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　 ✦私立花ヶ丘高校秘密倶楽部 　HO11 - 柳に燕 　#91AD70 ✦特徴表 　4-9　暗黒の祖先(暗黒度14、追加技能pt10) 　1-9　一族伝来の宝物 ✦呼称 　一人称　俺、自分 　二人称　お前、～先輩、名前呼び 　三人称　あいつ ✦技能注釈 　オカルト - オカルト部のため 　聞き耳 - 携帯の着信音を聞き逃さない 　目星 - 視力A ✦パーソナリティ 　いつもおどおどとしており、教室の隅で友人とかたまって過ごしていることが多い生徒。 　先輩相手には敬語を使うが、崩れがちのゆるい敬語になりがち。しかし、決してナメている訳ではない。 　本人から能動的に目立つ行動をすることはないが、何かと周りが賑やかなため、巻き込まれて視線を集めることもある。 　高校生になってから、週のうち2回は自分で弁当を作るよう求められ、その日は好きなおかずを詰めて持ってきている。 　オカルト部に所属しているほか、俗に言う生物係のような役割もあり、裏庭のうさぎの面倒を見ている。 　実家は地元でも古い系譜の一族であるが、大地主と違い、ただ広く鄙びた屋敷を郎党揃って持て余している。 　風化しかけの外壁に黒い瓦はひびが入っているといった様子だが、かつては立派な屋敷だったのだろうことが伺える。 　物置と化した倉の他に広い庭には池もあるが、こちらは生き物好きの垂によって手入れされており、鯉が泳いでいる。 　元を辿れば民俗神道と関わっており、建比良鳥命を信奉する修験者の一族だったとも言われるが 　今ではその姿はなく、当時を記した文献が運よく倉に残っているかもしれない程度に没落している。 　しかし、全国に散らばる同業者に招聘され、儀式に参加するために出雲国へ出向く慣習は残っているため 　10月頃になると、黒染めをさせられて不満げな姉と共にしばし出かけることがある。 　また、上記の背景もありながら、どのようにして死合わせを運ぶ燕へと昇華されたかは不明である。 　黄泉へと飛ぶ建比良鳥命との関連も考えられるが、何より諏訪家が覚えていない。 　衰退したとはいえ、最も重要なお役目であるため、燕が誰かは一族以外の者には秘されている。 　例外がない限り、この役目を継ぐのは一族の血を宿す男子である。 　一族の子である女子が燕を継ぐことはできるが、嫁入りした者や婿入りした者が継ぐことはできないと定められている。 　この決まりに則り、諏訪家当代の死合わせを運ぶ燕は長男である垂へと継がれた。 　しかし、垂自身は非常に気弱で、燕に願った人が死ぬことを厭い、継いでから暫くは泣いて携帯を持つのを嫌がるほどだった。 　現在は観念し携帯を持ち歩いているものの、電話の音が鳴るたびに怯えた様子を見せる。 　何度か電話を受けたことがあるが、果たして願いは叶ったのか、願いの主は死んだのか、垂は深く考えないようにしている。 　このような歴史を持つ家だとしても、何もなければごく普通に営みを続ける家族である。 　幸いなことに、姉である寧々子には友人が多く、垂も小野道幸雨という幼馴染に恵まれた。 　幸雨は未確認生命体を好み、垂は生き物を好み、やや趣味は違うものの意気投合することができたようだ。 　外に遊びに出た際には、田んぼに落ちてどろどろになりながら帰り、庭で泥を流したこともある。 　広い家は友人同士の集まりには最適で、夏場は流しそうめんやBBQなどをして楽しむことも多かった。 　幸雨が泊まりにきた際には広い部屋に姉含む全員で蚊帳を広げて眠ったが、必ず幸雨は刺されているのである。 　寧々子は中学を越えた辺りから街の栄えている方へ遊びに行くことを好むようになったが、幸雨の来訪をも楽しみにしており 　予め幸雨が遊びに来る日を知っていればその日は家にいて、弟とその友人のいる部屋へ襲来することもあった。 　垂は極度の人見知りではあるが、親しい人々とこういった時間を過ごすことが好きである。 　幸雨の誘いを受けてオカルト部へ入部したはいいが、思ったよりも先輩方の癖が強く、押されてはビビることが多い。 　好きなことができて嬉しそうな幸雨を見ると、入部したことに対する後悔はあまり沸いてこない。 　とはいえ、先輩とうまく付き合えるよう心掛けてはいるものの、やはり怖いものは怖いようだ。陽キャこわい。

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