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おっさんずラブクラフトHO1 秘匿あり ベース：『ビジネスマン』より 【経理】【心理学】【法律】｢ほかの言語｣から【英語】｢対人関係技能から2つ｣から【信用】【説得】｢任意のほかの2つの技能｣から【コンピュータ】【図書館】 一人称：私(素は僕) 二人称：〜君、〜さん。 【性格・生い立ち】 無有出版のとある部署の部長。 至って普通の一般家庭に生まれ、そこそこの大学を卒業し、就職して今に至る。 努力家であり、真面目で落ち着いた性格である。 また、誰に対しても優しく、物腰は柔らかい。 部下には基本タメ口だが、年上の部下には敬語を使う。 趣味は旅行で、温泉好き。 現地のご飯を食べたり、歴史的な建築物や自然を見るのが好きで、休日に時間が空けばよく旅行にいっている。 37歳の時に結婚しており、相手は会社に入ってすぐ最初に世話になった先輩である。 妻の名前は｢七海｣で、しっかり者で男前な性格である。 自身が部長になってからも度々飲みに行ったりなど、付き合いは長いが実際の交際期間はほぼ皆無に等しい。 (といっても日帰りで旅行に行ったりプライベートで会ったりなどの交流はあった。) 結婚したきっかけは彼女からのプロポーズだった。 ｢なあ、征規。君といる時間は退屈しないし一緒にいて楽しい。どうやら私は君のことが好きなようだ。結婚はしなくていいと思っていたが、君とは人生を共にしてみたいと思った。私と結婚して欲しい。｣ 彼女に恋愛感情はなかったが、実際一緒にいて楽しかったのは事実であり、人として好意もあり、苦労もなく、気兼ねなく話せたのも事実であった。 また、趣味も合い、職の好みも合い、お互い相談もしやすく話も合う。 断る理由はなかった。 結果、その日から1ヶ月と経たずに結婚し、同居を始め、当時は周りを驚かせて今に至る。 ちなみに一度自身の好きなところを彼女に聞いてみた所、 ｢ん〜。そうだね。真面目なくせして不器用で照れ屋でおっちょこちょいな所は可愛いと思うよ。｣ と返ってきた。 同居してからも、お互い働いていることもあり共に子供が欲しいという欲求はなく、家事は分担して生活している。 家計はお互いで管理しており、食事、旅行代、家賃光熱費などは折半している。 休日の日はデートをし、旅行に行き、各々の仕事の話をする。 そんな順風満帆な人生を送っていた。 ――彼に恋をするまでは。 こんな気持ちは初めてだった。 過去にも幾度か付き合いをしたことはあった。 誰かを好きになって、別れて。 好きという感情は´´分かっていた´´はずだったのに。 だが、こんなにも誰かの一挙一動にドキドキしてしまうのは初めてであり、彼に好かれたい、良く思われたい、もっと自分を見て欲しい。 そう、思ってしまった。 最初はこの感情に非常に戸惑った。 それもそのはず、相手は男性なのだ！ 女性に欲情を抱いたことはあっても、男性に抱いたことなど今まで一度となく、’’ゲイ’’という言葉は知りつつも自分とは無縁の世界だと思っていた。 自身のこの感情に大いに困惑し戸惑ったものの、誰にも相談もできない。 その結果、溢れて抑えられなくなった感情は行動力となった。 LGBTについて詳細に調べ、彼らが集うイベントにも幾度か参加し話をして、妻には内緒でこっそりBL本を大量に読み漁った。 そうして、知識をつけ色々と調べに調べた結果、認めざるを得なかった。 自身は彼に’’本気で恋をしている’’のだと。 彼女のことは大切に思っている。悲しい想いをさせたくない。今後一緒に老後を迎えたいという気持ちはある。 だが、それ以上に、彼にこの想いを伝え、彼からも愛されたい、人生を共にしたいという気持ちの方が強かった。 ずっと気持ちを抑えてきたが、最早限界だった。 この感情は墓場まで持っていくつもりだったが、秘めていた想いは日に日に増して行った。 最近は四六時中彼のことばかり考えてしまっている。これでは仕事にも影響がでる。 そんな折にでた慰安旅行。チャンスだと思った。 シチュエーションも悪くない。 だが、彼は部下でもあり、今後の関係性がギクシャクするのは避けたい。 そもそも、自分が告白した結果今まで通りの関係性が壊れてしまうのはいやだった。 それでも尚、現状を変えたかった。 旅行中、何とかして彼の性的趣向を聞き出し、上手く立ち回ろう。 はっきりと脈がないと分かり、断られれば諦めがつく。 そのはずだ。少なくとも、気持ちに整理が付けられる。 彼女を大切にしたいという気持ちも本当なのだ。 …それに、もしかしたら、もしかしたら奇跡が起こるかもしれない。 そんな期待が胸にあった。

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