃え上がるような思いを抱くことはない 燃え盛る炎のように激情を抱くことはできない 焔のように、誰かを照らすことは出来ない 篝火のように、誰かの心を温めることは出来ない 灯火のように、誰かの凍った心や思いを融解させることは出来ない 彼女に出来るのは 流れる水のように、見守るだけ 明水のように、透明で透き通った思いを抱くだけ 波の綾のように、人々の心に思いに寄り添うだけ 泉声のように、静かに言葉を紡ぐだけ そして、激流によって全てを押し流すのだ お前の愛は届かない お前は星に届かない おまえは、ひとり。たった、ひとり。 孤独に震え、溺れ死ぬ。 おまえはすべてを呑み込むばかりの大津波。 おまえは灼き尽くすばかりの炎。 生命を慈しむことが出来ない、破壊し全てを無に帰す愛。 華も歌も、あらゆるすべてを焚べる愛。 「愛とは、人々を癒すそうです。…理解できない。 私には『愛』というのがどうしても、理解できないのです」 ですが、 誰だって夜空の星へと手を伸ばしたでしょう？ 彼女は汚濁の中で輝く星を愛していた 【特徴表】 素早い 異性が苦手 彼女の生まれた家庭は酷いものでした 育児放棄は当たり前、そのほかも当たり前 母親からはその整った容姿を利用された 自分の子供を、「人間」と見ていなかった 彼女に転機が訪れたのは１５の時、遠縁も遠縁の端にいた外国籍の男が彼女を引き取りたいと打診してきた 莫大のお金と共に彼女はその男性に身請けのような形で引き取られた 男性はアイルランドの人間で、彼女もアイルランドで日々を暮すことになった 男性はとても優しく、神話をこよなく愛していた。彼女の祖父とは懇意にしており、自分に何かあったら孫を引き取ってほしいと頼んでいたそうだ アイルランドでの日々は楽しく、英語もすぐに上達した 彼女は日本にはいい思い出がなかったためなのか、日々を過ごすうちに日本語がどんどん話せなくなり３年も経てば日本語を忘れてしまっていた 男性はそのことに対して何も言わず、彼女の境遇がどれだけ酷かったのかと心を痛めた その三年後、彼女はエージェントとして「テセウス」に加入した 何があったのか語らない。自分の身の上話などしない 一つ言えることは、彼女が心を開かないことだけだ

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