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六折 小途（ろくおり-こみち） 【職業】 ・デザイン学科の大学生 　基本ルルブより教授+芸術家ベースで技能取得 【特徴表】 ・方向音痴(D) 1d6→1*10=10P興味Pに追加 　ナビゲートが1%になり、成長しない ・鋼の筋力 　db0→+1d4 HO： 　あなたの人生は何もかもうまくいかない。母親はヒステリックで父親は酒を飲むと暴力的になる人間だった。 　大学生になってようやく、六畳一間の楽園を手に入れた。小さな部屋だが、恋人と二人慎ましく暮らすのには問題ない。 　あなたの人生は何もかもうまくいかない。母親のようにヒステリックを起こし、あるいは父親のように酒に酔って、または別の理由で同棲する恋人を殺してしまった。最近すれ違い気味の、喧嘩も増えていた恋人を。 　転がった愛しい人のかたちをした肉を前に、一番初めに浮かんだのは「隠さないと」という保身だった。 　わたしの人生は 　何もかもうまくいかない。 ＊ 　愛も恋もいつか終わりが来るものなら、美しいそれが終わってしまう前に命が尽きれば永遠になる。 　そんなことを、ぼんやりいつも考えていた。もっと具体的に言う。今、付き合っていて幸せの絶頂にいるこのわたしの彼氏が、事故か何かで死んでしまえば───その愛は永遠にわたしのものになるのでは？ 　愛する彼氏に死んでほしいわけではない。当たり前だ。ただ、もし何かの事故でそういうことになったら、この人の愛を永遠にできるかもと、そんな夢想をするだけの小さなお話だった。 　彼氏を殺した。 　些細なすれ違いに始まり、喧嘩も重なって、関係が不安定になった今この時に彼氏を殺した。殺すつもりじゃなかった。本当に殺すつもりじゃなかった。確かにヒステリックになっていたと思うしお酒も入ってたから視界はブレブレだったけど、でも、ほんとに、殺すつもりなんて全然なくて、凶器だって持ってないし、わたしからは何もしてないし、彼が立って怒ってこっち歩いてきたから怖くて突き飛ばしただけで、だってだってだってそんなんで死ぬと思わないじゃん男の人って強いんじゃないの？強いからあんな横柄な態度取るんじゃないの！？いつも自分が正しいみたいな顔してるんじゃないの！！！？ 　…… 　物言わぬ彼氏の前に立って、ただ、どうしよう、と考えていた。 　こんなものをわたしが永遠に抱えないといけないなんておかしい。 　こんな、愛でも、恋でも、何でもないものを。永遠にしてしまった。欲しくもないものを背負わされてしまった。ああ、違う、背負わされそうになっている。このままでは人を殺したという罪を背負わないといけなくなってしまう。それが永遠になってしまう。 　隠さないと。 　なかったことにしないと。 　わたしは何も悪くないのにどうしてこんなに上手くいかないんだろう。 【通過シナリオ】 ・トランクに死体、バスタブに人魚。 小ネタ：りんごの皮むきするのだけうまい　うさぎさんとかできる

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