タグ： さじ探索者 DAYDREAMOFBIGBEN~ビッグ・ベンは白昼夢を視るか~ ロスト

——————————————————————— 　　　　　　　　 𝐂𝐚𝐥𝐥 𝐨𝐟 𝐂𝐭𝐡𝐮𝐥𝐡𝐮 　　　　　『 𝐃𝐀𝐘 𝐃𝐑𝐄𝐀𝐌 𝐎𝐅 𝐁𝐈𝐆 𝐁𝐄𝐍 　　　　~ビッグ・ベンは白昼夢を視るか~ 』 　　　　　　 𝐇𝐎𝟑　遠い目の探偵 ——————————————————————— カラーコード：#5c9291　錆浅葱(さびあさぎ) ///　職業ベース　/// 私立探偵（6版） 言いくるめ、鍵開け、心理学、追跡、図書館、法律、目星、聞き耳 ///　ハウスルール　/// ・技能値上限90% ■：性格 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 傲慢不遜で情緒不安定な探偵。 数秒前まで威張り散らかしていたかと思えば、数秒後には自信消沈し、笑えない自傷ジョークを繰り出す。彼と話す際には話半分で付き合うのが一番良いとされている。 自称”英国が生んだ稀代の探偵”。しかし、残念ながらこの探偵のINTは9だ。探偵という看板を背負っているとはいえ、その辺りの人間よりよっぽど役に立たない可能性がある。要はポンコツ。 おかげで探偵事務所のレビューは英国の中でも至上最低域を更新中であり、事務所では常に閑古鳥が鳴いている。 （一般的な探偵事務所などに相談できない浮浪者や、身分を持たない影の者などがこの探偵事務所の門戸を叩いているに違いない。） ■：台詞例 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 一人称：私、僕（不安定時） 二人称：君 『トバイアス・ニューマン、気軽にトビーと呼んでくれてもいい！』 『おや、敬意を込めてラストネームで呼んで頂くのも構わないがね？うん、一向に構わないとも！…どうした？呼ばないのか？』 『なるほど、これは手強い謎だ。英国が生んだこの稀代の探偵に全て任せてくれたまえ！ところで、一体彼はどうして死んでいるんだ？』 『私に任せて頂ければ、どんな難事件も解決してあげよう！そう、鷹のように、俊敏に！スマートに！ああ、日の光すらも私の才能を祝福するようだ！ああ…焦げるようだ…痛いな、痛すぎる…暑い…テムズ川に少々身投げしてきても構わないか？何、質の悪い腹痛を起こすくらいだろう。ははは。』 ※以下「DAY DREAM OF BIG BEN ~ビッグ・ベンは白昼夢を視るか~」ネタバレあり □：HO3　遠い目の探偵 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ あなたはロンドンに居を構える探偵だ。 事前導入の舞台は、本編開始の10年前。2007年のロンドン某所。 学生の身であるあなたは、親友と友に何不自由ない学生生活を送っていた。 □：HO3事前秘匿『掛け替えのない友に』 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ ――2007年、ロンドン某所。 市内のハイスクールに通うあなたは、親友とどこかへ遊びにでも行こうかと校門付近で待っていた。 しばらく待つと親友が隣に人を引き連れて歩いてくる。あなたはその人物に見覚えがあるだろう。同じ学年にいる成績優秀・眉目秀麗な有名人だ。2人がそばまでやってくると、親友は彼に促す。 「君がHO3くんか、話は聞いてるよ。僕は​アレクシス・J（ユリウス）・チェスロック​さ。彼（彼女）とは奇妙な縁でね、最近仲良くしてるんだ。君も一緒に遊ばないかい？」 あなたの親友も、アレクシスは自分達にない知見を持っているから面白いと楽しそうに話すだろう。 それからというもの、金の羽振りもよく色々な面白い遊びを提供してくれるアレクシスと仲良くなっていった。若気の至りに任せて、危ないこともやってきた。少しの罪悪感とともに。 そんなある日。アレクシスから「新しいオモチャを手に入れた」との連絡を受けたあなたは、街外れにある廃屋、もといアジトと言う名のいつもの溜まり場に来ていた。程なくして、親友が扉を強く開け放って入ってきた。そのままフラフラとした足取りであなたに接近し、鼻と鼻が擦れ合う距離まで顔を近づけると、途端に笑顔になる。 「よぉ！HO3！今日もイかれたツラしてんなぁ、でもそんなお前が愛おしい！」 「素敵なところだなあここは！見ろよこの瓦礫！いい形してるなあ…食べてしまいたい…」 そういって肩をバシバシ叩いてくる彼（彼女）は、明らかに普段の親友ではない。アルコールの匂いがするわけでもないし、一体どうしてしまったのだろうか。 あなたが困惑していると、少し遅れて入ってきてから壁にもたれて腕を組みその様子を眺めていたアレクはあなたの目の前に2ポンド硬貨程の小さな紙の包みを投げてきた。 開いてみると、そこには苔のような茶葉のような目の荒い粉末が入っていた。あなたも英国生まれで育ってきているなら存在は当然知っている。そして普通の若者同様、興味もある。それは―― 「そう、​マリファナさ​」 あなたの思考を読んだかのように、アレクが続けた。 もちろん所持や売買に関しては厳しく罰せられることもある違法薬物だが、それはほとんど建前だ。ある程度金のある多くの大人はやっていることだし、独自のルートで入手してくるアレクみたいな存在も少なくない。 「大丈夫だよ、やり方は教えるし入手経路もバレやしない。誰も咎めないんだ、気楽に行こう」 あなたは、そのアレクシスの囁きに​抗うことができなかった​。そして、君は法に背くこととなる。 初めこそ抵抗感と罪悪感に苛まれたあなただったが、連日アレクシスが持ってくるもので友達づきあいとして服用しているうちに親友の言っていることがだんだんわかるようになってきた。 そうして薬を日常的に使用するようになったある日、アレクが学生には似つかわしくない高級車に乗ってアジトにやってきた。 