タグ： 羊PC 死に際に吼えるバニッシャー

首都の某所にある薄暗い裏路地に工房を構える靴職人。実店舗は完全な紹介制であり、限られた人間しか直接利用することは無いが、メインはネットで経営するショップの方。食べていける程度には稼げている模様。 日光アレルギー持ちであり、完全な夜型人間。加えて人よりヒールに向き合っている方が気が楽というコミュ障であり、大層な引きこもり。常に暗い工房内に居るので分かりづらいが、目を見張るほどの美女である。 元は資産家の一族の生まれだが、実のところ父親とは血が繋がっていない。父と結婚する前に母は運悪くナニカ(ニョグタ)に攫われ、1年近く行方知れずとなっていた。発見された時は酷く衰弱し精神的にも大いに傷ついており、行方知れずの間に智松を孕んでしまっていた。当時既に結婚の約束をしていた父はこの事実に大いに悩み苦しんだ末、得体の知れぬ腹の子ごと母を愛すると一大決心を下し、少なくない反対に遭いつつも母を献身的に支え一緒になった。 そうした経緯で生まれたため、母の面影は多少あるものの、父の面影は全く無い。血液は黒く、その影響で肌までも限りなく黒く、更には日光に極端に弱いが、少なくとも人の姿形はしていた上にその造形がとても美しかったことで、望まない妊娠と出産をせざるをえなかった母の精神は少しだけ救われたらしく、父もまた自分の血を継がない子供を人並みに愛することができたのは幸運だった。後にきょうだいが二人生まれることとなったが、少なくとも差別を実感するような育て方はされず、きょうだいたちにも姉として家族として接されている。 とはいえ、両親それぞれの一族にはいい顔をしない人間も少なからずおり、智松自身も自分は両親の子であると言ってはいるものの、分は弁えた振る舞いをしてきた。なるべく人目は避けるように心がけ、隠れるように振舞うのがデフォルトになっている。その辺りは引きこもりがちなサイと通じるものがあるため、密かにシンパシーを感じている。 そんな生まれであるため、自信の塊になってもおかしく無さそうな容姿でありつつ、性格は控えめを通り越して陰気。これは日光アレルギーも関係しているが、暗くて静かな場所を好む傾向がある。長女であるため本質的に面倒見の良さは持っているが、それ以上に引きこもり気質で人との関わりを好まない。何故ABTに入ったのかは本人もよく分かっていないかもしれないが、恐らくユマの誘いを断り切れなかったのと、同類に魅かれての部分があると思われる。 家族には恵まれているが、夜型生活を送らざるをえない体質や目立つ容姿もあり、基本的に対人経験にあまりいい思い出が無い。そもそも経験自体乏しく、顧客は別としても、友人らしい友人は居ないと言っても過言ではないため、ABTの面子が26にもなってほぼ初めての友達状態である。しかし年季の入ったコミュ障のため、目を合わせてまともに会話できないし、事務的な会話以外は得意じゃない。それでも話を振られれば返そうという気概はある。 基本的に仕事人間であり、趣味と実益を兼ねていることもあって、仕事をするのが何より好き。靴(ハイヒール)のことになると普段の口ごもるアレやどもるアレが吹っ飛び、途端に口数が多くなる(オタクくんさあ……)。 趣味はハイヒール集め。自分で履くのも好きだが、どちらかと言うと鑑賞したい気持ちが勝るため、他人に履いてもらいたい。工房に併設された自室には棚一面のハイヒールがずらりと並んでおり、その道のコレクターの人間が見れば大興奮間違いなしらしい。詳しく聞こうとすると早口でまくし立てるように話し始めるので興味本位で話を振らない方がいい。 現在の靴職人という仕事は、趣味が高じて就いたと言える。つまり好きすぎて作る側に回っている。全て独学で学び、実用的なものから観賞用でしかないものまで様々なヒールを気持ちの昂るままに作り続けており、同じものは二つとない一点物だけを取り扱っている。