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五百雀あきら　いおじゃく　あきら 一人称：わたし　私 二人称：あなた　君　（名前） 丁寧な言葉遣いに、砕けた言葉を混じらせて話す。（親しみやすいかなと思ってそうしてる） 拝掌教の教祖である、中性的で美しいかんばせの青年。 いつも穏やかな微笑みを浮かべており、信者たちを家族同然に想い、見守っている。 幹部たちは下の名前で親しみを込めて呼び、多くの信者たちの一人一人の顔と名前を覚えている。 規模の大きい家族のようなつもりであり、あきら自身が家長であるというつもりでいる。 そのため、一人一人を気遣い、適度に頼り、大切に思っている。 教祖として祭り上げられ、大きな役目を背負ったことについては苦にしていない。ただ求められた祈りに応える手段があったというだけである。 一つ一つに手を差し伸べて　いつの間にかこうなっていた。 自分の祈りが、人を消す。 恐ろしい力ではあるけれど、それは救済にもなり得る物であると　ずっと昔に悟った。 傷つけられた善の人のため、確実に存在する邪悪を取り去る。 重い責任を伴う祈りであると考えているため、非常に真剣に相談を聞くし、祈りを捧げるのかどうかの決定も慎重に行う。 理不尽に傷つけられたもののために、さらなる理不尽を振るうのだから。 時には、祈りを捧げることはできないと判断し、祝福と称して、神に祈ることはせずに幸運を願う言葉をかけたりお守りを渡したりすることもあるかもしれない。 幼い頃は天真爛漫というか、明るくてかわいい笑顔の少年だった。 さも幸福そうに笑う様子は、愛着の形成に失敗した結果であり、あらゆる人間に対して懐こく振る舞う。 よく言えば誰にでも分け隔てなく明るく親しげに振る舞うことができる。 家に居た頃はその異様な明るさと萎縮が混じった不安定な様子であったが、施設に入ってからはメチャクチャ元気いっぱいになった。 しかし様子のおかしい子供であることは間違い無くて、たとえば誘拐の被害に遭うなどしても、自分が住処としたところから連れ去られているという感覚が全くなく、恐怖を感じることもないような様子である。 母子家庭で、若く美しい母親が居たが　ネグレクトで放置された子供であり、まともに世話をされた記憶はない。 母にとって、きっとあきらはおもちゃのようなものだった。 それも母はものを大切に扱ったり、いきものの世話をするようなことができない人間だった。 気が向けば、まるで毎日甲斐甲斐しく子を愛する母かのような振る舞いであきらを構い、気に入らない反応を返されると怒り狂って捨て置いた。 0か100か　母の世界はそれだけで、あきらに与える言葉も振る舞いもそうであった。 あきらはいつも暗い部屋の隅で、ゴミ袋を寝床に眠った。 そのろくでもない女が、腹を痛めて自分を産んだということを淡々と受け入れていた。 あきらの父親は誰だかわからなかったが、母には男が2人居た。 過去の男と今の恋人。 母は恋人との逢瀬のためにあきらを時々部屋から追い出した。 あきらは決まって近くの公園で暇を潰した。 近所の子供達も、親に言われてかあきらには近づいてこない。 だけどいつも知らない男がやってきて、あきらに少額の小遣いを握らせた。 母には世話をされなくても、この男のわずかな慈悲で食い繋いでいた。 あきらは知らないが、これが実の父であった。 母はときどき、ひどい被害妄想にとらわれて、あきらをヒステリックに怒鳴りつけた。 そんな不安定な日々の果て、母はあきらを家に閉じ込めたままどこかへ行ってしまった。 それから、小さな子供であるあきらは死を待つだけの日々を送った。 だから祈った、かみさまに。 愛を知らない神の子は 正しく人の子を愛せるか。 †

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