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「なんでもできるすごい人より、なんにもできないダメな人の方が、かわいがってもらえるでしょ。」 一人称：オレ/ボク(気分)　二人称：きみ、あなた 親に「頭がいいからできる」と言われて特別興味のない勉強を一生やって、とくにやりたくもない受験をし、「頭いいね」「エリートだね」という言葉と評価に縋り続けて大学院まで出ておいて、やりたいことの一つもないままでただぼんやり“そうする人のまね”だけをする何もできない人間になった。今は何人いるのかわからない彼女の家を転々としながら暮らしている。常に誰かの眼に怯え、常に誰かの言葉にうなずいている八方美人。聖人もどき。 参考職業→大学教授 興味P→『目星/人の些細な変化に気づくと生きやすいから(元カノの髪の毛の長さとかそういう)』『聞き耳/常に人に悪口を言われていないか怯えて耳を澄ませている』『図書館/本は読んでネタバレサイト読めば話題にいくらでもできるから』 『Re:死後さばきにあう』現行未通過×↓ 大切な人への贈り物は「イヤリング」。今ならピアスだっただろうけれど、それとも、本当に大事だと思う相手には小さな穴すらあけたくなかったんだろうか。だとしたら殊勝なことだと思う。傷なんか、作れば作るだけ、忘れられずに離れられずに、いてくれるというのに。だからもう覚えてすらいない大切な誰かも、今、ここにいないんだ。次は、ちゃんと、丁寧に傷をつけなくては。

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