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クトゥルフ PC作成ツール
木ノ花 冴邪
ID:5200466
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木ノ花 冴邪
タグ:
よらPC
ツキノワHO1B
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生まれ・能力値
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CON
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初期
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その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
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DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
シュガー&バンビマンとツキノワ奇譚 HO1B:フィクサー/処刑人 「こんにちは、そしてさようなら」 「あはは。うん、で?お前、誰?」 「悪いなあ、俺の記憶に残りたいなら、来世以降に期待しな。……ま、それでも無理だと思うけどな」 木ノ花 冴邪 - コノハナ サヤ - 【コンバート元】 古今、零れて。HO1 木蔦 宵冴 - コチョウ ショウゴ - https://charasheet.vampire-blood.net/4367085 ※古今、零れて。秘匿注意 【職業】 ■職業ベース:ストリート・ローグ 言いくるめ→MA、心理学、目星 次の技能から4つ選択:跳躍→追跡、任意の素手の戦闘技能(キック)、芸術(ダンス)→芸術(拷問)、ナイフ 職業技能ポイント:EDU×10+DEX×10 特記:地元の道や地元の裏のルールに精通している。 ■削除技能 隠れる:隠れるのは弱者のすることだ 芸術(ファッション):APP18もあるんだから何着てもそれなりに見えるだろ 投擲:掴んだものは投げるんじゃなくて殴るためにある 登攀:登るのは俺じゃなくてお前(?) 変装:隠せるような顔面と身長じゃあねぇだろ ■技能入替 ・言いくるめ→武道(剣道) 力でねじ伏せれば人は言うことを聞くものだろ。 ・跳躍→追跡 大きな躯体をもろともせず、対象を飛んだり跳ねたりして追いかけるため。 ・芸術(ダンス)→芸術(拷問) 楽しくステップ踏みながら拷問するから、ダンスは拷問。 ■高値技能 ・武道(悪虐)85 武道:剣道と同等の効果 ※特徴表にて記載 ・日本刀90 「父親」にもらったものの中で、一番嬉しかったのが「日本刀」だった。いわくつきだというけれど、人を切り裂くことに抵抗はなく、むしろ進んで障害物を払い除けてくれた。だからこそ、振り回されるのを良しとせず、自分が主導権を握るよう努力した。 ・芸術(メス犬調教)80 ※特徴表欄にて記載 ・芸術(拷問)85 実の親に捨てられた男にとってこの世全ては憎しみの対象であり、同時に玩具でもあった。 人体とはどこまで曲げることができるのか。どの程度血を流せば死ぬのか。どこまで痛めつければこの世に絶望するのか。 自分を捨てた父親が尻拭いをしてくれるからと、現在進行形で人を苦しめるのを楽しんでいる。 それは組織の為でも家の為でもなく、単純に己の快楽の為であった。 【特徴表】 ■27【珍しい技能】INT*5%の日常生活には役に立たないが特定の人を感心させるような技能を1つ、KPと相談した上で持つことが出来る。 芸術(メス犬調教) 思い付く限りの悪事は働いてきたが、行動に移す前も後も笑顔と巧みな話術である種の信頼を勝ち得ていた方が何かと楽だと気付いたのは初めて警察に囲まれた時。 また、自分に寄ってくる人間全てをメス犬だと思っている。(自分が大型犬だと表現されることが多々あるため)。 そのため、しっかりと自分の言うことを聞くよう顔だけでなく言葉でも巧みに誘惑し、操り、染め上げてきた。かれこれ20年近く他者を手懐けてきたため、初対面でも可能。 ■34【戦士】周囲のものは全て武器だと考えている。あらゆる近接戦闘武器(肉体を使った技能は除く)の基本成功率は50%である。 