「パパが不在だったから、借りてきたよ。へへへ…トリップしながら​ドライブと行かないかい？​」 そうして気分を良くしたあなたたちはアレクの運転する車でドライブすることになった。流れる景色がまるで全てあなたたちを歓迎するパレードのように見え、言葉に表しようもない高揚感が身体中を支配していた。 だから気づかなかった。目の前の道路を渡ろうとしている親子の姿に。 全く速度を緩めなかった車は、初めて耳にする人間二人を撥ね飛ばした音と振動とともに急停車した。 あまりに非現実的な感触に、逆に現実に引き戻されたあなたは理性を取り戻す。 親友もあなたと同じように冷静さを取り戻しているようで、車を出ようとするだろう。アレクは車の凹みを気にして憤慨しているようで、全く事故のことには取り合わない。 車を降りて被害者の元へ向かうと、空を支配する真っ赤な夕焼けの赤と、地面に滔々と流れる夥しい血液の赤に目眩と吐き気を催すかもしれない。手当をしようにも知識が十分にあるわけではなく、冷静さを欠きながらも警察や救急に連絡することになるだろう。 しばらくして駆けつけた警察によって、いつの間にか車を捨てて逃走を図っていたアレク共々事情聴取を受けることとなる。 その後、あなた達3人は裁判にかけられた。結果、有罪判決が下ったのはアレクただ1人だけで、あなた達は情状酌量の余地ありとして不起訴処分になった。そうして、いま解放されたところだ。 親友は沈鬱な表情で「もう​こんなことが起こらないように​しなきゃ」「自分の中での​けじめ​はきちんとつけて前を向こう」と言い残し、あなたと反対方向へ歩み出す。 彼（彼女）の表情は、眩い夕日が逆光となり伺い知ることができなかった。 生徒には知らされていないため、翌日も学校に通うことになる。ただ、親友の姿が見えない。誰に聞いても無断欠席だと言う。あれほどのことがあったのだ、それも仕方ないことなのかもしれない。しかしあの親友が自分にも何も言わず来ないことがあるのだろうか？ あなたは1つの可能性に行き着く。​あのアジトにいるかもしれない​、と。 放課後に急ぎその場所へ向かえば、削げ落ちた壁面、穴だらけのソファ、キィキィと音を立てるシーリングファン。あの日から何も変わっていないその場所で、 ――親友が、天井から首を吊って死んでいた。 近寄るなら、親友は何かのメモを握りしめているようだった。中にはこう書いてあった。 『耐えられませんでした。あんなことがあって、これからどう生きていけばいいのかわかりません。ごめんなさい』 他にも調べるなら、この部屋にあったであろう薬物が全て使われていたことがわかる。死ぬ間際に全て服用したのだろうか、そこまで追い詰められていたのであろうか。何を問うても親友の口が開くことはなかった。 あれから十年の月日が流れた。だが、未だ友の死の理由は解明に至っていない。 あなたは『悪行に手を染めず友と笑って歩む人生』を望んでいるのかもしれない。 キャラクターシート作成にあたり、PLの任意で​薬物の後遺症・二つの事件による狂気​を設定可能。 例：[大量の血を見ると過呼吸になる][車に乗ると嘔吐感に苛まれる][薬に対する異常な恐怖] 加えて、事件を経てそのキャラクターがどれだけの正気を失ったかPLの任意で設定してもよい。 ■：事前秘匿について ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 別途PDF参照（別途PDF参照！？） ■：親友について ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 名前　Lewis Felton(ルイス・フェルトン) 性別　男 あのような事件がなければただ純粋に気の許せる”友”と呼べたであろう。 今の自分にとっては”自分を置いて逝ってしまった者”であり、親愛とも、憎悪とも。 ■：狂気について ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 彼は非常に情緒不安定である。 学生当時の、純粋に楽しいことを追い求めたいという欲求と、罪の意識に苛まれる人格が剥離手前で均衡しているような精神状態だ。二重人格とは少し違うが似ているとも言える。 一見、彼の言葉は一貫性のない支離滅裂な言葉に聞こえるが、すべて本心から出たものである。 ■：技能解説 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 〈探索系〉 探偵っぽいものと、ちょっとだけ後ろめたさから来る隠密系を取ってみました。 〈乗馬〉 英国の人は乗れるイメージが…（偏見）。学生の時に遊んでて乗ったことがあるのかもしれません。 〈芸術:ギャンブル〉 カス学生。 〈知識系〉 探偵業をしながら蓄えていそうなものを地味ポイントで取ってみました。 ■：イメージソング ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 「マジカルドクター」MARETU https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/40413.html ■：余談 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 帽子につけている花飾りは紫のバーベナ。 花言葉は「私はあなたに同情します」「後悔」。 ■：通過済み ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 「DAY DREAM OF BIGBEN~ビッグ・ベンは白昼夢を視るか~」 END 2生還1ロスト

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