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〇近衛黎明(このえ・れいめい)/『春追いし、花たちは。』HO3：椿 【牡丹】：「富貴」「壮麗」「恥じらい」「誠実」 【椿】：「控えめな優しさ」「控えめなすばらしさ」「誇り」 ―――――――――――――――――――― 【固定職業】※オリジナル ・花掬構成員(職業技能)：日本刀/拳銃/聞き耳/目星/説得/オカルト/生物学 　+以下の技能から一つ選択(跳躍、変装、医学、地質学、天文学)　→　跳躍 ＜公開身体的ボーナス＞ ・受ける重火器のダメージが最小になる。 ・肉体が不燃性のため自身に火が着火することはない（炎によるダメージは通常通り受ける） ―――――――――――――――――――― 「やあ。僕は”椿”。ようこそ、僕らの班へ。」 ・星一つ煌めかない漆黒の夜空を編み込んだかのような黒髪をすっきりと短く切り揃えてあり、その漆の色の中で一陣だけ、前髪に燃えるような赤いメッシュが入った、そんな髪型をしている。瞳の色も、そんなメッシュよりも尚鮮やかな紅色。真冬の白の中で生を主張する、椿の花弁と同じ、輝かしいまでの真紅。 ・顔立ちは本来であればそれなりに整っているものの、然し、そんな顔立ちを覆うように右目を隠した眼帯が人目を引いてしまう。その下には巨大な火傷の傷跡があり、焼かれた皮膚の名残が、顔の右半分に大きく残っている。 　その傷を隠す為の眼帯であるが、それなりの長身と合わせて、どうしても一見は他者へと威圧感を与えてしまう、そんな姿でもある。 ・背筋がスラリと伸びており、どんなことがあろうとも曲がることは無い真っ直ぐさ。姿勢や所作のひとつひとつが洗練されており、優美という言葉がよく似合う、鍛えられた身体付き。 　長い手足の割に動きが機敏であり、筋肉もまたしっかりと無駄なくつけられている。だが、些か体力には乏しく、短期決戦型。長い手足ですらりと日本刀を操り、力強くも鋭い一閃を繰り出す。 ・女性であるが、その実あまり女だと言う認識が薄く、また顔を覆う眼帯や、鍛えられた長身と合わせて、周囲からも男性だと間違えられることもしばしば。だが余り気にして居らず、自身の性別にはあまり頓着は無い。 　平素の服装もユニセックス、或いはどちらかと言えば男性寄りのカッコイイものが多く、またそちらの方が自分に似合う自信と自覚もある。 　ファッションセンスはあまりないため、マネキン買いか、時折組織の面々に買い出しに連れていかれて、苦笑と共に着せ替え人形になっている。 ・あまり感情を外へ出すことはない、静穏でいて物静かな性格。だが、言葉少なかと言われればそうではなく、物静かであればきちんと必要に応じて口を開き、近しい間柄であれば穏やかに微笑みながら冗談も口にする。 　しかし、基本的に顔の火傷の後遺症で、些か真顔がしかめっ面に見えてしまうことが多く、機嫌が悪いのかと勘違いされやすいが、実際は全くそんなことはない。 ・物静かではあるが、しかし、同時に己自身にはきちんと自負を持ち、成すべきこと、言葉にすべきこと、それらを常に考えながら行動・思考をしている。 　効率、というよりも、その場その場に見合った最良をきちんと判断し、それを踏まえて行動をするタイプ。 ・また、情に厚い。人の為に何か出来ることがあるのならば、其れを全力でこなしたいとも思う。 　そのため、約束や決め事などはそれなりにきちんと守る真面目さを見せる。規則などはあまり破ることを好まない。 　けれど、三十数年生きてきた中で、規則ばかりに縛られることは良くないことだとも分かっているので、破るべきときはきちんと破る上に、他者の行動もきちんと認める。一応、年上の役割として注意はするけれどね。 　例えば、守りたいものだとか。例えば、叶えたい夢だとか。