スラムにも似た場所で生きていくには、身体で語り合う必要があった。負ければ死ぬ環境下で、目に見たもの自分が受けた技全てを盗み、覚え、己の糧とした。その中でも長物を扱うことは自身のリーチを生かし更なる暴力が振るえるということもあり、大変気に入っていた。剣道場などいうものがあるはずもなかったが、人を「壊す」技術は他者を痛めつけることで身に着けることができた。素早く、的確に刀身を抜き、痛めつける。その応用で大抵のものも受け流せるようになった。 →武道(剣道)85、日本刀90 【性格】 致命的なまでに利己的で排他的。端的に言えば「欲に忠実」殴りたいから殴るし、抱きたいから抱く。眠いから寝るし、腹が減ったから飯を食う。三大欲求が満たされればそえれで満足。 【生い立ち】 父は現銀鏡家当主ー銀友会組長 銀鏡煌 母は実の祖母、前銀鏡家当主ー銀友会組長が妻 銀鏡茅依 破綻を愛する父により作り出された禁忌の子。齢10歳ではありながらも既に多くの支持者を得ていた父はもちろん手元で育てることもできたが、放り出した先を見たいからと生まれて数週間で荒れた地の孤児院に捨ててしまった。 スラム街にも似たそこは子供を育てるには適しておらず、院長は国からの補助金を搾取し、職員は日頃の鬱憤を子供たちにぶつけた。 冴邪自身は乳飲み子であったために、孤児院の中でも年長組により大切に育てられてきたが、物心つく頃にはその凶暴性の片鱗が現れ始める。 川や、道路に。近くにいた誰かを突き飛ばして慌てふためく様を楽しんでいるような姿が散見されるようになったのだ。何度注意しても反省の色が見られず、ついには一人の職員が川に溺れて死んでしまった。冴夜が6歳の時だった。しかし、子供達に暴力をふるう男だったため、その場にいた誰もが口を噤み、事故として処理された。 その様子を見て、冴邪は「つまらない」と思った。もっと慌てふためくかと思っていたのに。喜ばれては面白くない。その日から、冴夜の行動はエスカレートすることになる。しかし、動物には目もくれず、人ばかりを狙った。自分よりも大きくても、強くても、小さくても、弱くても。 そして、冴邪が10歳の時悲劇が起きる。警察よりも先に、監視を付けていた煌が孤児院に足を踏み入れると全てが赤く染まっていた。生命活動を止めたヒトだったものがいくつも転がり、物音が一切しない荒れ果てた室内。どれも表情は絶望に染まり、唯一の扉に向かっているように見えた。院長も、職員も、子供も全てが殺されていた。一晩なのか、それても何日も時間をかけたのか。正解は何一つとして分からないが、ひとつだけ明らかなことがあった。 この惨劇を起こしたのは、自室ですやすやと眠る冴邪以外にあり得ないと。 起きたすべてを隠滅して、家と十分な金を与えると煌は再び冴邪を世に解き放った。気に入らない奴は好きに食い散らせばいい。懐に収めて、蹂躙してしまえばいい。 幼いころこそ全ての後処理を父に任せていたが、10代後半にもなると自分でも様々な人脈を用いて揉み消すことを、掃除することを覚える。それに比例するかのように起こす問題は肥大化したが。 惰性で入った高校で、冴邪は運命に出会う。見た目も中身の好みの女。きっと彼女は冴邪の手で壊れてくれる。勝ち気な自分には一切靡かないような女を壊して再構築して足のてっぺんからつま先、心の全てを自分のものにしたい。父親譲りの、破綻した性癖。 旦那がいようが子供を孕んでいようがお構いなしだった。彼女を自分だけのものにしたい。ただ、それだけだった。だからこそ、優しい顔をして近付いて、全てを奪い去った。旦那は目の前で犯し、その手で殺した。子供は子宮ごと奪い去った。自分自身が一番愛されたいから、子供は必要ない。どうしてもというのなら父親の子を養子に迎えればいい。 誘いに戸惑いながらも承諾してくれたあの日の喜びは、今でも覚えている。苦痛を与えないようにと、時間をかけてゆっくりと拡張していった涎であの人を汚した日々の悦びは、今でも覚えている。初めてあの人の中に押し入った感動を快楽を、今でも覚えている。ずっと求めていたものだった。ずっと、ここに還りたいと思ってさえいたと錯覚もした。これを、探し求めていたのだと自覚した。あの人の中では性欲も、食欲も、睡眠欲も、全てが満たされた。己の下であられもない声を上げ擦り寄り甘える姿に征服欲が満たされた。首を絞めた先で笑みを浮かべるその姿に加虐心が擽られた。その全てに、独占欲と呼称するにはどす黒い感情が渦巻いた。 