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★イキり気味ヒーロー志願ワナビ系男子高校生★ 父との関係は険悪ではないが隔たりを感じている。 一代で警察官僚へ登り詰めた実績、息子の自分もいずれ国に遣える者として名付けてくれたことは誇りに思っているが、 教育方針として「危ないことはするな、学生のうちは学生らしく過ごすこと」を厳命され、 公私の区別として警察や事件に関する話題も家では禁じられた結果、やりたいことができない焦燥感、反抗心に近い悶々とした感情を抱えるようになっていった。 トレーニング、科学・格闘技・銃器類のネット動画視聴やFPS/TPSのプレイといった「予習」に勤しみつつ、大小様々な噂に目を光らせて日々を過ごしている。 （※「危ないことをするな」以上のことを言わない父と「じゃあ仕方ない」で諦める息子、どちらか一方が悪いわけではなく、単なる話し合い不足） 父と同じく警察官僚を目標としており、学力・教養は人並み以上程度である一方、それ以外はやや難あり。 スポーツなどについて「鍛練の手段であり、目的や趣味ではない」と悪し様に捉え気味で、 習い事や部活動などが長続きせずに経験を培えておらず、体力と敏捷性は並以下。 （※人並みのトレーニング、ジョギング程度の日課は設けているが、切磋琢磨していない、競争などを通じた向上心・ハングリー精神が欠如している） 爆破予告を通報して犯人を逮捕させたことは何度もあるが、自分自身は振り込め詐欺被害者も見たことがないほどに事件と無縁。 踏んだ場数の少なさ故に、いざという時の精神力、打たれ弱さにも懸念を残す。 自分の弱点を自覚する程度の冷静さと、目的を達成する意思・正義感から協調性は充分にあるが、「目的のために」と他人を無意識的にやや道具扱いしがち。 　◆　◆　◆ ある日、飛行機のハイジャック、テロを仄めかす書き込みを見つけてしまった。 爆破予告を通報して犯人が逮捕される様子は、何度も見てきた。 でも今度は、そんなごっこ遊びみたいなものとは違う。父さんを今すぐに頼るべきだと思った。 なのに「お前の遊びに付き合う暇は無い」の一点張り。 そもそも誰が捕まえたとして、「実感」がない。「実績」にならない。 ……じゃあ、俺に捕まえることができたなら？

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