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高校卒業後、看護師を目指し大学に通う。弟の誘拐後、岩美観光の情報を掴み、大学を中退。名前と歳を偽り(藤原大河 18歳)、従業員として潜入した。 □家族構成 父母弟の4人家族 「涼ちゃん」「大ちゃん」 ・金谷 大河(かなや たいが) 8つほど年の離れた弟。好奇心旺盛でいつもにこーっと笑う。 □夜都羽と従者の仕事に関して おかしな話だと思った。多額の報酬に石見銀山の従業員に頼むにはわけのわからない仕事内容。何かが引っかかる。石見観光の上司からの頼みだという事もありそのまま承諾することに。 ○夜都羽お嬢様に対して 不思議な子。得体の知れない生物のことをぬいぐるみだと言う。 症状の詳細は知らされていないが、精神的なものもあるのだろうかと考えている。 あくまで従者の仕事は弟探しの一環であり、余計な詮索をするつもりはない。が、あまりに違和感を感じるところが多く、日々あれこれ考えてしまっている。 初めの頃は少し距離があったが、慣れてきてからはそっと近くに来て意思表示をしてくれるように。可愛らしく微笑ましく思う。 テレビやパソコンも、自分以外の人の出入りもないこのお屋敷で外界に触れずに育てられていることに対して、本当にこれで良いのだろうかと悩む事も。 情が湧き、ただの仕事だと割り切れなくなってきているかも知れない。 【秘匿情報まとめ】 今の年齢は25歳。 弟は今から5年前に、行方不明である。 誘拐された当時の弟の年齢は10歳程度。 ◆事件について 島根県石見銀山周辺を観光中、忽然と姿を消してしまった。身代金の要求などもなく、行方不明扱いのまま時がたつ。 石見銀山の周辺でたびたび観光客の失踪事件が発生していることを突き止める。ただの失踪ではなく、何者かによって誘拐されたのではないかと云う推測を立てた。 この誘拐事件には島根県にある「石見観光」と云う企業が関わっているとの情報を掴む。 名を変え、身分を偽り、石見観光にただの従業員として潜入した。それから一年半ほど。 そんなある日、上司に呼び出され、ある夫婦に特別な仕事を任せたいのだと持ち掛けられた。 「私たちの子どもの面倒を見てほしい」 一切他言無用であり、多額の報酬を支払うとのこと。 ◆従者 あなたは夫婦の話に応じ、HO1の従者となった。 石見観光からはしばらく離れることが、これは少なくとも真っ当な仕事ではなさそうだ、と云う違和感があった。 報酬に惹かれたのか、自らの直感に従ったのか、断ったら石見観光の人間から怪しまれると思ったのか、あるいは失踪事件に関する手掛かりがつかめると思ったのか。理由がなんであれ、あなたは夫婦の依頼を受けることに決めた。 ◆HO1 三色夜都羽は、立派な館の中にたったひとりで暮らしている奇妙な子どもだった。 着ている服は高級品、与えられる食事もまた同様。 だがそれよりもっと異常なのは————館の中をうろついている不気味な動物たちだ。皮と内臓がひっくり返ったような有様のもの、鱗まみれの身体をバタバタさせながら変な声で鳴く小鳥のようなもの。そういったものが、常にだいたい10体ほど、奇妙な唸り声やうめき声を上げながら館の中をうろついている。 夜都羽には、これらの動物がどうやら可愛らしい“ぬいぐるみ”に見えているらしかった。 夜都羽は病弱であるらしく、この館を離れては生きられないのだそうだ。 だから、絶対にこの家の庭から向こうには夜都羽を出してはならないのだと云う。 夜都羽にはほとんど外界の知識がない。 あなたがこの異様な環境で働き始めてから、約3年になる。 弟の行方につながる手がかりは、いまだ見つかっていない。 ◆HO2に課された館でのルール ・HO1の着替えの手伝いや食事の準備、遊び相手を務めることなどは、すべてあなたの仕事だ ・HO1が快適に過ごせるように、館や庭の手入れをよくすること ・1日3回、HO1に角砂糖をひとつ入れた紅茶を飲ませること。角砂糖は専用のものを使用する ・毎晩、HO1にホットミルクを飲ませること。このホットミルクは、HO1がねだっても、絶対に1日1杯以上飲ませてはならない ・HO1は自分の両親が亡くなったと思っているので、上手くこれに話を合わせること。ふたりが生きていることについて、HO1には話してはならない ・“ぬいぐるみ”の正体についてHO1には話さないこと ・HO1の心を不安定にさせるような発言は控えること ・テレビやパソコンなどは自室でのみ閲覧可。HO1には極力見せないこと ・毎日、HO1の観察記録を提出すること。記録の作成、提出はすべて、【処置室】のパソコンで行うものとする。 ◆ステータス、探索者の造詣などについて 石見観光に潜入する前のあなたのもともとの職業については、自由に設定して構わない。また、石見観光に勤めるにあたって使用している偽名と、本名の二つとを用意しておくといいだろう。偽名がある場合、HO1の前では偽名のほうを使用することになる。 あなたは自身の弟の写真を所持している。 この写真はあなたの自室に置いてあるものとする。 石見観光で培った経験としてあなたは、〈ナビゲート〉（80％）、〈運転（自動車）〉（80％）の技能を習得している。こちらについては、とくに職業技能ポイントなどは割り振らなくて構わない。 あなたは誘拐事件があってから館で働きだすまでの約2年のうちの、少なくとも1年は、石見観光で働いていたものとする。 HO1の従者を務めるにあたり、料理や掃除、裁縫など、なんらかの「家事」にまつわる技能があなたは高い。家事に関連する技能の中から任意のものをひとつ選択し、これの成功値を80％とする。なお、こちらもまたとくに職業技能ポイントなどは割り振らなくて構わない。 あなたはHO1のことをどう思っていてもいい。 薄気味悪い子どもだと嫌っているのかもしれないし、ここから連れ出してやりたいと考えているのかもしれない。 ただ、あなたのHO1に対する対応と感情は、この物語の最終的な顛末について関わってくる可能性が高いとだけは記しておく。これは脅迫ではない。基本的には、あなたがどんな性格で何を大事にする人物であっても構わない。不安な場合は、事前にKPと話し合いをすることをお勧めする。

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