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経済学部 両親顕在。一人っ子。ちょと裕福家庭（私立中と私立大学が許されるレベル） 父と母がそれなりに共働きしていた分、学童などの託児施設で過ごしたり友達と遊んだりする時間が長かった。友人は多く、アクティブでもあるため運動にも積極的に参加。活発な少年だった。下の学年の相手にはお兄さんぶって可愛がったりする傾向にあり、同い年相手は親友のようにフランクに接する。先輩に好かれるタイプというよりは後輩を可愛がるタイプだが、同級生との仲はとても良く、皆を引っ張って沢山発言をする少年だった。 ……小学校までは。 中学を境に、周囲を気にしオドオドする、手を自分から挙げて発言することも消極的な性格になったのは一重に卒業式のあの事件が原因だった。私立の中学校に受験したために周囲に知り合いがいなかったこともそれを加速させた。自分が何かに襲われるのではないかと一度想像すると周りに話しかけるどころでは無くなってしまったために、彼は初期の友人作りに失敗したのだ。 受験校だったことで周囲のレベルも高く、勉強や運動で良い成果を残すことも出来ない。根拠の無い自信は失われ、人の顔色をうかがう大人しげな少年へと変わってしまった。 性格や対人関係がそう変わったとて、今の自分に誇りを抱いている訳では無い。喋りたいことも沢山あり、思ってることも考えていることも沢山ある。困っている人にも必ず目がいく。だけど、声をかける勇気と危険に踏み入れる覚悟が今ひとつ足りず、いつも数分悩んでしまう。その間に人は離れていって、自分の必要性が無くなり、「これで良かったんだ」という思いと「今日も踏み出せなかった」という思いに葛藤する。 今は新卒としてマネジメント系？の仕事に就いている。慣れないスーツを着て決まった時間に出勤。 大学卒業と共に一人暮らしを始めたが、何せ東京の土地に住んでいるため狭い部屋で質素に新生活を苦しんでいる。 酒はあんま得意じゃない。レモンサワー系が好き。

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