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戦闘用人格プログラム制御ナノマシン“デュアルカラミティ”に感染した少女。 とある事件によって散布されたナノマシンは根絶したが、僅かに彼女の中で生き残り、共生関係となる。 性格は真面目で献身的。間違いを諫める程度には芯も強いと思われていたが、その実は受動的な八方美人であり、自分の短所に折り合いを付けられないまま燻っているような状態だった。 デュアルカラミティの感染による奇妙な共生生活を経て自分の弱さと向き合うことで克服し、統合を果たした。 統合を果たした結果性格も統合されたため、人が変わったような印象を受ける友人が多い(実際は見た目も大きく変わっているが)。 趣味はゲーム、ツーリング、天体観測。 UGN南嘉野区支部事務員、鐘崎香波により新たなコードネームを得るが、ビミョーにセンスが合わないと苦慮している。 『ワールドパージ』以降はUGNイリーガルを辞め、フリーランスの対ジャーム討伐を請け負って日本国内を動き回っている。 ナノマシンの感染の影響か世界の変容の影響かは不明だが、レネゲイドが変質し、常に身体を燃焼させる体質になってしまったようだ。 蔵野曰く、計算上、侵蝕率が300％を超えた辺りでメルトダウンを起こし、一つの都市区画を飲み込んで恒星と化する恐れがあるらしい。 普段はサラマンダーの力である程度は熱を抑制しているが、戦闘中は歯止めが効かなくなる。 「あまり、近付かないほうが良いよ？火傷じゃあ、済まないから」 ・デュアルカラミティ 戦闘用人格プログラムの制御用ナノマシン。コードネームは“デュアルカラミティ(厄災の人格)”。通称”デュー”。 戦闘向けではないシンドローム・性格のオーヴァードを戦闘用に調整された人格に書き換えるために研究開発された、いわゆる『人工レネゲイドビーイング』。 その実は、宿主の深層心理における『シャドウ』の発露を経て宿主のレネゲイドウイルスを刺激、活性化することによりレネゲイドウイルスを次の世代へシフトアップする計画によって生み出された『呪い』である。 人でないが故に人を理解できない。そのため、宿主の深層心理をトレースする。彼を否定することは自己アイデンティティの崩壊を意味し、破綻をきたすことになる。 結果として、『シャドウ』を受け入れられずに精神崩壊、人格乗っ取り、ジャーム化など、様々な問題を起こし、計画は凍結されることとなった。 吾嬬の場合、”自分の嫌な部分をデュアルカラミティに押し付けることで、デュアルカラミティに好きに行動することを許す”という形で共生が成立するという極めてレアなケースである。 吾嬬のデュアルカラミティは奔放で遠慮知らず、場の空気を読まず、他人を嘲笑うのを好む。 共生生活を経て心の成長を果たした吾嬬に受け入れられることで統合し、ナノマシンは活動停止することとなった。 ナノマシンは停止、消去されたが、”デュー”は、彼女の中で生きている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・コンボデータ ・『凶星・蠍火』：《フレイムタン》+《炎神の怒り》+《煉獄魔神》+《コンセントレイト・サラマンダー》 　『煌剣・レーヴァテイン』より発生する不定形の対消滅エネルギー刃を対象に突き立てそのまま貫くとともに、熱エネルギーを拡散・充満させることにより 　対象を体内から焼き尽くす。 　蠍火とは、蠍座の中心に輝く赤色巨星アンタレスのことであり、死の象徴である。 ・『セラフィムの抱擁』：《不死鳥の加護》+《フェニックスの翼》 　三対六枚の炎の翼が対象を包み、周囲の生命力を活性化させる。 　セラフィムとは熾天使であり、　燃え盛る炎の象徴。 ・『煌剣・レーヴァテイン』：『氷炎の剣(焔)』と『氷炎の剣(業焔)』を《物質合成》 　霞音が『世界を切り拓く覚悟』を以て生成することを可能とする、炭化した剣のようなもの。見た目は、柄から生えた一本の黒い芯。 　その実は、超高温を限界まで圧縮(超新星を発生する程度の圧力)することでプラズマの白刃を噴出する刺突剣。 　鋒に触れたあらゆるものを核融合反応により焼き尽くすため、切る、焼くという概念を超えて消滅させる。 　レーヴァテインとは、ラグナロクに於いて世界を焼き尽くしたスルトが行使した正体不明の概念。 　つまり、世界を焼き尽くし、新たな世界を切り拓く存在である。

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