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牡丹（ぼたん）　紅掛空色#8491c3 身重だと思われる女性。儚げな面持ちで、物腰は柔らか。 その体は触れればしっとりと濡れており、冷えている。 以下秘匿 ・怪異譚 雨ノ日に子供が独リで川へ行ってはいけなイよ。「おキヨ様」に連レていかれてしまうからネ。 アる日男の子が、雨の日に川へ行ったンダって。そしたらネ、川のそばに女ノ人が倒レてたんだっテ。 ソの人、体がびッしょり濡れてタから、「大丈夫ですカ？」っテ声をかけたノ。 そノ人、「寒いノ。冷エて冷えテ、震えガ止まらナいの。」ッて。 だかラその子、そのヒトを家へ連れて行こウと手を引いタの。 「あァ、お前のテはあたたかい。」 「オマエの血肉はきっト、もッとアタタカイ。」 翌日、川は氾濫していテ、男ノ子も居なくナったんだっテ。 でも、アる子は聞いたンだって。子供ノ指が川の近クに落チてタって話。 男の子、ドこにイったンダろうネ？ ・本来の姿 2mほどある黒いナニカ。上半身は人型だが、下半身は蛇のようである。泥のようなものが表面を覆っている。 また腹と思しき箇所は膨れており、縦に裂けている。 中からは鋭い牙らしきものが見え、手が伸びている。 今まで数十人の子供を喰ってきた。 ・正体 江戸時代のころ、川の氾濫を抑えるために捧げられた女がいた。 無理矢理殺された女は、恨みによって怪異と化した。 女は生前、不作によって牡丹の堕胎剤を使い、子を堕ろしていた。 その後悔、怒りが怪異となり子供への歪んだ執着心へと変わった。 それが「おキヨ様」が子供を狙う理由である。 冷えている体は水底に今も沈められているから。 腹が膨れているのは、失くした我が子の代わりに子供の肉を喰っているから。 「おキヨ様」は、当時の村人が治水伝説のためにつけた、都合のいい名前である。 ・暗黒の祖先 100…澱みに生まれしもの（自作） ・強い念をもつものが沈殿する水辺に現れる。その腹の大きさが念の強さを表す。その性質からか、女性と肉体が混ざり合いやすい ・皮膚を覆う泥にような粘液は、水で洗い流さねば触れたものを腐食する毒である（1d4くらいの毒性） ・他者を引きずり込み、その身に取り込む。そのため、多くの腕を持っている

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