そういったものの前に立ちはだかる規則や、或いは其れに類するものがあって、倫理的な範囲でどうにかなりそうならば、規則よりも大切にするものは、勿論あるからね。 　けれど、規則を守らなければ、守りたいものも守れないことも、ままあるからね。そこのバランスは上手く見ていこう。 ・自分自身が話すよりも、他者の言葉を聞く方が好き。皆が言葉を交わすのを、一歩下がって穏やかに見守りながら、時折ぽつりと言葉を渡して。そんな穏やかな時間を好んでいる。 ・些か、己の優先順位が低い。というよりも、他者を守ろうと優先する順位が高い。 　己が、誰かの為になれるならば。 　己が、誰かの力になれるならば。 　誰かが、何かを成そうとしているのならば。 　手を貸したいと、強く思う。助けたいと、思う。 　だから、それには全力で。その為に、己が多少削れたとしても、それくらいはいいよ。 　皆が笑っていてくれれば、それが僕にだって嬉しいことさ。 ・両親と兄ふたりの、一般家庭の出身。ふたりの兄とは歳が離れていたため、大層可愛がられていた。兄ふたりは警察官と消防士であり、医者の父と教師の母という、人と関わる、人を助ける職業についている家柄だった。 　人の為に。誰かの為に。そう忙しくも活き活きと働く両親を幼い頃から見てきて、更には、そんな両親の背を追って人を救う為にと、警察官と消防士の道に進んだ兄たち。両親も、兄たちも、何よりの憧れで、何よりの誇りで。 　幼心に、彼らのようになりたいと強く思って。彼らのように、人のためになれる人に、人を助けられる人に、そして────家族を、守れるひとに、助けれる人に、支えれる人間になりたいと、何時しか思っていた。 　だから、己は看護師になった。家族の為に、人の為にと、ただ必死で。勉強も大変で、日々忙しかったけれど、それでも看護師になった自分を家族は祝福してくれて、兄たちもとてもとても喜んで。本当はよくないけど、とこっそりと、自分たちが好んでいた煙草とジッポーを贈ってくれたのだ。そして、両親からは家族写真のネックレスも。生涯、大切にすると誓った。 ・けれど、とある神話的事象で、それら全ては崩れ去って。 　ある時引き起こったそれで、相次いで、兄ふたりを亡くした。警察官だった兄は逃げる市民を守ろうとして。消防士だった兄は、燃え盛る建物の中から、逃げ遅れた人を助けようとして。 　神話的事象に飲み込まれて、帰って来なかった。 　両親は無事だった。けれど、兄ふたりの、子供ふたりの唐突な喪失に、酷いショックを受けていた。特に父は医師であったから、どうして彼らを救うことができなかったのかと。どうしようもないことだというのに、酷く自分を責めていた。そんな家族の姿を見て、神話的事象という存在を知って────また、兄のような人を出したくない。両親のような、己のような感情を持つ人を増やしたくは無い。…………大好きだった兄たちの、誰かを守りたいという思いを継ぎたい。 　そう、願っていたときに、出会ったのが発足直後の「華掬」であり。どうやら、警察官だった兄が、事件で少しだけ関わり合いを持ち、調べていて。 　その縁を辿って、組織入りをした。25歳のときだった。 ・以来、10年弱、この組織に所属をして、今に至っている。 ・趣味は料理であり、暇なときは気の向くままに料理やお菓子を作っては、基本的に作ることで満足するために、あとは華掬の構成員たちに配ったりとしている。リクエストがあれば、リクエスト通りの料理やお菓子などを作ることも。 　また、晴れた日などは、自分で作ったサンドイッチを持って近場の公園に行き、日向のベンチでゆっくりと本を読みつつ、ブランチやおやつを食べる穏やかな時間が好き。 ・近衛=近衛白、椿の品種より。また、近衛牡丹紋からも。 　仲間たちのことを、いちばん近くで守ることができるようにとの願いも込めて。 ・カラーコード：e0576f　カメリア ・イメソン：「陸刧輪廻(スパイラル・ラダー)」「月光花」 【特徴表】 37：俊敏 【花言葉】 91：春紫苑（はるじおん）・ハルジオン 「追想の愛」 会えない人を、いつまでも思い偲ぶ。あの人しか考えられない。あれ以上の思い出など出来るはずもない。いつまでもいつまでも、過去にしがみつく悲しい人なのが貴方。悲しみでは前へ進めないのも知っている。悲しみを活力に変えられるのが貴方だ。 94：鳥兜（とりかぶと） 「美しい輝き」「人嫌い」「復讐」「騎士道」「栄光」 何者にも容赦しない。棘だらけの心を抱え、皆のため無心に突き進む。触れると周りを傷つけると、皆と距離を置くのが貴方だ。思うからこそ離れる。それは貴方にとってなにも矛盾ではない。 16：紫苑（しおん） 「遠いあの人を想う」「思い出」「追憶」 心にいるのはいつまでも過去の人。心の大半が過去にひきづられていることだろう。それは足かせかもしれない。けれど、幸福だと心から貴方は信じている。 【通過シナリオ】 ・『春追いし、花たちは。』HO3：椿 ＜以下、『春追いし、花たちは。』HO3：椿秘匿情報有り＞ ・最愛の兄らを喪ったのちの加入だったため、加入からしばらくは、酷くピリついていた。 　今は穏やかではあるが、加入してしばらくの間は、あまり人を近づけさせない、そんな空気を放っていた。 ・だが、月下美人のおかげで。少しづつ、その温度がゆるまり、穏やかさが戻った。 ・月下美人のことを愛していた。何よりも、誰よりも。恋とも、愛とも、そのどちらともと呼べる感情。 　けども、それを彼女に伝えることはなくて。 　ただ、彼女が幸せになってくれれば。その思い、だけだった。 ・――――だけ、だったんだけどな。 ・彼女は死んだ。 　麗しい、花となって。 　己が、傍を離れたその間に。 　信じたくない真実だった。けれど、残酷な事実だった。 　────そう、事実なんだ。 ・前を、向いているように見える。前を見ている、きちんと。先へ進もうともしている。否、進まなければならない。生き残ってしまったから。 　けれど、けれど────その胸から、その頭から、その思考から、真白く、けども快活に笑う彼女の表情が消えない。忘れられない、ずっと。きっと、いつまでも。 ・忘れてはいけないんだ。 　─────忘れるな、永遠に。 　いちど、盆から零れた水は、もう元には戻らない。 　戻らずとも────流れも、止まることだって、無いのだ。 ・彼女のことを、今も愛している。ずっと、愛している。けれど、誰にもそれは言うつもりはなく、言ってもいない。 　墓まで持っていく。 ・組織の仲間たちのことは、何よりも愛していて、守りたい。 　けども同時に、────ながく、しあわせに。せめても、生きて欲しいと願っている。 ・月下美人が死ぬまでは、もう少し女性らしかった。 　けれど、彼女が死んでからは、一人称を「ボク」に変え、半ば男にも近しい振る舞いをしてきた。 　今までの自分を、変えるように。 　或いは、……兄たちの真似、でもあったのかもしれない。 ・名前の「黎明」 　月下美人の別名は「ナイトクイーン」、夜の女王。夜と共にある明け方。けども、彼女を置いて先へ逝く黎明。そんな、対比と彼女との別離もふんわりと込めて。 　夜と朝は繋がっているけれど、その結び目はいつかは必ず解かれるから。けれど、裏を返せば幾度となくだって結ばれる。だから、彼女のことを忘れぬように、己のあの時のことを、決して忘れることのないように。 　明けない夜は無いのだから。 ・月下美人、……ツキ。愛してる。届かぬ君に、水面に映る月に。 　永久に、君に。 　僕の────私だけの、秘密。 【HO椿】 貴方は過ぎゆく冬だ 十年前、組織を立ち上げて間もない頃から所属している。 特殊な能力から、一歩後ろから戦闘の手助けをすることが多い。 貴方は班のリーダーである。 ※30歳以上40歳未満でCSを作成すること 【秘匿】 〈神話進行災害-月下美人-〉 貴方は八年前の神話侵攻災害の際、バディを見捨てた。 民間人の救助か、神話生物と戦うバディの助太刀するか、二択を迫られた貴方は救助を優先したのだ。 結果、貴方が現場に戻ったときには彼女は花を咲かせて息絶えていた。 瓦礫混じりの土とむしり取った花の中、抱き起した傷だらけの彼女の姿は脳裏に焼き付いて離れない。 コードネームは月下美人。名の通り、美しい女性だった。 貴方はそれ以来、誰かを失うことが怖い。できることからもう、この手からこぼれ落ちないように。 何がなんでも仲間を守りきりたいと思っている。 貴方のシナリオ内での目的は「班員を守りきること」だ。 〈牡丹とクロッカス〉 月下美人の件があってから牡丹とクロッカスは組織について揉めたようで、喧嘩別れのような形で牡丹はどこかへと行ってしまった。 クロッカスにどのような内容で揉めていたのかは理由を訊ねても、首を振るばかりで答えてはくれなかった。 そしてクロッカスはボスの席を空けたまま華掬を存続させ続けている。 温かな居場所だった組織を見捨てることは出来ず、貴方も戦闘員として立ち続けている。 【牡丹-可逆の能力-】 『わが門の 片山椿 まこと汝 わが手触れなな 土に落ちもかも』 引用:物部広足「万葉集20巻」 貴方は戻す。覆水は盆に返っていく。 ・敵味方関係なく、ダイスのリロールが可能。失敗を成功に、成功を失敗に書き換えることができるなど、様々な使い方をできる。 ・敵味方関係なく、技能の成功/失敗の値をダイスを振る前に10ずつずらすことができる。 ※ただし人の生死など、大きすぎる事柄は変えることができない。 使用により浸食度を上げる。 【その他ボーナス】 ・能力「椿」技能値80固定で得る 30歳以上40歳未満でCSを作成する ・CS作成後、POWを1d3上昇させる（上限を超えても構わない） ・応急手当の技能値に+20の補正 ・貴方は植物の浸食度が他の構成員より高い。植物による初期浸食度は3 ・クトゥルフ神話技能+10 【貴方と関係のあるNPC】 ・月下美人 当時32歳。華掬の立ち上げメンバー。凛としていて快活、美しい女性。貴方とバディとして行動を共にしていた。 年上であることから、指示を仰ぐことが多かっただろう。 災害時、花を散らして亡くなっていたのを見た貴方は、初めて「花」はいずれ枯れて死ぬのだということを認識した。 「椿よくやった！」 「帰りにラーメンでも食べて帰るか？」 ？？？の能力:能力は不明。 ・クロッカス 現在45歳。華掬の立ち上げメンバーで、当時ひよっこだった貴方の上司だった。 物静かで思慮深い男性。当時こそ構成員が少なかったため現場に出ていたが、現在は管理職に就いている。 所属は神話対策部で、今でも探索者達の上司にあたる。 「先週までの書類がまだ出ていない」 「任務内容についての説明を頼むぞ」 ？？？の能力:能力は不明。本人曰く「大したことは無い。ハズレの能力」だそう。 ・牡丹 年齢不明。華掬のボスでおちゃらけた性格。当時メンバーを集め、組織を作ったのは彼だ。 何をしているのか、そもそも生きているのか不明。 クロッカスに聞けば「まあ元気なんじゃないか」と適当に返される。多分元気だ。 最強おれつよつよの能力:なんか最強らしい。当時自慢げに言っていたのを覚えている。 【通過シナリオ】 ・『春追いし、花たちは。』：SAN値-5,応急手当+13,博物学+10,オカルト+5,ラテン語+6 後遺症：『千紫万紅（せんしばんこう）』 探索者の寿命は1d5+(残り浸食度）年となる。能力を使用した場合その追加した浸食度の分減る。　→　12年

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