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[特徴表] 不思議ちゃん（Dポイント60） 寄せ餌（Dポイント10） 県立七五三山高等学校に通っている。 寮に住むつもりで寮のある高校を選んだが、家族に目の届く範囲にいてほしいと言われたので、実家から通うことにした。 部活に入らないのも目立つ気がするが運動部などの目立つ部活には入りたくなかったので、ゆるく活動している囲碁部に入った。 目立つことが好きではない。元々というわけではなく、何かと妙なことに巻き込まれやすい体質を自負したから。 人目を引くというわけではないようだが、外を歩いていると知らない人に話しかけられることが多い。 道案内などの悪意のないものから、宗教勧誘やセールス、不良に絡まれることもあれば、突然物陰に引き込まれて身体を触られたり、そのまま家に連れ込まれることもある。 一つ一つは大したことではないかもしれないが、何度も重なれば両親も自身も参ってくる。 一時期は家に半軟禁状態だったこともあった。今はだいぶ落ち着いている。 そのため、なるべく凡庸であろうと、筋力量や成績、容姿、立ち振る舞い、学内でのポジションなどを平均値に調整している。 数週間、行方不明になっていたことがある。 捜索願いも出されたのだが、結局、自分の足で家に帰ってきた。 その間のことを聞かれても、何も覚えていないの一点張りだった。 カウンセリングにもかかったが、解離性健忘の可能性が高いと診断され、無理に思い出させることへの危険性を考慮し、これ以上の聴取と治療は不可と判断された。 本当は、全て覚えていた。自分がされたこと、自分がしたこと。 拉致監禁され、襲われた。 機を伺うためなるべく抵抗せずじっと耐え体力を温存していると、抵抗する力もなくなったと判断した相手が拘束を外したので、突き飛ばしてスクールバッグへ向かい、中に入れていたネールハンマーを手にとり、相手を殴った。 あるときから、抑えきれない衝動を抱えていた。 真面目に、慎ましく、目立たず、誰の毒にも薬にもならず、それ以上に望むことなどなかった。ただ誰も害さず、誰にも害されず生きられればそれでよかったのに。 鞄の中に工具を入れていたのは、衝動を落ち着かせるためだった。 相手は逃げられるはずもなかった。自分が始めたことなのだから。だからめいっぱい、心ゆくまで、衝動を発散した。 痴漢に遭いやすい人の話を聞いたことがある。魅力的な容姿、体型の女性、ではなく、むしろ地味な雰囲気の、大人しそうな人。 同じことなのだ。大人しそうに、ろくな抵抗もできなさそうに見えたんだろう。自分でも襲えそうな相手を選んだ。だから大の大人が男子高校生に負けた。 お互いの間に起きたことを、誰にも言わないという契約を交わした。お互いに、言えるはずもなかった。どちらも被害者であり、加害者であったから。 また、生活を守るために衝動を抑える必要があるという点で、お互いに共通意識が芽生えていた。 以降、定期的に会ってはお互いの欲を発散する関係を持っている。 幼馴染たちのことは弟のように可愛がっていると思う。 そういう面は一切表に出さないけど、めちゃくちゃ人間不信なので、家族以外で信用している唯一の二人かもしれない。 京都府立大学文学部に進学することになった。へ～。 通過シナリオ ・私立花ヶ丘高校秘密倶楽部 ・遺海址紀 ・ノーザン・シタデル（KPC）

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