対面交渉が苦手なため基本的にサイズ等を度外視して作ったら作っただけネットショップに並べていくが、それを見つけたファンによってすぐに買われてしまうため、購入出来たらラッキーと言われており、一種の幻の品扱いされているとか。 運よく紹介で工房に足を運べる数少ない顧客のみ、サイズをきっちり測ってオリジナルのヒールを注文することが許される。そのため、彼女に完全オーダーメイドのヒールを作ってもらうのが夢だという靴マニアも多い。ちなみに店主自ら転売ヤーは殺す方針を掲げているため、不届き者は発見され次第袋叩きにされる。 仕事が何より好きというのもあるが、思春期の頃から謎の化け物や暗闇の洞窟の悪夢を頻繁に見るため、それを避けて徹夜ばかりしている。そのため目の周りには濃い隈が出来ているのだが、肌の黒さでほぼ誤魔化されている。この悪夢の影響からホラー系に妙に耐性がある。 職業ベース：デザイナー(クトゥルフ2015) 職業自由枠：【隠れる】、【人類学】 特記事項：流行に敏感。感受性が高く、絵画や彫刻などに込められた暗喩などに気付きやすい。 技能補足 【目星】80→血の関係で夜目が効くが、視力そのものも良い。3.0はある。 【図書館】80→基本インドア派のため、読書も趣味。本の中にもインスピレーションを探している。 【製作(ハイヒール)】→ヒールが好きで好きで好きで作る側になった。ハイヒールが好きだが靴全般作ることは出来る。でもヒールが高くないとテンションが上がらない。 【説得】80→推し(ハイヒール)の布教だけは得意。永遠に喋る。 特徴表 49【暗黒の祖先(D)】※デメリットボーナス1d6×10=30pt 邪悪な一族、カルティスト、人肉嗜食者、もしくは超自然のクリーチャーの子孫である。d100をロールし、結果が大きいほどより邪悪な存在となる(1d100=85)。 ↓ ニョグタの落とし子と呼ばれる、ニョグタと人あるいは食屍鬼の間に生まれ落ちた悍ましき生き物である。生まれて暫くは人の形を保っているが、彼女の場合、52歳を過ぎた頃から父たるニョグタの声に従い、完全な落し子に退廃しきることになる。 68【マニア・コレクター】 コイン、本、昆虫、芸術、宝石、歴史的な遺物などを収集している。任意のコレクションを1つ決定すること。その筋では有名人であり、【幸運】ロールに成功すれば相手にも共感を得られて、感動を与えられるかもしれない。 ↓ その道では名の知れたハイヒールの職人でありコレクター。様々なハイヒールを自宅にコレクションしており、何なら仕事は趣味の延長。日課はその日の気分に応じて選んだヒールを履いて過ごすこと。 通過シナリオ ・死に際に吼えるバニッシャー 死に際に吼えるバニッシャー：公開HO 【HO3：黒の無形】 【ニョグダの落とし子】貴方の血は黒く滲む 能力値： STR2d6+6、CON3d6+6、APP2d6+6、他は通常通り 技能値：通常通り 備考：黒い血が流れている。30年から60年後に突然退廃し形のない忌まわしい姿になる。 光に非常に敏感でむき出しの肌に日光が当たると激痛が走りHP-1。日傘や長袖の服を使えば問題ない。 思春期を越えた辺りからよく悪夢を見るようになる。それはニョグダの呼び声なのかもしれないし、よくあるただの嫌な夢なのかもしれない。 特殊能力：『暗視』 この技能に成功すると人間ならば何も見えないような暗闇においても通常通りに活動し、周囲の行動を補助することができる。ただし一切の光のない完全な暗黒の場合はこの技能値は半減される可能性がある。 (例：暗闇によって全ての目を使う技能に-50%補正される場所においても影響を受けない。さらに周りの-補正を補助により軽減する) 補足： 特殊技能『暗視』は自分だけでなく他の探索者のデバフを軽減できるサポート技能である。高いSTRやCONから来るフィジカルの強さと併用することで暗闇の中襲い来る脅威から仲間を守ることもできるだろう。 バランス型や補助の立ち位置が好きな人におススメのHOである。

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