タグ： 海も枯れるまで

HO1:あなたはとても美しい容姿をしている。 [空から落ちていく。そんな自分の姿を見る夢。どれくらい続いたかわからない無限の浮遊感。気がつくと目の前にコンクリートの地面。そして＿＿目が覚める。 額には大粒の汗。左腕がひりひりする。今回のは比較的気分がよかった。] 私、五十嵐涼玲は保育士をやっています。ごめんなさい噓です。今はちょっとの間お休みをもらっています。最近はいろいろ建て込んじゃって忙しかったけど早く職場に復帰したいと思っています。やっぱり私思うんです、私って本当に子供が好きなんだなって。保育士になりたての時は結構緊張して先輩たちに迷惑をかけちゃって…今ではいい思い出です。それでも今では子供たちの成長を感じることができるくらいには余裕ができてます。些細な事で笑ったり怒ったり泣いたり、子供たちのいろんな表情を見れるのが私の仕事の楽しみなんですよね。子供たちの中には「大きくなったらすみれせんせいとけっこんする！」なんて言ってくれる子もいます。保護者のお母さん方ともいい感じの関係を築けています。私の悪口を言い合っているグループもあるみたいですけど、今の所直接言ってくるようなことはされてないので問題はありません。でもそのグループはどうやら私の過去の噂を知ってる人がいるみたいで…今回は広まらないといいんですけど。 火のないところに煙は立たぬ。なんていうように確かに私は過去に、そして今も間違った事をしました。けどどうしてそこまで他人の過去が気になるんでしょうか。人の汚い部分なんて見ても気分がいいものとは思えないんですが…今日は前回と違うものを使おう＿＿＿＿＿＿ [目を開けると暗い部屋。壁に固定される私。瞬きする、正面の壁が鏡になり私が見える。瞬きをする、鏡に瞳が一つ浮かび上がる。私を覗き込んでいる。瞬きをする、鏡に瞳が三つ浮かび上がる。私を訝しんでいる。瞬きをする、鏡に瞳が四つ浮かび上がる。私を睨んでいる。瞬きをする、鏡に瞳が五つ浮かび上がる。私を哀れんでいる。瞬きをする、鏡に瞳が六つ浮かび上がる。私を覆いつくそうとしている。瞬きをする、大きな瞳が私を見ている。大きな瞳が瞬きをする。私は瞼に食べられる。私は＿＿＿目が覚めた。額には汗、左腕がひりひりする。頭がぐらぐらする。この薬はもう使わないようにしよう。] うつ病、それが数年前お医者さんから言い渡された言葉でした。自分でいるのもおかしいですけど、原因はわかっています。 まず一つ目は幼少期の母親の教育です。当時の私は"そういうもの"だと思っていたお母さんの教育はとんでもないものでした。厳しいルール、理想の押し付け、暴力etc...私の左眼が無いものその影響です。まさか家に帰るのが遅れるくらいで包丁で刺されるなんて思いませんでしたが、今ではもう慣れました。それに私が自立できるまで育ててくれたのは感謝しています。おかしいですかね？私もそう思います。ともかく、これが一つ目の原因です。これのせいで私は極端に人と何かを言い合ったりする事に恐怖感を覚えるようになってしまいました。そのお陰で人から怒られないようにする術を学ぶことができました。 二つ目は薬物中毒だという事です。何とか大学生になって色々をやり直そうとした矢先に、大学の悪い先輩方に捕まってしまいました。気がつくと知らないホテルに全裸でベットの上にいて…。どうやら私は薬を飲まされひどい事をされてしまったようでした。それからはバイトで稼いだお金のほとんどは薬に使うようになってしまいました。数少ない友達が異変に気付いてくれて声を掛けてくれたんですけど、当時の私はそれに応えることができなくて…今思えばあそこで差し伸べられた手を取っていれば色々変わっていた思うんです。思うんですけど、人間不信＋友達が巻き込まれることを考えててしまった私には到底無理なことです。 以上が私のうつ病？の原因です。他にもあるかもしれないけど、正直もういっぱいいっぱいだしなるべく思い出したくないです。そうは思ってもふとしたことで過去のフラッシュバックは起こってしまうようで…思い出す度に"どうやって問題と向き合うか"って考えより、"どうやったら楽に終わらせられるか"を考えるようになってしまいました。良いとこではないと思ってるんですけど…色々面倒くさいって思っちゃいまして。そうじゃなかったらこの前自宅で首吊り自殺をしようとだなんて思いません。幸い？アパートのお隣さんが物音に気付いて救急車を呼んでくれたみたいでしたけど。なので現在は休職中って訳です。早く子供たちに会いたいですけど、流石に園内で問題を起こす訳にもいかないので暫くは大人しくしようと思っています。 [五十嵐涼玲] ・朗らかでいつも明るい笑顔を振りまいている。人に怒るようなことは絶対にせず、争いごとの火種を察知するとその場から逃げようとする。 やむを得ず自分が解決しなくてはならない場合は、あらゆる方法を使って穏便にことを済ませようとする。 ・自分の心を守るためなら噓をつく事ができる。 ・幼い頃のDVや大学生時代の事件をきっかけに精神が壊れていってしまう。 ・身体のいたるところに傷がある。左眼失明、左腕に多数の注射痕、右手首にリストカット+熱傷痕etc... ・抗うつ剤、降圧剤のODやネットで見つけた違法薬物によって悪夢をよく見ている。 涼玲は「自覚のないまま夢を見ている時に死にたい」と思うと同時に「自分が生きている証明=痛みを感じる事」だと思っている。 その為潜在意識と薬物の副作用によって夢の中で死に続けているし、死に場所を探している。 「初めまして！保育士の五十嵐涼玲です。好きな食べのもはマグロで、好きなことは、子供と遊ぶことかな？よろしくね。」 「私自分のことが好きなの。だって人生の中で楽しみは少しでも多い方がいいじゃない？だから私は私を好きになったの。」 A【ボトルメール】 - 今日 0:08 汐見尊良があなたへと宛てた手紙を入れたボトルメール。 本文には何も書かれていない。 尊良 があなたを助けようとした祈りの証。 遭遇神話生物：星の母〈幽霊船の女神〉、動く水死体、メガロドンゾンビ 2023/9/30~10/3「海も枯れるまで」：生還。　美しい生命として生き続け、られるといいな… 2023/12/12「拝啓、碧海に溶ける君へー結ー」：生還。　前の私は一度死んだ。私を暗闇から探してくれてありがとう。

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