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乙黒 景時（おとぐろ かげとき） 「みんな純粋だから心配なんだよなぁ。え……今日のもやし安……」 【概要】 オカルト部の三年生。 弟が三人、妹が二人の子沢山家族の長男。 決して裕福な家庭ではないのに食欲旺盛な己を恥じ、バイト三昧の生活を送る。 オカルトへの造詣は浅いが、高額な部費ではなく、バイトの合間に来れそうなゆるい雰囲気に魅力を感じて入部。（お腹の空く運動系でないのもポイント高い） 愛自転車の名前は「エレクトロニクス・ターボ」略して『E.T.』 ネムの持ち込むお菓子は貴重な糖分摂取の機会。 泣いて喜んで食べている。（ありがてぇ……ありがてぇ……余ったら持ち帰っていいかな？） 「湊のことは好きだよ。大好きだ。でも、なんだろうな。俺とは住んでる世界かな、見てる価値観かな、何かが決定的に違いすぎてさ……時々自分でもびっくりするぐらい——憎くなるんだ」 【悠木湊への感情】 湊は好意に好意を返す仲。 親友だって言ってくれるし本当に親友だと思ってる。 しかし、幼い頃から英才教育を受けられる環境。 親からかけられる期待、それに応えられる才覚。 湊の息苦しいと感じるものは自分がどんなに頑張っても手に入らないもので、自分の境遇に持ったこともない疑問を提示された気持ちになった。 『何で俺はこんな環境に居るんだろ』 我に返った時には既に遅く、浮かんでしまった疑問は消えてくれなかった。 家族のことは大好きだ。 でも、俺だっていつもお腹いっぱい食べたいし。 欲しいものが欲しいと言える環境に居たかった。 ……両親は頑張ってるのに。そんな不満を持つなんて最低だ。 湊が居ると自分の環境に疑問を持ってしまう。 でも湊と居ると楽しい。 湊と居ると自分が汚いものに思える。 でも湊は俺を肯定する。 なぁ湊。 俺はお前と過ごす１日ごとに、自分を嫌いになっていくんだ。

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