この人を愛しているのだと確信した、高校1年生、冬。 欲しいものを全て手に入れたが、人を壊す快楽だけは忘れることができなかった。手頃な人間を殺し続けるのにも限りがあるし、何よりも後処理が面倒だった。 だからこそ、父親から玩具のように与えられた「憑きの輪」には素直に喚起した。 この手で、人間を、それ以外もを壊すことができるのだから。 【時系列】 0歳 親に捨てられる 6歳 初めての殺人 10歳 孤児院惨殺 15歳 運命を手中に収める 20歳 「憑きの輪」を父親から与えられる 26歳 現在 ※「憑きの輪」を与えられた時期に関してはKP同卓PLと擦り合わせ ————————————————–+++————————————————– 【呪詛特徴表】 No.5-2 猟犬 貴方の呪詛は、ターゲットを執拗に追跡する。 〈追跡〉の判定に成功すると、その戦闘の間、貴方は戦闘ラウンドの終了時にも攻擊できる。 No.6-1 獰猛性 貴方の呪詛は、積極的に人類を害そうとする性質を持つ。 呪詛技能を用いた攻擊によって与えるダメージを+1D10加算する。 【呪詛】 白い刀身と柄を持った日本刀 ■忌み名 娃皙- アジロ - 娃-うつくしい。みめよい。美人 皙-①しろい。色が白い。「白皙」 ②なつめ。実のならないなつめ。 ■由来 一族の始まりとなった女「銀杏 亜白」のなれの果て。 彼女自身は怪異などではなく、少しばかり人に好かれやすいだけの人間だった。どこで道を間違ったのか、過去に「あなたのものになることはできない」と言い放った男に執着され、閉じ込められ、全てを奪われた。亜白の子宮は度重なる愛という名の暴行で使い物にならないというのに、「銀鏡」と名乗った男は子種を注ぎ続けた。それは、ナツメのように。妊婦を模した亜白に与え続けた。 しかし、終ぞ実がなることはなく。衰弱した亜白を「銀鏡」は焼いた。衰えてもなお美しいその姿を、誰のものにもしたくなかったからだと、後に「銀鏡」は語った。 そして、燃え残った灰と骨を使い一刀の刀を打ち、真っ白に染まった炎から生まれたのが「娃皙」。「銀鏡」が「亜白」と呼び、愛でる真っ白で美しい長刀。死してもなお身体も、魂も囚われ続ける亜白が怪異となり「銀鏡」の血を引くものに憑りつくのは必然だろう。 始まりの「銀鏡」は、亜白の子宮を、取り出して食べたのだから。 ■権能 どの技能も共通して、亜白を焼いた炎が、亜白とその他「銀鏡」の犠牲となった女たちの憎しみや悲しみ、愛おしさを孕んで、自分たちと同じかそれ以上の苦しみを味合わせようと襲い掛かる。 どこまでも、白い炎として。 ■関係性 「銀鏡」の子を孕む女は誰もが一度「娃皙」により身を切り裂かれ、流れる血を飲む習わしがある。それは「銀杏 亜白」を生み出すために行われていた。 「娃皙」と混じった血が「銀杏 亜白」の同胞を作り出す。生まれてくるモノは、例え原初の女からかけ離れていても「我が子」と相違ないのではないだろうか? 女として、この世全てを炎で埋め尽くさんと欲するが、母として持ち主の事は守り抜く。 姿を変えても、その気高さと美しさが失われることはない。 ■抜刀方法 「娃皙」は持ち主=我が子と認めない者の前ではただの日本刀として現れる。触れることもでき、実際に抜刀も可能だが、「娃皙」の白い炎が現れることはない。 我が子だと認めると、「娃皙」はその身に流れる己の血に反応して持ち主の身に宿る。身体を支える背骨に寄生し、血肉となり、一部となる。それ故、「娃皙」の炎で焼かれることはない。 持ち主の軸椎の辺りが「娃皙」の柄であり、そこに手を差し込むことでようやく「娃皙」の抜刀が叶う。 ■基本攻撃:武道日本刀 ダメージ:1d10+1d10+1d6 (1d10+武器武道1d10+ダメボ1d6) ※呪詛技能Ⅰ成功により1d10+1d10+1d10+1d6(1d10+武器武道1d10+猛毒性1d10+ダメボ1d6)+対象複数化 「娃皙」で暴れ回ると後処理が面倒&人体に負荷がかかりすぎるという理由で他の日本刀を与えられている。しかし、それもいわくつきの所謂妖刀の類。冴邪に合うような血生臭い逸話を持った妖刀が選別されている。しかし、自分以外を使う「娃皙」の嫉妬心や、冴邪の扱いが雑という負の要素が重なったため、不定期に折れてしまい、これまで何本もの妖刀が母子の犠牲となった。 「娃皙」ほどの力を有してはいないが、自分が本来の冴邪の母(刀)だと主張するかのように日本刀を使用する際は白い炎が揺らめく。 ■呪詛技能Ⅰ:医学 攻撃の直前もしくは直後に振り、成功すれば対象を複数化できる。 通常攻撃、呪詛技能Ⅱに使用可能。 娃皙を身に宿しているがゆえに、根源的な人体理解が可能となっている。そのため急所を把握しており、最短・連続での攻撃が可能。 スケスケだぜ。 ■呪詛技能Ⅱ:日本刀 コスト:任意のHP ダメージ:6d6+1d10+1d10+1d6 (基本ルルブ地雷ダメージ6d6+呪詛ボーナス1d10+獰猛性1d10+ダメボ1d6) できるだけ苦しめて殺したい。 もはやそれは、「銀杏 亜白」だけの願いではなかった。混じった多くの女達が、そう囁きかけてくる。 対象を切りつける際にずるりと冴邪の身体から現れる白い炎は的確に人間の急所を射抜き、殴り、炙り、焼き落とす。そして、時には嘲笑うように周囲を舞い踊り、多くの苦痛と共にいたぶり殺す。 ————————————————–+++————————————————– 【銀鏡家】 江戸時代にとある城下町に生まれた火消し「銀吉屋」を始まりとする暴力団組織。「銀杏 亜白」を作り出すために様々な血を織り交ぜて今世まで家を大きく強固なものにしてきた。 その過程において神話生物んお手を借りるのは本家筋の外という暗黙の了解があったが、「シュガー&バンビマンとツキノワ奇譚」においては銀鏡本家も積極的にオカルトや神話事象に関わって来たものとする。 「憑きの輪」のはじまりは傷の舐め合いだったけれど、それが全て計算されていたことを知るのは創立者しかいないだろう。 様々な血が混ざりあった「銀鏡」という存在は人間らしからぬ力を持って生まれることが多々あった。その中でも、少なくとも親や周りが知っている力の片鱗でさえ他を凌ぎ邪悪さが首をもたげていた銀鏡煌は、嫡男でありながら家業から遠ざけられていた。 理由は簡単。銀鏡家は世襲制であるが、当主の座を譲るか殺して奪うかのどちらかであった。幼い煌に殺される未来を視た銀鏡梗海は息子を徹底的に遠ざけた。組の仕事に一切関わらせず、部下となる人間も与えず。独りで外の世界に放り投げた。 当の本人はというと実の父親からの仕打ちなんてどこ吹く風。独り外に放り投げられたことを幸いとばかりに自分だけの人脈、兵力集めに興じた。その際目を付けたのが自分と同じ「呪われた人間」あるいは迫害されあるいは捨てられあるいは進んで独りを選んだ者たちに言葉巧みに近付き懐に入り込み、より力のある者を集めた。当事者からすれば「傷の舐め合い」だっただろう。煌がどこからか持ってきた裏の仕事をこなし、地位を築き上げていった。煌が望んだ形で、望んだ位置まで。 そうして構成員同士の親愛を結束とする「憑きの輪」は誕生した。 「憑きの輪」を通じて組織の運用などを学んだ煌は早々に父親を殺し、組織から何人かを引き連れて銀鏡家当主ー銀友会組長の座に就いた。「憑きの輪」のリーダーと二足の草鞋を履くのは簡単だが、組織の長期的な運用を考えると誰かにボスの座を譲る必要がある。自分と同じぐらい他人に興味がなく、甘い言葉で人を惑わし、あたかも全員が最愛の家族だと振る舞える。それでいて他者をも圧倒する力を持った人間。煌の中で答えは一人しかいなかった。自分と、母親との間に生まれた禁忌の子。自分よりも破綻し堕落した哀れな子。 息子に「憑きの輪」を託すと煌はあくまでも支援者のうちの一人のように振る舞った。前線を退いたとはいえ、未だ依頼の多くは煌に入ってくる。それを息子に渡しているに過ぎなかった。しかし、直接息子に入った依頼に口出しはせず、好きにさせている。好きに暴れて好きに食い散らかし、勝手に大きく育つように。 パトロンの一人である銀鏡煌が創設者だということ、現在のボスと血縁関係にあることを知っている人間はそう多くない。 息子のサポート役として残した者や、創設者当時からいた者ぐらいだろう。 ————————————————–+++————————————————– 【事前情報】 ○HO.1 - フィクサー 貴方は『憑きの輪』の実質的なボスだ。 対呪術師の専門家であり、 誰よりも呪いの知識に秀でている。 ◇HO.B - 処刑人 ──その呪詛は、誰かを殺すためにある。 例えば刀。例えば銃。 棍、斧、鞭、弓、糸、毒、火薬。 貴方に憑いたそれは人を傷つける形をしている。 だから仕事は単純だ。目の前の敵を殺せば良い。 貴方がそれを選んだのか── あるいは、貴方がそれに選ばれたのか。 もし後者なら、 そのときすでに道は決まっていたのだろう。 ————————————————–+++————————————————– 【由来】 「日本書紀」 銀鏡神社の由来より https://kaguranosato.com/shiromikagura/ 木花咲耶姫 木花之佐久夜毘売 (コノハナノサクヤヒメ) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%83%93%E3%83%A1 伊邪那岐(イザナギ) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%8A%E3%82%AE ————————————————–+++————————————————– 以下HO.1秘匿注意 ・呪術蒐集-ヘラジカの女神 呪術師というものがいる。『憑きの輪』の構成員のように何らかの呪詛に憑かれたというわけでもなく、特定の儀礼に則って怪異の力を行使するものたちを、貴方たちは勝手にそう呼んでいる。 この呪術とは、CoCシステムにおける魔術と同等のものと考えてもらって構わない。ただし、 本シナリオで登場するそれはルールブックに記載のないオリジナルのものである可能性もある。 さて、貴方は『憑きの輪』の運営にあたり、様々な呪術師と対峙してきた。彼らの用いた呪術に、蒐集した資料。それらは今も貴方の頭の中にある。本シナリオに関連する呪術として貴方は以下の知識を有している。 ヘラジカの女神。 夢の世界に住まうとされる大いなる存在であり、豊穣の象徴。貴方が蒐集した資料の中には、それに接触するための呪術についての記載もある。まずこの呪術の行使者は、ヘラジカの女神に縁を持つ人間である必要がある。それは遠い血を引いているだとか、女神の呪詛を受けているだとか、まぁ様々だ。 それを満たせば、次に用意するのは魔法陣だ。楕円形の特徴的なデザインと、13日以内に死亡した自殺者の名前を36人分記載する。魔法陣は血液で描く。特に偶蹄目の哺乳類のものであれば成功率が高いとされる。その他、温めた水、小麦から出た灰、羽を持たない虫を生死問わず配置する。 呪術のトリガーとしてはそう複雑でもない詠唱が用いられる。 そして最後に、ヘラジカの女神に縁を持つものをもうひとり用意しておくと尚良い。なぜならば、女神は顕現の際、最も強い縁を持つものの肉体を依り代として現れる。このとき依り代となったものは無事では済まないだろう。 つまり、女神と縁を持つ呪術の行使者が生きて彼女との接触を果たすためには、身代わりが必要になるわけだ。また儀式の場としては候補がいくつか上げられるが、依り代となる人間にとって最も思い出深い土地が最良とされる。 ・構成員-六原一門 六原一門は28歳という若年ながら、憑きの輪の中では随分な古株である。 彼は『蜜ツ木(みつつぎ)』と呼ばれるそこそこ大きな家系──血筋によって呪詛を代々継いできたという、いわゆる “憑きもの筋” の家──の分家の分家、その端くれであるという。 蜜ツ木家は古来より本家で継いできた呪詛の他に、様々な骨董品や呪詛の蒐集を行っていた。六原に憑いた呪詛もおそらくそのひとつだ。 幼い頃、本家より開けてはならないと言いつけられていた鍵のかかった蔵の中に、六原は何者かの気配を感じた。彼が蔵の扉に手をかければ──開いた。鍵など元よりかけられていなかったように。 それ以来、六原に憑いた『胡麻使い』と呼ばれるその呪詛は、常に六原が手をかけようとする扉や電子ロックの向こう側でその鍵を開け、 じっと六原を待っているという。 『胡麻使い』を持ち出した六原は蜜ツ木家を追い出され、やがて憑きの輪へと流れ着いた。 蜜ツ木家の現在については不明だ。本家の当主が失踪したとか、心を病んでしまったとか、残された分家は散り散りになったとか、色々と錯綜した噂を聞くが......まぁあまり良い状況でないのは確かなのだろう。 かつて六原が住んでいたという蜜ツ木家の総本山は、今回シナリオの舞台となる斎之木町から山をひとつ超えた隣町となるが、憑きの輪が介入する頃にはすでに人の姿はなく、呪物の類いもすべて分家の人間たちに分配されて持ち去られた後だった。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
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の著作物です。
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