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鑪目 ミクニ(たたらめ みくに) 正式表記は鑪目美国 男 *** A国のある街、正義感が強く優秀な政治家の男と心優しく万人を愛する看護師の女を親とする少年。 親の愛情や上等な教育を受けすくすくと育ったその少年は、当然とばかりに政治家を志す。 親の愛する――ひいては己の愛するこの国のために、自身も尽力するのであると。 この国の民に必要なものはなにか。 ……さて。 あなたは今の話をどこまで信じてくださいましたか？ *** ◎鑪目ミクニについて 一人称：私、ワタクシ、僕、俺、自分……ありとあらゆるものを相手によって使い分ける。本当はどう呼ぶのかもう自分でもわかっていない。 二人称：あなた、君、貴殿、名字、名前……一人称と同じく相手によって使い分ける。 A国をより良い方向に導きたいという言葉に嘘はない。 しかしその動機は「父親を超えること」にある。 ミクニの父親は悪人どころか善人であり、政治の才があり、人が好かった。 人が好過ぎた。 ミクニはその美徳を欠点として捉えており、それだけの才を持ちながらどうしてもっと上手くやれないのかと苛立ちを覚えていた。 自分がその立場であるならばもっと上手くやれるというプライドが彼を動かしている。 そのため功を急いて詰めが甘くなることもしばしば。 それでも諦めは悪いので絶体絶命のピンチでも虎視眈々と復活する機会を狙っている。 死刑囚となった今もそれは変わらず、可哀想な自分を演じてみたり開き直ってみたり、この窮地をなんとか乗り切ってやるという気概には満ちている。 勿論そのためにはHO2もHO3もHO4も何もかもを利用するつもり。 性格が歪んだ原因はプレッシャーである。 人の好い両親に親愛を向ける多くの人から良い子であることを期待されていた彼は、その通りに生きた。 ミクニ自身も気付かない内に己のほんの少しの悪でさえ抑制して成長した結果、反動が出た。 眩しい光には必ず濃い影ができるように、利己的で狡猾で排他的で猜疑心に飲み込まれた本心が生まれてしまった。 信用するは己のみ。 当然恋なんてものの一つもできない性格であるが、非童貞。 使えるものは親でも己の肉体でもなんでも使う。 主に能力面でとんでもないナルシストである。 黒い髪、赤い目。 鼻筋は通っているが鼻自体は大きくない。 ◎Ａ国について 王制ではあるが絶対王権はなく、王室を監視しつつも政治の手助けを行う二党が存在している。 (ミクニの父はその片方にいた) あまりお金のある国ではなく、人口も特別多いわけではない。 人口に比較すれば広い土地は農耕地である。 名前は苗字名前の漢字登録だが、一般的な表記は苗字ナマエになる。 ◎設定おまけ 鑪目は「やすりめ」という読み方ではあるが、日本刀の、簡単に言えば刃の部分が持ち手から抜けないようにするための滑り止めのことを言う。 粘り強い性格の表れにもなるなと思ってほくほくした。 イメソンは「ミス・コンダクタ/リグレット(CV.香里有佐)、ツミキ」

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