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【クリア済みシナリオ】 「ドロップアウトディスパイア（※発狂）」 【共通HO】 ――貴⽅達は＜遺書屋＞と呼ばれている⼀⾵変わった殺⼈⻤だ。 殺す⼈間、または死ぬことがわかっている⼈間に遺書を必ず書かせ殺した後、または死んだ後に、その遺書を必ず渡したい⼈物へと届け、姿を消す。 この裏社会では貴⽅達を知らない者はいないだろう。 何故ならその⾏動こそが、命を奪い続ける彼らには意味不明でおかしな⾏動なのだから。 だけど、貴⽅達にとっては意味のある⾏動であり、そしてこれが貴⽅達の仕事だ。 誰にも邪魔はさせない。 …そうしてまた誰かに、遺書を書かせるのだ。 【概要】 遺書屋と呼ばれる、特殊な殺し方をすることで有名な殺し屋の片割れ。日本人としてはかなり長身の体躯であり、血のような赤い瞳と鋭い眼光から非常に威圧感のある男。だが性格は案外気さくであり、親しい者（と言っても一人のみだが）には明るくフランクに接する。一方、殺人対象には基本容赦がなく、拷問紛いのことも平気で行い淡々と殺す。裏社会では冷酷非情と恐れられている。 殺害のターゲットには、身内へのDVを日常的に行っている人物が選出される傾向にある。依頼の際も、社会的に弱い立場の人物から仕事を受諾するケースが多い。そのためか、一部の層からはダークヒーローのような扱いを受けているようである。 【経歴】 ・赤い目は生まれつき。両親は普通に育ててくれたが、薺のことを少なからず気味悪がっており、表面上は普通の家族であったものの内情はぎくしゃくしていた。愛情不足で卑屈気味かつ感情の薄い子供になる。 ・小学生に入って急激に背が伸び、更に周囲から怖がられて常に独りの生活が続く。この頃になると大分達観してしまい、集団で騒ぐガキなんてどうでもいいやの精神で人間関係を突っぱね始める。早めの中二病。頭は良かったので先生からは割と絡まれており、先生には年相応に接していた。ここで感情の出し方を学ぶ。 ・中学の時、キールに出会う。初めははぐれもの仲間として渋々一緒にいただけだったが、彼が自分を対等に見てくれたことで気を許すようになり、彼の前では等身大の子供でいられるようになった。気付けば一番かつ唯一の親友となり、キールの存在が薺の中で徐々に大きくなっていった。また、この頃から絡まれることが多くなったため、身を守る（かつキールを守る）ために独学で武術を学び始める。 ・高校もキールと同じ学校を選ぶ。キールと違い高校でも彼以外と仲良くなることはなかったが、キールと一緒にいられればそれでいいと思っていた。しかし、徐々にキールの様子がおかしくなっていき、不審に思った薺が彼の家を訪ねると、父親がキールに暴行を加え、包丁を振りかぶる現場を目撃する。割り込んで強引に止めるが、そこで顔に傷を負い、また彼がキールになお暴言を吐くのを聞いてしまう。かっとなった薺は奪い取った包丁で父親を滅茶苦茶に刺し殺した。証拠隠滅のため、キールと共に金品を持ち出し死体ごと家を燃やし、強盗殺人に偽装。ここでキールとは共犯者という新たな関係に至り、以後キールの生活を支援するため（という名目で）彼と共同生活を送ることになる。また、この事件を機にキールを自力で守ることに固執するようになり、自己流の武術を更に高めていった。 ・事件を闇に葬った二人は、表向きは普通に高校を卒業し、同じ大学にそろって進学する。同棲も継続。キールには父を殺したことを忘れて普通に生きるよう言ったものの、薺は人を殺した感触が頭から離れず、少しずつ裏社会の方へと引き寄せられていく。結果、昼は大学に通い、夜は後ろ暗い仕事で金を稼ぐという不安定な生活を送ることとなる。しかし、大学四年の最中にこのことがキールに発覚、キールは自分も共に裏社会へ足を踏み入れると薺に強く訴えかけ、薺はこれからも彼と共にいたいという思いから断り切れず、ここで改めてバディを結成。初めの殺人（高校時代を含めると二度目）で殺害対象から遺書を書きたいと懇願され、それにキールが興味を持ったことで現在の『遺書屋』という殺し屋のスタイルが確立した。それ以来六年間、キールと二人で遺書屋の活動を続けている。 【関係者】 ・宵宮キール（よいみやきーる、シンノスケさん）…キール。相棒であり、親友であり、同居人であり、共犯者である唯一無二の存在。彼の前では感情豊かでいられる。彼を守ること、彼を笑顔にすることが薺の存在意義。長い間唯一の味方であったがためにだいぶ重めの感情を抱いている。事件後は過保護が更に増す。とりあえず目の届かないところに行くな怖いから。 【備考】 薺（ナズナ）…花言葉は「あなたに全てを捧げます」

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