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▋荼毘に落つ│HO1 現交際者 ──────────────────── こころの病気に関する相談を受ける保険課で働いている。 元々は【ヴェール酒造】の社員だったが、悩みを聞いているうちに転職を考えた。 理由は単純。「可哀想な人の話を聞きたい」からだ。 人に対して「可哀想」と感じた時の感情を恋だと錯覚しており、 逆に言えば傷を抱えた人間であれば誰でも愛せる、恋愛障害持ちのパンセクシャル。 彼自身も幼少期に父親から虐待を受けた被虐児であり、前髪で隠れている額には当時の根性焼きの痕がある。 比べて母親からは愛されており、暴力を振るわれた後は抱きしめて眠ってくれていた。父親だけが家庭の膿だった。 だが、小学校中学年に上がる頃までに家庭環境が徐々に悪化していき、母親にまで暴力が振るわれるようになった。 ただ見ているだけだった。怖かったからだ。その内に、助けられない自分に罪悪感が芽生える。 「たすけたい」「おかあさんがかわいそうだ」 けれど何もできない、その時の恐怖と憐憫と家族愛が綯交ぜになった感情が強烈なまでに沁みついている。 故に、「可哀想」と思う気持ちに関連付けられるときにしか「愛」というものを認知出来ない。 暴力を受けたら、酷いことをされたら、辛い言葉を投げかけられたら。 ──その後はとびっきり優しい「可哀想の愛情」を貰える。 逆もそうだ。可哀想な人には愛情を与えなければいけない。ずっと傍にいてあげなければいけない。 じゃあ可哀想じゃなくなったら？ 可哀想じゃなくなったら愛せない。 それでもこれはひとつの愛のかたちだった。 ▋青葉に関して ──────────────────── 【ヴェール酒造】としてではなく、【菩提樹】として活動した時に初めて出会った人。 普通に生きて、愛する人がいる彼女が自分の手で贄になることはこれ程なく可哀想だった。 何故交際したのか、至極単純だ。 可哀想だからだ。つまり愛していた。自分しか助けられないところも都合が良かった。 助けてあげるには傍にいないといけない、だから付き合った。 付き合ってから笑顔が多くなったように思う。催眠が切れていないのかもしれない。 特段、彼女の笑顔が好きだった。自分が手を返せばいつでも陰ってしまう純粋な笑顔だからだ。 助けたかった。でも助けたら彼女のことは愛せなくなるのかもしれない。 迷っていたら準備が少し遅れてしまった。 でもそのおかげで、無残に亡くなってしまったとても可哀想な青葉を見た。 生きてきた中でこれほど酷い人生の最期もない。 だから良かった。安心した。そんなことを思われている今も尚、とても可哀想で、愛してあげられる。 ▋特徴表 ──────────────────── 【5-10：受け身】 どんなときでも、きちんと受け身を取って被害を最小限に抑えることができる。 ショックロールの成功の範囲に+20%。 【3-01：天気予報士】 外を見て＜アイデア＞ロールに成功すれば、短い期間([1D6+1]時間)の正確な天気を予想できる。 降水確率や風の向き・強さ、嵐の時間帯、雷の落下しやすい場所なども予測可能だ。 ▋その他 ──────────────────── 職業ベース：メンタルセラピスト（クトゥルフ2015） ・法律、信用、説得→図書館、目星、聞き耳 カルト組織に法律など無い！信用や説得という道理もない！催眠だけが真実… ✧趣味：礼拝（菩提樹じゃなくてキリスト教会の方） 　休日の過ごし方：人に合わせる（青葉の場合はキャンプとか、散歩とか） 　好きなもの：プリン、駄菓子、味の濃い食べ物全般 　苦手なもの：自炊 　一人称：僕（素は俺） ✦モチーフ：蛇（旧約聖書） ✦イメソン：ごめんなさい https://youtu.be/DMhEmGU3Uq8?si=CcXL4DPolzmWmD5l ▋後遺症・不定の狂気など ──────────────────── 【不定の狂気/1ヶ月】 身体の制御不能。身体が勝手に動く。身体が意思と関係なく動く。 ▋通過シナリオ ──────────────────── ・荼毘に落つ -----------------以下【荼毘に落つ PC1】の秘匿----------------------- ▋HO1 現交際者│記録者 ──────────────────── PC1『あなたは⻘葉の交際相⼿だ』 共通HO：あなたは彼⼥を愛している。この事件を解決したい。 ---------------------- ▨ 秘匿HO：記録者 あなたは⼥性を⽣贄に捧げるカルト組織「菩提樹」のメンバーだ。 彼⼥に催眠をかける事で元の交際相⼿から別れさせ、彼⼥に近づいた。 当初は重要な⽣贄として捧げる為であったが、あなたはいつしか彼⼥に惹かれ、組織の陰謀から遠ざけたいと思うようになった。 今回の事件は、準備を進めていた⽮先の出来事だった。 あなたの本当の⽬的は、「彼⼥の死の真相と⾃分が所属する組織の真実を知ること」だ。 ⽬的を達成した場合、その後の選択はどの様なものをとっても構わない。 ---------------------- ▨事前情報 【カルト組織「菩提樹」】 虐げられたもの、理不尽を受けたもの達、悩みを抱えた者達が救われる⽌まり⽊として⽣まれた組織。 表向きは酒造会社「ヴェール酒造」として運営している。 その実、裏で商品モニターの⼥性の情報を集め、「菩提樹」にとって適切な⽣贄を選定し、催眠をかけて宗教にのめり込ませ、捧げている。 ---------------------- ▨探索者について PC1はヴェール酒造に勤めていても、別の仕事をしていても良いものとします。 社員であり、信徒の⼈間もいれば、信徒のみの⼈もいるからです。 そして、菩提樹のメンバーは会社外にも存在すると考えて構いません。 さらに、この組織に⼊るものは皆、「虐げられた者、理不尽を受けた者、悩みを抱えた者達」であり、PC1も例外ではありません。 何かしらのコンプレックスや恨み、暗い過去等を持っている⼈物として創造して下さい。 別の仕事をしている場合でも、ヴェール酒造の社員証は所持しているものとします。 ⻘葉と同棲はしていませんが、彼⼥の家の合鍵は所持しているものとします。 また、PC2の名前、年齢、職業を予め知っています。

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