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参加シナリオ：終電逃したわ、一晩泊めてよ　KPC 一人称：俺 山葵色　 #b4cf8f BD　2/29　勿忘草 中学時代は明るいクラスのムードメーカー 高校の時に家庭環境が激変 高校の彼女に影であいつつまらない。と浮気されてから人間不信。 日雇いのバイトと夜間バイトなどで貯金していたが、 最終的に組織にすべて金を貢いでいてない。 ----------------------------------- 今思うと、人生で一番輝いていたのは中学時代だった。 なんにでもなれると思ってたし、なんでもできると思ってた。 はじまりは父さんの不倫。そして家を出て行った。 母さんはおかしくなるし、親戚も頼れない。 高校ではじめできた彼女には、裏でプレゼントださって晒されてたし、 なんなら先輩と付き合ってたらしい。 母さんのこともあったし、進学はあきらめて必死にバイトした。 けど母さんの精神疾患？鬱？はよくならないし。 しまいには俺のことみて「あなたかえって来てくれたの？」って。 父さんにそんな似てるか？ 必死に働いて、母さん病院に連れってって、働いて、ミスして、怒られて。 クビって。 またバイト探して、働いて、怒られて。 電車に乗ったら痴漢免罪。 本当になにやってもうまくいかない。 ペコペコ頭下げて、ヘラヘラ笑いながら、なんとか生きてた。 そんなとき、ある神の存在を知った。 母さんのめんどうも疲れて、仕事も疲れて、へとへとの時に話を真剣に聞いてくれた。 「あなたはとても頑張ったのですね、神は見てくれてます。これから幸せになれます。」って。 常套句かもしんない。 でもその言葉にすごく救われた。 贅沢なんて言わない、ただ昔みたいに母さんが普通に戻って、普通に生活がしたい。 ひとなみの幸せを感じたい。 それだけだった。 細々とつながってた友人には止められた。おかしいって。やばい宗教だからやめろって。 そんなに俺が幸せになるのが嫌なのか、自分より下がいなくなるのが嫌なのかって言ったら連絡してこなくなった。 最初はお祈りに参加して、その頻度が多くなって。 気づいたら貯金はなくなっていた。 いや、ちがう幸せになるために投資したんだった。 母さんは、どうしたんだっけ。 ああ、そうだ。去年死んだんだった。自殺、だった。 神様と出会って、少し生活が明るくなった。 仕事は相変わらず続かないし、起こられてばっかだけど、母さんがいない。負担が少なくなった。 少し、ひとなみの幸せに近づいた。 違う、あれは神様じゃない。 化け物だ。 まさか、人間を生贄にしていたなんて。 自分なんかが幸せを願ったから罰が下ったのかもしれない。 友人のいうことをちゃんと聞いておけばよかった。 後悔してももう遅い。 生贄なんて捕まえない。 うまくいかない。 人を殺めるなんて、人の幸せを奪うなんてできない。 なら、もういっそ。

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