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クトゥルフ2010　ビジネスマンベース（P.20） 外資系コンサルで主に中国、アメリカと取引をしたりプレゼンをしている。 資料のWチェックを行うので目星が伸びました。 幼い頃から真面目に文武両道を心掛けてきた。 成績はいつも上位をキープ。運動もそつなくこなし、体力も十分。 風邪を引いたことが無いわけではないが、学校や仕事を休んだことは一度も無い。 これからはグローバルな時代だと目星をつけ、大学では英語と中国語を学ぶ。 その語学力を活かし、今では外資系コンサルタントとして外国人相手に商談をしている。 まさに誰もが羨む勝ち組エリートである。 ［花守 広樹（はなもり ひろき）］ ひとつ下の大樹の弟。 生まれつきの虚弱体質で休みがち。 両親は広樹を哀れに思い、めいっぱいの愛情を注いで育ててきた。 愛されて育った広樹はその逆境にもめげず、優しく人懐こい性格になった。 29歳現在も、実家で支えられながら在宅ワークをしている。 大樹は広樹がコンプレックスだった。 自分がどんなに努力しても、テストで100点を取っても、部活の県大会で優勝しても。 広樹が発作で咳き込んでしまえば両親の関心は広樹のものだった。 裕福な家庭ではなかったため、広樹に金をかけすぎて大樹の大学入学費用はほとんど出せず、公立大学に行くしか選択肢がなかった。奨学金も借り、自分で返済した。 認められたくて並々ならぬ努力を重ねてきたが、やがて世間の評価は「大樹ならできて当たり前」とされてしまう。 いっそ手を抜いてしまおうかと思ったことは何回もあるが、なまじ頭の回転が速いせいでそれが悪手であることを理解してしまう。 うまくグレることができずに大人になってしまった。 息抜き下手なまま社会人を続けている。 期待に応えようと100点満点の仕事をするせいで心身ともに疲労が溜まっていた。 丈夫な身体は挫けることがなかったが、それがかえって大樹の精神をじわりじわりと蝕んでいった。 誰でもいいから自分を甘やかして欲しい。 そんな潜在意識を抱えながら不幸堂へと足を運ぶことになる。 〇踏破シナリオ〇 「商・不幸堂」葉 睡蓮(餅キナコPC)

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