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この刑事が存在したという記録はについての閲覧権限は貴方にはありません。 彼女がそこに存在したという認知が存在するなれば、彼女は存在したと定義されることでしょう。 彼女に名はありません。 あったのは無かったと言うことだけです。 彼女は存在します。 貴方の後ろに存在します。 貴方の脳裏に存在、 「していますでしょう？」 彼女はとある部署の刑事である。 正確に言えば所属の無い刑事である。 あらゆる部署に存在している幻である。 と、言うのも彼女の仕事は刑事の中の異端を見出しそれを監査することにあるからである。 卓越した技能は無い代わりに必要以上に目立たず、人々の過ごす日常の中に溶け込むことによって情報を集め続けている。 名前が無いのもその為である。 必要が有ればその時点で使用している偽名、又は「無式」と名乗る事により彼女の存在は亡霊のようなものとしてそこに在り続ける。 彼女は常に定義され続け変化させられ続けている存在である。 監査し、問題があれば始末するのかと言われれば彼女の気分次第であるのがたまに傷であるが。 切り離されたとてろくな生き物でないことは確かである。 通過 【オクヤミゴトとヒトリゴト】

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