タグ： くろきりの探索者

暇さえあれば図書室か自室に篭もり、分厚すぎるレポート(論文擬き)を書き散らかしている。 引きこもりなので体力がないし動きがどんくさい。 1度教科書を読めば理解できるので、授業に出るのは面倒がる。 人とのコミュニケーション……正確には"助長な"コミュニケーションを非常に疎ましく思っており、1度言ったことをもう1度言う必要がある者や、至極当然な(とハウレスが思っている)物事に対して説明をしてやらなくてはいけない者を嫌う。 ……つまりは、自身と同じレベルの知識量、理解力でポンポンとテンポよく会話できる相手を求めている。楽しい会話がしたい。 文通を初めてから、｢自分と同等に会話できる者がいないなら、そういう者を作ればいい。"育成"しよう｣という考えをもつ。 手始めに長年同室暮らしをしている監督生をその対象にすることにした。 かしこくな〜れ がんばれがんばれ その点、弟のことは珍獣だと思っているので、特に自分のことを話したり、育成する必要性を感じていない。 大したことはしていないのに妙に懐かれているのは、やはり同じ親から生まれたからなのか。 それとも必要に駆られて世話をしてやったことがあるからなのか……。 同じ種と腹から生まれてこれだけ違う生き物が生まれることに、少しだけ生命の神秘を感じている。 寮長とは業務連絡のついでに稀に授業の話をする。 話しやすく感じるのは成績優秀かつ品行方正な上学年だから、ということにしている。 寮監と同室じゃないほうの監督生は役職でしか認知していない。 ｢ファミリーネームで呼ぶと弟と紛らわしい？ならキングスカラーと呼べばいい。第五寮の王の学徒は私だけだろう｣←そんなことはない ｢尤も、お前に私の名前を呼ぶような出来事があるとは思えないが｣

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