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大海原女学院に所属してる教師。 古文担当。たまに歴史も担当してる。 クラスも請負っており3年担当。部活の顧問は茶道。 近年新しい風が吹き込まれ始めた大海原女学院ではあるが彼女はまだ多少古い考えの持ち主。本人もきっちりとした真面目な人物で､何割かの学生からは融通があまり効かず冗談なども通じない苦手な先生の部類に入る。ざっくりいうと頭が硬い。 「学生の本分は勉強です。」「何かあってからでは遅いのです。」「先々のことを予測し慎みある行動を取ってください。」「提出日の期限は絶対です。」 このように一見取っ付きにくそうに見えるかもしれないが､全ては生徒の為。進路相談などの話は親身になって相談に乗ってくれるので少なからず支持してくれる生徒もいる。こんな感じだが生徒たちのことは大切に思っている。 住んでいる場所は学校にほど近いマンション。通勤は徒歩。車の免許は持ってるため運転は一応できるけど乗ってない。 休日はあまり外に出ず家でブラックコーヒーを飲みながら音楽をかけ本を読んでることが多い。聞いてる曲はほぼクラシック､歌詞がある曲は共感できない非現実的と言う理由であまり好きではない。 「消えた友と再会できた曲だなんて………非現実的過ぎます……。」 彼女の性格は子供の頃からあまり変わってはいない。真面目で不正などを見かけたり気付いたりするとそれをすぐに報告する。おかげで幼少の頃は「すぐチクる」「つまんない」「くそまじめ」とよく言われていた。そんなこともあったがこの頃からの付き合いの友人も数人いる。 だが彼女の中で1番変化のあった時は間違いなく高校時代である。親の仕事の影響で引っ越し知り合いのいない高校に入学。またこれから3年間何も変化のない時を過ごすんだと思っていたそんな時､隣の席だったあの子が声をかけてくれた。 あの子とよく会話するようになった､自然と周りに人が増えていった､彼女も色んなクラスメイトと関わりが持てるようになっていった。この高校時代が学生時代で1番輝けていたと言っても過言ではないほどに大きくなっていった。そしてそのきっかけを与えてくれたあの子に特別な感情を抱くのに時間はかからなかった。 しかしそれを告げることは等々できなかったが…。 あれから数十年､彼女も大人になった。あの時のあの子はもしかしたら自分の気のせいかと思い込むようにもした。しかし街に出ることがあれば彼女の目線はあの子の面影を追ってしまう。あの子が存在した証明を探すように… 「初恋は実らないとよく言いますからね…」 余談だが夏空が常につけてるループタイはあの子のイメージカラーの飾りがついている。蒼色。 しかし【どこか遠くへ】消えたのは夏空の方だったのだ そして最後の回答に答えた夏空の時間は戻る…… 「おはよ　蒼くん」 夏空は星河高等学校に通う高校3年生。 真面目な性格でクラスの委員長もしている。部活は写真部。趣味は読書､ミステリー系が好き。中学までピアノを習っていた。得意科目は国語､歴史。 徒歩､バス通学。C-かっぷ。 小学校､中学校はその真面目な性格が災いしてうまく友好関係が気付なかった。しかし親の仕事の都合で地元を離れ都内に引っ越し､新しい環境となる。その高校で出会ったのが『茅ヶ崎 蒼(ちがさき あお)』である。 隣の席だった蒼はよく夏空に話しかけてくれた。初めはこんなに話しかけてくれる蒼に困惑気味だった夏空も徐々に彼と話すのが楽しみになってきた。そして蒼のお陰でクラスメイトとも段々話せるようになっていき彼女の表情には中学までは滅多になかった笑顔が増えていくようになった。 学校以外の活動もこれまでは主に室内でジッと本を読んでたりピアノを弾いてたりだけだったが､この高校の人付き合いのお陰で友達と出かけたりもするようになった。 今では自分からここへ行ってみたいと意見も出すようになった。 実はここまで高校生活が変わったきっかけをくれた蒼に好意を抱いている。彼と話すだけで頬が緩む､一緒に出かければ幸せな気持ちになる､手を繋いだりしたら心臓がドキドキする。 いつかこの気持ちを伝えられたらいいなと密かに思っているよ。 ((でもクラスの人みんなその好意に気付いてんだよなぁ))

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