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野狗子と薬師　HO:薬師 「へぇ、ではジブンがダンナを信用できるような根拠を示していただきましょうか。」 「こっちはアンタの命、如何様にもできるんだ。…大人しく従ってもらっても？？」 「ジブンは見ての通り、このセカイでは淘汰される側なもんでね。知識で身を固めて、お偉いさん方に気に入られるしか生きる道はないんだわ。」 ▼生い立ちとか。 ・虚弱体質(STR8、CON5)のため、幼少はこのセカイで生きていくのは難しいと思われていた。 実際そうで、医学、薬学の知識を得ることでどうにか生きながらえてきた。 ・虚弱体質で生き残ることを諦められていたこともあり、死が怖い。身近に死がある現状が許せないし、死を遠ざける為ならどんな努力も惜しまない。 ・本名は楽(らく)。せめて死ぬ時は安らかに、苦しむこと無く楽に死ねるようにと名付けられた。本人はめちゃくちゃ本名を嫌っている。 薬久(やく)は本名が嫌いだから名乗っている偽名。薬を使って少しでも長く生き残る、という意味合いをこめて薬久。 ▼性格 ・臆病で慎重。少しの怪我や病気も、自身にとっては致命傷であるため。全てにおいてリスクはなるべく最小にしたい。 ・危険はなるべく回避したいし、回避するにしても危険の真理は解明しておきたいタイプ。同じ轍はあまり踏みたくない。 ・基本は穏やか。危害を加えなければあまり関わってこない。自身から加害を加えるようなこともしないし、基本的に争いは好まない。 ・弱いものを見捨てることができない。虚弱な自身の姿を重ねているため。 ・自身が完璧にコントロールできない事象を苦手とする。天気とか、人間関係とか、自然とか。 病や体質なんかは特に苦手だし、コントロールできないことに憤りを感じている。 ・荒廃したセカイという環境の影響で、基本的に人を信用していないし、自身が相手より優位に立つことで身を守ろうとする。 ・弱く、淘汰される立場であるため、カゾクや家等の安心できる関係や場所を好む。安心して弱く居られる場所を無意識に確保しようとするし、それらに酷く執着する。教団も安心して身を休めることができる場所として、仕方なく所属している。 ▼妹について ・カゾクとして大切にしている。彼女のことをいつも心配しているし、会える時間が少ないことに不満を覚えている。 ・元はと言えば、弱っている彼女を見捨てられなかったから始まった関係ではあるが、臆病な自身と違って快活な彼女と共に過ごすのは、少し前向きになれ、心が休まるため、好ましく思っている。 ・カゾクの証である傷は、右の手のひらから手首にかけてついている。生命線を引き伸ばすように、縦に傷をつけてある。 薬師兼研究者である薬久にとって、薬を作るための手は命と等しいくらい大切な部位である。傷なんてつけようものなら、自身の生命線でもある薬は作れなくなるし、傷から菌が入って病になればそれこそ命がない。そんな大切な場所にカゾクの証を付けている。 ▼旅の様子 ・基本命懸けになる。 ・体調管理がメインタスクになるため、大体長旅になる。薬を飲みつつ、念入りに体を休めながらゆっくり進んでいく。 ・生きて帰ることが本命。成果が出ないと少し落ち込むが、生きて帰れただけでも奇跡なので、あまり気にしないようにしている。 ❚ 秘匿 HO ― HO2 薬師 ❚ あなたは、オオマガドキ教団のニホン支部に務める研究員兼医者だ。 といっても、患者を診るというよりはひたすらに薬の研究、開発を行っていた。 このセカイは慢性的な医師不足であり、そのために教団では薬の開発に最も力を入れている。 あなたはそんな教団のチームリーダーだった。あなたには薬師として天賦の才があり、材料さえ揃っていればあなたに作れない薬は無かった。 ・あなたにはアンという妹がいる。 ・あなたは以前、上司であるヒノモトから薬の開発の依頼を受けたことがある。どういう効果があるのか、何に使うのかは一切明かされず、ただ調合してほしいとだけ頼まれた。妙に隠匿された調薬依頼が気にかかったかもしれないが、 教団に貢献することは教団員として当然であるため、深く追求はしなかった。 むしろあなたには他のことが気にかかった。薬の材料の中に、「あなたの血液」が含まれていることだ。ヒノモトから受け取ったレシピには「動物の血液（今回は、○○（HO2 名）の物を使用すること）」と書かれていた。未だかつて血液から生成される薬を作ったことは無い。調合が成功したのかは分からないが、出来上がったものをヒノモトに渡せば、「よくやった」と、珍しく褒められたことを記憶している。 【 探索者作成 】 ＜ 薬 師 ＞ 職業技能：医学/応急手当/生物学/信用/薬学/乗馬/ほかの言語（英語、ラテン語、ドイツ語）+個人的な関心のある技能１つ 推奨技能： 《薬学》 / 探索技能 / 《医学》 探索者の人柄にそぐうのであれば ： 交渉技能 ▼ 『アン』 （HO2 事前公開情報） あなたの妹だ。 過去、あなたが外を探索していたときに倒れているのを発見した。 ぐったりと倒れ伏しており、軽く診ただけでも栄養失調であることが分かった。そのままあなたは教団内へと彼女を連れ帰り、三日に渡って懸命に看病した。その結果彼女は目を覚まし、自らの名を「アン」だと名乗った。それ以外のことは一切覚えていないのだと言う。 彼女はあなたに助けてもらったことに対して、非常に恩義を感じているようだった。自分の傷を受けなくてもいいから、あなたに傷をつけてもらいたいと、一方的な形でも構わないから、「カゾク」になりたいと言った。そしてあなたは「カゾク」になることを了承し、彼女と傷をつけ合った。 その後、教団内に保護、もとい監視されている。 その理由を支部長に尋ねても答えてはくれず、仕事の合間で面会をさせてはもらえるものの、あなたは教団に対して不信感を募らせていた。と言っても、物資の揃った教団を出てアンと二人で生活していくことは難しいと分かっているため、仕事を続けるしかなかった。 アンは現在、非常に豪奢で仰々しい服を着せられ、教団にとっての象徴のような扱いをされている。 見た目は 10~12 歳ほどの見目麗しい少女。はっきりとした年齢は覚えていないと言う。 非常に快活で、あなたと過ごす時間の少ない現在の生活を憂いている。一方で、たまに会えるあなたとの時間をとても大切にしているようだ。

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