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◇初恋性KPC（りょうさん）仙斉茶#474b42 実家が和食料理屋。板前修業中。お寿司握るの難しいってことを知っている。 見た目はチャラいヤンキーが和服着てる感じではあるが、根は優しい。口調も荒いが真面目。 はじめましてをする丁くんには「セン」って呼んで～って言う。 ◇初恋性ネタバレあり 只平丁は大好きな高校の時の先輩だった。彼の子供に対する優しい面やにこりと笑った顔が可愛らしく、いつしか自分のものにしたいと考えるようになった。子供からもらったものを、見せてきて「これ、もらったんだ」って見せてくるどんぐりを掌の上に見せてくる彼は、とても可愛らしい。男がこんなただの先輩にそんなことを思うのはまずいんじゃ？と思ったが、それでも好きになることを止めることはできなかった。恥ずかし気に笑う彼に胸を打たれた。自分が猛烈アタックして、性別の垣根を越えて丁くんをおとしたのは自分の粘り勝ち。「好き～～！」って犬のようについて回ったけど、本気にされたことはなかったのに、いつしか丁くんが顔をそむけるようになった。どうして？って思い始めたら、徐々に顔を赤らめるから、「ねぇ、先輩。オレがずっと”好き”って言ってるの、冗談だと思ってた？ずっと本気だよ。だいすきなんだよ、丁せんぱい」真剣な目をしたら、しどろもどろになる先輩が可愛くて、でも困らせたいわけじゃなかったから。「いつか、オレのことちゃんと見て。先輩の中で、ちゃんと答えだしてくれると、うれしい。オレは、それまでちゃんと待つし、受け入れるから。でも、それまで、オレは言い続けるからね。丁せんぱいのこと、だいすきなんだって」。それからというもの、ちゃんと考えてくれた丁くんが答えを出してくれて、その少し乾いた唇から「すき」って聞いた時には、「ホント？」って聞き返して抱きしめた。両想いってこんなに幸せなんだなぁって。双子のお兄さんに「結婚を前提にお付き合いをさせていただいてます」って挨拶に行った時には、ぶん殴られたっけ。双子で唯一無二な命の片割れをオレが奪っちゃうんだもん。それくらいで、お兄さんの気が済むなら全然受け入れるし、それ以上に大事で大切にしたいっていうのが伝わったらいい。だって、本気で丁くんが欲しいんだもん。お兄さんには、本当にごめんなのだけれど、オレは丁くんが欲しい。 いざ結婚式したいって話をしたら、丁くんのお兄さんが一番泣いていた。紆余曲折あったけど、お兄さんに認められて、一緒に暮らすようになって、知ってたようで知らなかったことだって増えた。毎日が新しい発見。毎日が幸せだった。日本の法律なんてくそくらえ。愛に勝るものなんて、ないだろ。いつか、法のほうから俺たちについてくるんだから、見てろよ。なんて意気込んでみたりして。 和食料理屋の息子だし、いつかは家を継がなきゃなぁと思いつつ、今は一緒に暮らしているのが楽しくて幸せ。 「筑前煮、世界一だと思う」って言われたから少し自信がついてる。というか、胃袋はつかんでる。 俺の作った料理おいしいんだって。うれしいよな。

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