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桜庭 蒔砂子（さくらば まさこ） ◆───－- -　-　-　　　　　　　　　　　　-　-　- – -－───◆ 【CSの要旨】 反出生の思想を持つ緩やかな自殺志願者。 幸福に生きて、幸福なまま、エゴイストたちの社会を去ろう。 ◆───－- -　-　-　　　　　　　　　　　　-　-　- – -－───◆ 【技能取得】 〔職業技能〕基本ルールブック・刑事/教授ベース 聞き耳、心理学、目星、信用、法律、図書館 ＋任意の選択職業技能より 拳銃、化学 〔趣味技能〕 ほかの言語（フランス語）、回避、隠れる ❚ 心理学 若い頃は化学に心を寄せる人間に対して関心が薄かった。近年、ようやく人の心の機微を察する努力をするようになった。 ❚ 聞き耳・目星 若い頃から現場を走り回ってきた。五感をフルに用いて証拠を見落とさず、動体視力も良い。 ❚ 信用 著名人の2世のため、それなりの信用がある。本人の実直な性格も相まって周囲からの評価は高い。 ❚ 法律 警察官として弁えるべき最低限の司法は心得ている。 ❚ 図書館 学者と作家の娘であったため、家はちょっとした図書館の様相を呈している。幼い頃それらの書籍を片っ端から読み崩していた。 ❚ 拳銃 拳銃の腕前は警察学校時代から群を抜いていた。 ❚ 化学 父が法化学の権威ということもあり、多大なる影響を受けて育った。大学では分析化学を修めている。大学のレベルは中の上程度の私大。 ❚ ほかの言語（フランス語） パートナーのマリーと暮らすにあたり、彼女の母国語を最低限は身につけた。 ❚ 回避 警察学校時代から最低限の護身はできるよう訓練を続けている。近年はジムに通うなどして、筋力が加齢によって衰えないよう努力を続ける。 ❚ 隠れる 刑事として長年前線に配属される中で、潜入捜査の経験も豊富である。 【人称等】 私、貴方、貴方たち、〜さん、マリー 「残念なことにね、よく分からない宇宙人に啓蒙してやろうと思われてしまうほど、我々人類は愚かなんだそうだ」 「救いようがない。他者のためという顔をして、他者を踏みつけにしてでも幸福を追い求める。それがヒトの性質(さが)なんだね」 「私は私というヒト種を諦めてしまった。けれど、個々人が己をどう捉えるかは私に決められるものじゃない」 「貴方はどう思う？人間というどこまでも独善的な生物の未来を肯定できるかな。どんな風にこれからを生きていく？」 【人となり】 ❚ 基本プロフィール 52歳、日本人。 警視庁捜査一課・第二強行犯捜査科学捜査第一係第2班班長。 階級は巡査部長。ノンキャリア組で、捜査の前線に留まるために警部補への昇格試験を受けずにいる。 生真面目で若い頃は融通の効かない性格だったが、歳を重ねるうちに少しずつ柔軟になっていった。ただ、今でも根本の性質は変わっていない。 ❚ 思想 警察官を志したのは「市民の幸福の担保に寄与したい」から。 というのは嘘ではないが、フェミニズムの波の中で「自分が男社会である警察組織で女性の有能さを証明すれば、より社会に女性の居場所を作れる」という傲慢な野心もあった。 3年前に「彼ら」の干渉を受け、様々なオーバーテクノロジーを授けられる。 その知識は有効利用すべきだ。しかし、独善的な人類を啓蒙したいという「彼ら」の願いもまたエゴイスティックであり、盲いのまま従ってはいけないと考えている。 とはいえ、人間に対する諦観を止めることはできず、遣り切れない想いの矛先は自身へと向かった。 桜庭 蒔砂子というヒト種の根絶。彼女の行き着いた結論は己の反出生だった。 自分は一人で生き、死んでいく。元々刑事として忙殺され独身を貫いてきたこともあり、迷いは生まれなかった。 命を消費するように独りで走り続けていた2年前のある日、過労が祟って渋谷の道端で昏倒した。 激しい雨の日で、路行く人の中にはよそよそしく見ないふりをする者もいた。 大粒の雨に打たれながら身体が冷えていく様をリアルに感じていた時、現在のパートナーであるマリーに声をかけられる。 彼女こそ、蒔砂子のサマリア人であった。 こうして理解者を得た後も、蒔砂子は緩やかで幸福な自殺を続けてきた。 他者に思想を押し付けるつもりはない。しかし、独善的な人間の未来をどう捉えるかは誰しもに問いたいと思っている。 自分と同じように「彼ら」の干渉を受けた人間は他にも多くいるという。その動向には目を光らせていなければならない。 ❚ 出生 東京大学で教鞭を執る父とSF作家の母との間に生まれた。警察学校入学時に大田区田園調布にある実家を出て警察寮で一人暮らしを始めた。 兄弟はなし。祖父母は既に鬼籍に入っている。 ❚ プライベート 性的指向はアセクシュアル。 2年前に後述のマリーとパートナーシップ協定を結び、現在に至るまで同居している。 恋愛感情や性的欲求をこそ抱かないが、彼女のことを大切に想っており、終の時まで共に歩く相手は彼女であれと祈っている。 現住所は世田谷区桜新町。八重桜の並木の美しい閑静な住宅街である。 【家族】 マリー・リュカ・桜庭 └人称等：私、あなた、あなたたち、マサコ 45歳、フランス人。豊かな金髪と澄んだ青空のような瞳を持つ、気が強いチャーミングな女性。性的指向はバイセクシュアル。 蒔砂子の良き理解者であり、2年前にパートナー協定制度によって法的な家族となった。 その際、蒔砂子から「自分の血を後世に残したくないため、養子は迎えたくない」旨を聞いている。 「マサコ、ただいま！あら、ご飯を食べるの待っていてくれたの？嬉しいわ」 「貴方を好きな貴方が好きよ。胸を張って歩く横顔が素敵。どこまでも隣を往きましょう」 【特徴表】 ❚ 2-3 親の七光り 名家の出身、または親が有名人かもしれない。〈信用〉に+20%。 └父親が化学分野の高名な学者。 ❚ 5-3 失敗は発明の母 技能ロールに「96」以上の目を出して「失敗」した際、ただちに特別な経験ロールを行う。失敗すれば0ポイント、成功すれば1ポイントの技能ポイントを得る。 【モチーフ】 イメージカラー：桜鼠（#e9dfe5） イメージフラワー：八重桜（『善良な教育』『理知』『豊かな教養』） 誕生日：2月6日, 水瓶座 蒔砂子→種を蒔く人のたとえより。 神はどんな土地(人)にも種(教え)を蒔き続ける。しかし、荒れた土地や茨の大地にそれは根付かない。御言葉は熱心に耳を傾ける者の心にのみ実を結ぶ。

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