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【商・不幸堂：HO2「不幸を買う者」】 名前：弥勒 鶫(みろく つぐみ) カラーコード：#c53d43 ------------------------------------------------- ▼性格等 飄々としたちょっと怪しいお兄さん。 いつも胡散臭い笑顔でのらりくらりとしている。 裕福な家庭で育ち、親族の期待を背負いながら勉学に励み、敷かれたレールの上を歩かされてきた。しかし、両親が優先するのはいつも病弱な弟の方ばかりだった。 入退院を繰り返し、持病に苦しみながらも健気で明るく懸命に生きる弟は誰からも愛される存在だった。自分の優先順位は常に弟より下だった。 自分の学校行事が弟の不調と重なれば当然両親は顔を出さなかったが、弟の晴れ舞台には必ず両親揃って出席していた。優秀な成績を収めるのが当たり前な自分と違い、弟は良い成績を残せば「つらい中でよく頑張っている」と手放しに褒められた。両親に言われるまま有名大学に入り厳しく躾られ将来を決められていた自分と違い、弟は自由に生きることをあたたかく見守られるだけだった。弟は『不幸』であるが故に両親の愛情を一身に受ける『幸福』を得ていた。 そんな生活を続け、大学卒業を控える頃にはすべてが馬鹿馬鹿しくなってしまった。くだらない人生をなんとか見返してやりたかった。 だから、大手企業の内定を蹴り、堅苦しい両親が一番理解できないであろう超心理学の道に進むことにした。 当然親族に糾弾されるも一切取り合わず、大学卒業と同時に縁を切った。 今は少しばかり怪しい超心理学研究室の一員となり、研究や論文発表に携わったり学会に参加したりと悠々自適な日々を過ごしている。 不幸を求める理由は、家族への当て付けと、弟に対するコンプレックスを超えるため。 弟と同じような『不幸』を味わった上で、「くだらない、この程度のこと、馬鹿馬鹿しい」と吐き捨ててやりたい。そして、弟より大きな『不幸』と『幸福』を得て、自分は弟よりも上の存在であると見返してやりたい。 ……心の底では愛に飢えており、不幸を得れば自分も寂しさを埋められるのではないかという期待があるが、本人は一切自覚していない。 ------------------------------------------------- ▼職業ベース：超心理学者(2015) ・職業技能ポイント：EDU×20 ・特記：オカルトを信じている人に対する言いくるめや説得に＋10%のボーナス。 ▼特徴表 3-7：俊敏 どんな時でも鋭く素早く状況を把握できる。＜回避＞の基本成功率が[DEX×2]ではなく[DEX×5]となる。 6-4：実は生きていた 生き残るすべに長けている。死からの生還のチャンスが通常の次ラウンド以内ではなく、5ラウンド以内に伸びる。 ------------------------------------------------- ▼不定の狂気 2ヶ月　奇妙な性的嗜好 血液に性的興奮を覚える ------------------------------------------------- ▼秘匿 【不幸を買いたい理由】 HO2は死を考えてしまうほどの境遇から不幸を買いたくなったのかもしれないし、不幸を知らないほど幸福な人生を歩んできたため不幸に興味が湧いたのかもしれない。 あるいは不幸になることで周囲から慰めや愛情が欲しいのかもしれないし、自分が不幸になることで周りが幸せになるという病的な思考さえ持ち合わせているかもしれない。 　 そんなHO2はこう考えている──不幸もまた幸福の一側面であると。 例えば、「腹痛で学校を休まねばならなくなった。その代わり、家で自分の時間をゆっくり過ごすことができた」という出来事があったとする。この場合、捉え方によっては「腹痛」という「不幸」が「自分の時間」という「幸福」を得るための契機となったといえるかもしれない。HO2が求める不幸はこうした幸福を得るための手段となりうるものだ。 しかし、どんな理由でHO2が不幸を求めるにしても、その根底にあるのは「不幸に対する羨望や憧れ」だろう。しかも、それを他人から買おうとしているほどHO2は追い詰められている。これらをHO2自らが自覚しているかどうかはPLに一任する。 なお、不幸を買いたいという気持ちや、幸福、不幸に関する考え方などはセッション中に適宜変化させても構わない。この秘匿内容については、あくまで「商・不幸堂」というセッション開始時のHO2の心境と捉えてほしい。シナリオを進めていくにつれて、この秘匿の内容を外れるような思想に辿り着いたとしても構わない。もしHO2の心境に変化が生じた場合には、都度KPに共有すると、よりよいセッションとなるだろう。 【技能値ボーナスについて】 HO2は不幸を売ってくれる店があると聞き、その店が「華譚街」にあると突き止めている。 そこまでの情報を得るためにある程度《中国語》に親しんだとして、《中国語》に+10%のボーナスを加算してよい。

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