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大正グロテキシズム　HO2：小説家 ⊿竹久 千代（たけひさ ちよ） 〔キャラメモ〕 幼い頃から体が弱く、本の虫として生きてきた。 勉学と読書が心のとまり木であり、自身で物語を紡ぐことに興味を示すのは時間の問題であった。 初めて物語を書いたのは10の時。熱を出して寝込んだときに見た悪夢を文章に起こしたところ両親からはたいそう気味悪られ、いっとき本から引き離されるほどであった。そんな小さな才能を見込んだのは彼女の叔父で、療養と称して軽井沢の自宅へと引き取ってくれたのだった。文化人であった叔父の伝手で家庭教師による様々な教育を受け、好きなだけ本を読み、当時の女性としては羨まれるほどの境遇で育ったに違いない。 自分の文章を出版社へ持ち込むようになってからは叔父の家を出て質素で懐の寂しい日々を送っているが、心や友は豊かであり、満足している。 現在の作風で比較的人気があるのはむしゃくしゃして書いた身分差の恋愛譚(しかもハッピーエンド！)だが、本人の得意な筆致としては心中立てをさせるなど仄暗いものであり納得していない。自我が強いので甘やかな恋愛譚の最中に悪夢を練り込んでは出版社で苦い顔をされている。 〔技能〕 ■職業技能￤作家 オカルト、芸術（トリビア知識、詩的表現など）、心理学、説得、図書館、ほかの言語（英語）、歴史 ・母国語→人類学に入れ替え（技能値が80を超えるため） ■趣味技能 乗馬：伯父の家で遊んでいた 運転(自転車)：出版社まで爆漕ぎ 聞き耳：噂話を盗み聞き 目星：特殊な着眼点 〔HO〕 貴方は大正十三年の帝都に生きる文士だ。日がな文章を書いては出版社へ持ち込むなどして糊口をしのいでいる。退廃的な小説や風俗壊乱の雑誌などにも明るく、そのようなものを扱う知人もいる。 仲の良い小説家仲間に【宇賀宮閤】という男がおり、彼の紹介で様々なカフェーやサロンへ顔を出している。菊池寛や久米正雄など今をときめく文士たちとも、宇賀宮の紹介のもと銀座の【カフェーバラック】で知り合った。神保町の胡散臭い古書店にも顔が利くため、探索の助けとなるだろう。 近ごろ、知人の文士が次々と連続殺人事件の被害者になっており、明日は我が身かと危ぶんでいる。

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