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赤子のころに親に捨てられ、孤児院で過ごす。他人を信じられずに育ち、一人の世界に閉じこもることが多い。 特に絵をかくことが好きで、その画力と集中力は目を見張るものがあった。 高校の昼休み、教室で絵を描いていると、クラスメートの茂木智秋に声をかけられた。 「絵、めちゃくちゃ上手いな。なあ、オレと一緒にてっぺん目指さないか？」 その一言が彼の人生を変えた。 自分の好きなことを認めてもらえた。空っぽな人生に夢を与えてくれた。 作家を志望しているという彼の話はたしかに面白く真崎の心を躍らせた。そして真崎は、漫画の作画を担当することとなった。 初めて自分を認めてくれ、さらに自分に夢を与えてくれた茂木に真崎は心酔する。 高校を卒業し、本格的に漫画家を目指し始めるが、挫折を繰り返す日々。 漫画を描く傍ら、イラストレーターの真似事やバイトで食いつないでいたが、それでも茂木と上を目指すのは真崎にとって幸せだった。 そして、10年がたち、やっと彼らの漫画が週刊誌に連載されることとなった。 嬉しかった。このために自分は生まれてきたのだと、心の底からそう思えた。 幸せの絶頂にいた真崎だったが、世界はすぐさま一変した。 茂木が交通事故に会い死亡し、真崎は絶望の海に沈みこむ。 「お前がいなきゃ、僕は何もできない。でも、お前がいれば僕は地獄でだって絵が描ける」 茂木の葬式の日、真崎は自宅で首を吊る。彼の人生はそこで幕を閉じたはず、だった。 特殊効果・伊邪那美の加護 使用する探索者自身の生死に関わる判定に対し、補正+50でロールできる。KP、または探索者自身が任意で使用可能。回数は1度のみ。

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