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俺／あなた、きみ、〜さん、〜くん 『教祖様ー、教祖様〜、教祖様、教祖様……俺っていいこですよね？』『俺ねえ、あなたのためにいっぱい頑張ったんですよ』 拝掌教の敬虔な信者。 幼いころは酒浸りの父と、ヒステリックな母の間に挟まれ、少し口を開けば黙れと手を出されるような地獄の毎日を過ごしていた。しかし、今現在の生活が幸せすぎて、両親への嫌悪や恨みについては徐々にどうでもよくなってきている。 教祖様は信者の誰よりも一番に自分を気にいってくれていると思い込んでいる。他の信者を手助けするようなところを見ただけで不安により情緒不安定に陥るが、ちょっと構ってもらえるとすぐ元気になる。ほぼ躁鬱。メンヘラ。 教祖様以外の信者や関係者その他を相手にした場合、小生意気な感じが出る。ちょっとした口喧嘩もできる。なお、子供などちいさな生き物は割と好きなようで、肩車したりおんぶしたり、遊んであげることも多い。 常に小ぶりのノートを持ち歩いており、そのタイトルは『教祖様観察日記』。教祖様について新たに知ったこと。気がついたこと。それから嬉しかったこと、嫌だったこと、不安、愛、嫉妬……など、教祖様に関わる事実や自分の気持ちなどを毎日書いている。すでに何冊か書き切ったものがある。いつか全部纏めて教祖様にプレゼントしようと思っている。 ちなみにナイフで狙うのはいつも首。必ず確実に一撃で仕留めたいため。慈悲とか、特にない。教祖様のためだから。 教祖様は自分にとっての神のようなものだが、神ではないと知っている。教祖様はあくまで人間である。だから、誰かが守ってあげないといけない。その役目は自分にしかできないと思う。どれだけ手を汚してでも。 『毎夜、あなたのために返り血を浴びていたのだと、そう伝えるべき日がいずれ来るのであれば、その時教祖様はどんな顔を向けて、どんな言葉を俺にくれるのかな？……きっと喜んでくれる。抱き締めてくれる。沢山褒めて、撫でてくれる。だから俺、その日が来るまでもっと頑張ります』

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