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夕陽 凪(ゆうひ なぎ)
ID:4989532
MD:3693568c3997f9aa52ec488493256d36
夕陽 凪(ゆうひ なぎ)
タグ:
海も枯れるまで
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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SIZ
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初期
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アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
霊能力者(放浪者):言いくるめ、隠れる、聞き耳、忍び歩き、心理学、値切り、博物学、オカルト 凪は生まれつき、変なモノが見えた。それは虹を凝縮して一抱えの大きさくらいに押し込めたような、もやもやとした実体のないものであった。 それらは空気中にただよっていたり不意に地面からせり出してきたりと神出鬼没で、色や形に個体差はあれどみんなとても美しかった。 初めて「耽美」という単語を知ったときには、これはきっと彼らのためにある言葉なのだと思ったくらいだ。それは小学三年生の頃で、凪はそれ以降彼らのことを「タンビ」と呼んでいた。 タンビは時折鈴のようなころころとした音で話しかけて来た。それは言語ではなかったが、懸命に耳を傾けると何となくタンビの感情や言ってることがわかるような気がした。凪がタンビに話しかけると、彼らもまたこちらの言葉を何となく理解しているようだった。 凪には人間の友達がいなかった。タンビが見えない人たちにとって、自分の姿は奇妙に映ったからだろうと、二十歳になった今の凪には理解できる。しかし、当時は他人の気持ちがよくわからなかった。 母親はそんな自分を随分と心配してくれていたようだった。大きな病院に連れていかれたり、霊能力者に見てもらったり、しきりに「どうやったら普通になってくれるの」と言っていた。その言葉の意味も、やはり当時の自分はよくわからなかった。どうやったらも何も、僕は最初から普通だ。 やがて家に立派な仏壇ができていて、母は毎日その前で拝むようになった。 「こうやって拝むと、神様があんたを悪魔から守ってくれるのよ」 そう言われ、凪も仏壇の前で無理やり手を合わさせられた。子どもながらに神様と仏壇のちぐはぐさは感じていたが、逆らうことはできなかった。 ご飯の量がだんだんと減っていって、それに比例して母は感情的になっていった。落ちくぼんだ目で怒鳴りつけてくることが多くなり、家に帰るのが嫌だった。相談できる相手はタンビしかいなかった。タンビはいつも他人事のようにころころと微笑んでいた。 小学六年生になりたての頃、母親は初めて凪をぶった。 母親について、こっそりタンビに相談していた時だった。いないと思っていた母親がいつの間にか背後に立っており、「その独り言をやめなさいと何度言えばわかるの!」と金切り声で叫んだ。かと思うと、無理やり立たされ、頬に火花が閃いた。 それは凪にとっても初めて人に殴られる経験であった。 その瞬間、頭の中でスイッチが切り替わるような感覚があった。夢から覚めたかのように、一気に世界が身近に感じた。同級生が自分を避ける理由も、母親が自分に対して怒る意味も、タンビという存在が本来見えるはずのないものであるということも、いっぺんに合点がいった。 凪は泣いた。今までの自分を恥じたわけでも、痛みに耐えかねたわけでもない。 絶望したのだ。これから人間として振舞うように強いられ続ける、この世界に。 同年代と同じように愛想よく友達を作り、母親が求める普通を演じ、タンビなんて存在し得ないものは無視して生きていかなければならない。そうでないと、この世界はとかく生きにくい。シャボン玉が弾けるように、そう気づいた。 涙ににじむ視界の端で、タンビだけは相変わらず耽美に宙をただよっていた。 今まではタンビの正体なんて考えたこともなかった。しかし、このとき凪は初めて彼らの正体を直感した。彼らはきっと、死んで肉体から解き放たれた人間の姿なのだろう、と。そう思った途端、彼らはより一層みずみずしく、生き生きとしているように見えた。 早くそれになりたいと思った。 それ以来、凪は死に場所を求め始めた。だが、ただ死ぬだけではだめだ。タンビに成るための死に方を見つけなければ。 そういう経緯で凪は今日も、タンビになるために生きていた。 * まほろと手をつないだ崖の上で、凪はタンビの姿を見た。 まるで手招きをするように、あるいはこっちに来るなと追い払うように、ひらひらと揺蕩っている。 「ああ、どっちでもないんだな」 凪は呟く。その声は声にならず、口からこぼれる泡となって消えた。 彼らはただ、そこにあるだけだ。楽しさも、つらさも、苦しさ、悩みもなく、漂っている。そんな超然的な存在だからこそ、美しいのだ。 生きることも死ぬことも、つらく苦しい。この体、心に刻まれた傷がそれを証明している。 きっと僕は、あれにはなれないんだな。そう悟った。それでいいんだ、とも。 「せーの、で行くよ、凪さん」 まほろが固い面持ちでそう言う。 「うん」 彼の手を励ますように強く握り返し、凪は頷いた。 僕にはまほろがいる。僕が迷ったときは、彼が僕の手を引いてくれる。それだけで充分だ。そのことにようやく気がついた。 二人は海へと飛び込む。 凪にとっては二度目の飛び降りだ。前は死ぬためだったが、今は生きるために。
※
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