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「私はジャクリーン。気軽にジャック、と呼んで頂戴ね」 「みんな仲良しの方がいいに決まっているわ。そうよね？」 「女の子なのにどうして"ジャック"なのか？だって、その方が強そうじゃない？」 「ジャック、私どうしたらいいの？」 ・基本ルルブ芸術家準拠で作成。 ・サナトリウムで共同生活を送っている少女。 ・一人称は「私」、二人称は「あなた」。 ・能動的な理想主義者。誰に対しても穏やかに接する。 ・年長者としてしっかりしなくてはと思っているが、小柄な体格や幼さの残る顔立ちから、共同生活を送る少年少女たちからあまり年相応に扱われていない。 ・それでも頑張ってお姉さん振ろうとする。 ・実の父親から虐待されていた過去があり、大人の男性が怖い。(特に30〜40代。「大人の男性」が近くにいる時、全技能値-5%、「大人の男性」の大声を聞くと全技能値-10%、「大人の男性」に殴られる、もしくは殴られている所を目撃するとSANチェック(1/1d3+1)かつ、全技能値-20%) ・鏡を通して副人格とお話しする。 ・困った時にとにかく笑って切り抜けようとする癖がある。 ・サナトリウムには10歳から入所している。 ・好きなもの：花、絵を描く時間、友達とおしゃべり、トリークル・タート(糖蜜パイ)、ミルクティー ・苦手なもの：肉類、苦いもの(特にコーヒー)、運動 ・嫌いなもの：暴力 ・大切なもの：サナトリウムの友達、シルベチカ、手鏡 ◇副人格：ジャック ・性自認は男。 ・一人称は「オレ」、二人称は「お前」(ジャクリーンに対しては「きみ」)。 ・受動的な現実主義者。ジャクリーン以外にはツンツンしている。 ・鏡越しにジャクリーンの相談に乗ったり、ジャクリーンが耐えきれない恐怖から目を逸らすと表出し、恐怖対象から逃走、あるいは排除しようとする。 ・同級生から暴行を加えられそうになった際に発現。同級生を返り討ちにし、その後虐待を繰り返す実の父にも重傷を負わせて家を飛び出す。(この出来事が原因で、ジャクリーンはサナトリウムに入所することになる) ・敵意には敵意を、親切には親切を返す。しかし他人への警戒心から人当たりが強く、人嫌いだと勘違いされる傾向にある。 ・好きなもの：猫、星、1人の時間、コーヒー ・苦手なもの：甘いもの ・嫌いなもの：ジャクリーンを傷付ける大人の男、父親 ・大切なもの：ジャクリーン 「ジャクリーン、そんなに怖がるな」 「オレになにをさせるって？」 「面倒事押し付けてんじゃねーよ」 「オレはジャック。いや、"オレが"ジャックだ。そこは間違えないでくれよ」 ▼サナトリウム入所までの記録 ・元は双子の兄妹として生まれる予定だったが、兄のみが母胎内で死亡し、早期流産してしまったバニシングツインだった。 ・双子を宿したことを誰よりも喜んでいた母親は精神を病み、「残された子も流産してしまったら？」「もし産まれてきても育てられないかもしれない」そう言った不安に苛まれながら、予定日よりも一月早くジャクリーンを出産。産後の肥立ちが悪く精神不安定のまま、ジャクリーンと夫を残して自殺した。 ・また、父親も妻の死を受け入れられず、全ての原因はジャクリーンにあると考えるようになる。それでも父親としての情もあり、一時はジャクリーンを育てようとしたが、成長するにつれその面影が母親に似ていき、次第に虐待するようになる。 ・「お前のせいで」「お前さえ産まれなければ」怒りと悲しみを混ぜ合わせた顔をして父親はジャクリーンを殴った。 ・優しかった父がこのような事をするのには何か理由があるばずだ。そう思い込むことで、ジャクリーンは父親の暴力に耐えた。耐えて耐えて、耐え続けて。ひび割れた心に見ないフリをして。自分が笑っていれば、いつか父も笑顔を返してくれるかもしれない。 ・ジャクリーンは父親からの暴力に耐えながらも学校に通っていたが、上手く馴染めず同級生たちからいじめられるようになる。盗難の濡れ衣を着せられた彼女が同級生に殴られそうになった時、彼女の心は完全に砕けた。 ・そのまま同級生に殴られてしまうはずだったが、 彼女の中に諦めや恐怖に抵抗するためのもう一人の人格が産まれた。それがジャックだった。 ・心砕けたジャクリーンはジャックに主導権を明け渡し、意識の底に引き篭もってしまう。 ・豹変したジャクリーンの様子に困惑している同級生たちを返り討ちにし、ジャックはそのまま自宅にいた父親を階段から突き落とし、父親の金を奪って家を飛び出す。 ・どこまでも遠くに行こう。オレ以外にきみを知る人がいない所に。そう心の中のジャクリーンに語り掛けるも、彼女は反応しなかった。外の世界全てに怯え、実の父親にすら危害を加えてしまった自分自身にも怯えた彼女は完全に心を閉ざし、表に出ることがなくなってしまった。……それは現在でも変わらない。 ・ジャクリーンに主導権を返せなくなったジャックはただひたすら遠くを目指した。電車に乗って山を越え、船に乗って海を越え、金が尽きれば線路を歩いてトンネルを越えた。追われる恐怖を感じなくなれば、ジャクリーンが出てきてくれるかもしれない。そう思って歩き続けた。 ・靴底が破れ、靴下が擦り切れ、地面が素足を傷付け始めた頃、ジャックとなったジャクリーンは警察に保護された。事情を知った警察から児童相談所に連絡が行き、少年はサナトリウムに入所することになった。 ▼ジャクリーンとジャックの関係について ・元はジャクリーンが諦めや恐怖から逃げるために生み出した「諦めや恐怖に立ち向かえる強い男の子の人格」がジャックだった。 ・しかし、「人格が違っても自分自身がしでかしたことには違いない」「自分の中に他人を害したい気持ちがあったから、もう一人の自分がそうしたんだ」と考えたジャクリーンは、外の世界だけでなく自分自身にすら恐怖するようになり、砕けた心のまま意識の深層で深い眠りに着いてしまう。 ・サナトリウムで過ごした9年間、彼女は一度も目を覚ましていない。ではあの少女は誰なのか？ ・「誰に対しても穏やかに接する理想主義のジャクリーン」と、「気弱な主人格から頼られ、彼女を守る現実主義のジャック」。そんな"二人"を「男の子」が演じている。それがジャクリーンとジャックの真相だ。 ・主導権を丸投げされた「男の子」は信じている。いつか彼女は目を覚ます、と。それまで彼は『演技』をやめることはないだろう。 ▽通過シナリオ ・花園崩壊ver.1.1.8 ∟不定の狂気：血恐怖症。権力への執着、人間不信。感情の噴出（怒り）。

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