タグ： 魔法少女卓

◆特徴表: 採用無し ◆探索者の創造: サプリ2010 スポーツ選手 職業技能:回避、芸術(任意のスポーツ競技)、跳躍、投擲、登攀 +次の技能から3つ選択：応急手当、乗馬、水泳、こぶし、キック、頭突き、組み付き、武道(任意)、日本刀、薙刀、杖、弓、競技用アーチェリー、拳銃、ライフル、ショットガン ✤探索者特記 ・選択技能: 応急手当、キック、武道 ・HOにより、任意の戦闘技能に+40%の補正 　└キック を選択 ❗️武道:サプリ2010/P27より 細かい記述がありますが、今回は特殊攻撃を使う予定はありません。 マーシャルアーツ(基本ルルブP84記載)と同じように処理していただければ助かります。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ▣ソープスクール HO2: 先生が笑顔を絶やさない 体育教師。探索者の中で1番若い。 「石鹸と教育は、大量殺人ほどの急激な効果はないが、 長い目で見ると、それ以上の恐ろしい効力があるのだ。」 ─── 導入： 生徒が自殺しました。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 橙色の髪を挟まぬよう、ジャージのファスナーを閉める。 スニーカーの紐をしっかり結んで、バインダーとペンを持って。 腕時計を確認すれば、授業の開始時刻が迫っている！ 慌てて駆け出した背中は、まだ教師としては頼りなく見えるだろうか。 ​───────​───────​────── 新人の女性体育教師。テニス部の顧問も受け持っている。 常に笑顔でふわふわとした雰囲気、年齢の近さから生徒たちには一定の人気がある。 よくタメ語やひなのちゃん呼びをされ、「こら〜、伊勢見先生って呼びなさい〜」と返すまでが挨拶のようなもの。 伸ばされたふわふわの髪は、授業中や部活中はひとつに纏めあげている。 「は〜い、先週伝えた通り、今日はシャトルランの計測をしますよ〜」 「どうしたの？悩み事があったら先生いつでも聞くからね」 「あ！こら〜、スカート折りすぎですよ〜」 「あらあら…腫れてるわねえ、捻挫かなぁ…。先生運んであげるから、待ってね〜」 一人称: わたし、先生、ひなの 二人称: 〜さん/くん、〜先生 * そういうものだと思っていた。 みんな誰しもおうちでは痛い思いをして、合法的な理由をつけてなるだけ遅く帰って、親からの不可避の暴力と向き合う生活を送っているのだと思っていた。 そうして大人になるのだと思っていた。 これが違うってことに気づいたのは案外早くて、小学校でみんなの肌が綺麗だったり、制服がしわくちゃじゃなかったり、ママやパパの話を楽しそうに話す姿を見て、ひなののお家がちょっと変わってるんだなって。 みんなは殴られたり蹴られたりしないんだって。 痛い思いをすると、顔が歪む。嫌だな怖いなって思って暗い顔をする。 そうすると怒る。辛気臭い顔するなって怒る。 頑張って笑顔を作る。痛くないよ怖くないよ、ママのことパパのこと好きだよって笑う。 痛みで身体が痙攣したって酸素を奪われて息が出来なくて死にかけたって、ひたすらに笑顔をつくる。 そんなことしても変わらなかったけど。 それでも笑顔に縋った。得意になった。 成長していくにつれて、親への興味がなくなった。 期待も絶望も全部失せて、ただそういうルーティンであり自然災害のような事象なのだと理解した。 傷が増える一方、様々な情を捨てることで楽になった。 いっそ、このひとたちが可哀想だと思うようになった。 ひなのを攻撃することでなにかを得ようとしている姿が、そういう形でしか保てない矜恃があるのが、心底哀れだと思った。嗤った。 中学生になった。笑顔が増えて、自我が確立され始めて、立ち回り方を覚えたひなのの周りには人が集まるようになった。 人気があるとか好かれるとか、そういうのはなんとも思わなかったが、ひなのの浅いトークと笑顔に釣られてばかみたいに群がるのはちょっと面白かった。 きっかけがなんだったか、相手がどんな人だったか。ちっとも覚えていない。ただひなのは所謂「いじめっ子」の立場になっていた。 別にいじめるのが楽しいとかじゃなかったし、相手に対して特別なにか感情を抱いていたかと言われればそんなことはなかった気がする。 現実なのに、ゲームみたい。それが楽しかった。 みんなひなのの思惑通りに動いて、付いてきて、手を加える。 このひとたちは、なにかあったらきっとひなのに全部押し付けるつもりなんだろう。でもそんなことどうでもよかった。 適当にひなのが手を下せば、周りはつられて囃し立てる。酷く簡単に、この教室はひなののものになって、みんなひなのの駒になった。 酷く滑稽で馬鹿みたいで、でも学生生活の暇つぶしに最適だった。 この下らない遊びを眺めるために、違う目線でも楽しむために、ひなのは教師を目指した。 器用な生き方と愛想のいい笑顔で、それは成就した。 ​────生徒が自殺したらしい。 彼女は最近部活にこなかったし、保健室に通っているのをよく見かけた。 なにが起きているのか知りたくて何度も声をかけたが、なにも話してくれなかった。 これはあの教室ゲームで起きた自殺？ それなら見逃したのは勿体ないな…。 まあなにしろ、きっと学校は対応を迫られて大きなイベントが起きる。 でもひなのは変わらず、笑顔でいい教師をつとめるだけ。 さあ、楽しみだ。 * ▣自殺した生徒について 最近部活に顔を出さなくなったな〜程度。 なにか面白いこと(ひなのにとって。いじめだったりそれに準ずる学生生活を送る上での問題点などを指す)が起きているなら詳細を知りたかったため、 表向きは心配という体で彼女によく声をかけていた。 特別気にかけていたり、可愛がっていたりということは一切ない。 ひなのにとって、全ては楽しいゲームのいち要素でしかないからだ。 * ひなのは人間に大した興味を持っていない。 ただエンタメとして、楽しいことを求めている。 ♫ゴキブリの味

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