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「────これは■■の物語。」 ■Minerva/HO3 ＊以下シナリオのネタバレあり ＊ 　コードネーム「ウルカヌス」。 　対超常的事象特化組織「Chronus」に15年前から所属するエージェントであり、復讐者。 　常に仮面をつけ「顔にひどい怪我があるんだ。見せられない」と語っているが……その実、仮面の下には傷一つなく、まばゆいほどの美青年である。 　本名は輿水 勇吏（こしみず-ゆうり）、偽名は関 優楽（せき-ゆうら）。表向きは在宅ワーカーのように振舞っているが別に何の職にもついていない。 　ウルカヌス────ローマ神話における火の神だが、独自の神話は残っておらず、その逸話のほとんどはこの神と同一視されるギリシャ神話の鍛冶の神ヘファイストスのものである。 　15年前、10歳の頃。何者かに家に火をつけられてからすべては始まった。 　そのときのことは鮮明に覚えている。両親は抱き合って皮膚がとけてくっついたまま死んだ。顔がそっくりな双子の妹は顔にひどいやけどを負い、その後弱って死んでしまった。家族の墓前で復讐を誓ったことは、彼の中ではごく自然な流れだった────許せるものか。両親の悲痛な叫びも、妹の絶望に染まった表情も、目を閉じるだけで鮮明に浮かんでくる。脳裏に焼き付いた映像は、いつでも焦げた憎悪を呼び起こしてくれる。 　その後、組織に所属し、表向きは普通の人生を送り、恋人もでき……しかしその恋人に裏切られ浮気されて以来、誰も信じないことにしている。マルスにはしっぽ振ってるが、何か食い違えばこの人も簡単に俺を裏切るだろう、と思っている。 　事件のことがあり炎を見るのすら苦手なのに、持ち武器として爆弾を所持している。「炎によって自身に傷がつく」ことを願い、それに自傷的な仄暗い喜びを持っているが、彼自身は炎に耐性を持っており、火傷をしたことは一度もない。また、組織に入ったタイミングから仮面をつけている。妹の顔が忘れられず、自分の顔だけ綺麗だということにも耐えられず、覆い隠すようにしている。ちなみに偽名は妹の名前。 　やるべきことを終えたら死ぬつもりだ。だってこの世には何の未練もない。 　そのときになったら、どんな悲惨な死にざまだって受け入れよう……どんな苦しいものでも、恥ずかしいものでも、死んでしまえるのなら構わない。 　罪人らしくていいじゃないか。 　────これは「復讐」の物語。 【通過シナリオ】 ・Minerva/エンドa

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