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お茶目なおじさん。かわいい子好き。ラブストーリー好き。 遺書に執着する目的は「愛に触れたいから。」死者から生者への愛のメッセージ。それを見るために。愛を実感するために、死を演出する。 さぁ、愛する人へ、君の想いを綴ってちょうだいな。 その一文字一文字はそれを読んだ君の想い人の心に刻まれるんだ。生死の壁を越えて、彼の人に届くんだ！！ 死んでも、その言葉は残り続ける。愛する人の心に、刻まれ続ける。なんて素晴らしい！美しいだろう？ 可愛い子を拾った。親切にしたら、「人間はそんなこと言わない」だって！ んっふふ♪この子には…遺書を書く相手はいなさそうだね。僕と同じかなぁ。 空腹と疲労でどろどろに寝ちゃう君の頭を撫でていたら、愛着湧いちゃったな～♪ 【名前の由来】 郵便屋さんの黒山羊さん 子ヤギはフランス語で【Chevreau(シュゥヴロ)】 音が似ているから菖蒲【しょうぶ】➤【アヤメ】 花菖蒲の花言葉は 「うれしい知らせ」「優しさ」「伝言」 「心意気」「優しい心」「優雅」「あなたを信じる」 (アヤメと共通している花言葉がある。 乾いた入れ物を欲求で満たす。あふれたそれが零れ落ちるまで。 零(れい) 両親ともに医師の家庭。3人兄弟で、上二人の兄は当然のように医学の道を志し、優秀な成績を収めていた。 零もそんな二人の後をなんとなく追いかけていたが、上二人に比べ不出来な零に両親は目に見えて冷たい態度を取った。 その様子は兄たちにも影響を与えた。結果、家庭に零の居場所はなかった。 ある時、医学書を読んでいた零は本物を見てみたくなる。零はナイフを手に入れ、上二人の兄を解体した。これが、愛情を一身に受けて育った人間の中身か。特に感慨深くもなかった。次いで、帰ってきた両親も解体した。そのままそこにいるわけにもいかないので、死体は適当に処理した。そうして、金目のものは全て持ち出し、その家を去った。 ある時入り込んだ路地で人が倒れていた。死んでいると思い、金目のものを物色しようとしたが、彼はまだ生きていた。彼は零に彼のファミリーに向けての伝言を頼んだ。零が了承すると、彼はまだ綺麗な紙と、使い古された…しかし質のよさそうなペンを使い、想いを綴っていく。彼はそれを零に手渡すと安心したように絶命した。言われた場所に行き、頼まれた人物にその手紙を渡すと、彼は何とも言えない表情をし、そして涙を流した。それからとりとめのない話をされた。彼との出会いや、どういった人物だったか。彼の最後はどうだったかも聞かれた。見てきたものを答えた。宛先人とのやり取りは零の心に何かの影を落とす。 それが、初めての「仕事」だった。 手紙には零に対してできる限りの謝礼をとあったらしい。 住む場所と今後の生活のバックアップを依頼した。以降、ファミリーからの依頼もたまに請け負っている。

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