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貧乏農家の長男に生まれる。 自分はべつにとても頭が良いわけではなかったのでかまわなかったが、弟妹は望むだけ勉強させてやりたい。 金がないからと進学をあきらめるようなことはさせたくないと、カネを稼ぐ方法を探しに都会へとでた。 幸か不幸か、たいして学もない少年は、とても学者先生には見えないたくましい先生に、小間使いとして拾われた。 探検に連れて行かれ、道中に先生が語りたいことを存分に語るのを聞き流し、帰ってから次の探検に備えて、と。 仕事は多く、危険も多く、耳のタコも多かったが、金払いは良かったので不満は少ししかなかった。 やがて自他共に助手だといえるようになった頃、先生が引退することになった。 探検家としての知識は一人立ちに不足はないが、ツテはまったくない。 なにか良い金づる、もとい金儲けの話は無いかと探していたところ、不可思議な書にとんでもない石版の話が載っていた。 そして、おりよく、密林への同行者募集の話が……

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