タグ： 偶像は四季に祈る

<パーソナルデータ> 一人称：私(わたし) 二人称：あなた <特徴表> <職業> <概要> お淑やかで穏やかな、常に笑みを湛えているような女性。春のようにうららか。ほわほわとしたオーラを纏っており、自分のペースを崩さない。何が起きてもとりあえず一呼吸おき、考えを纏めてから話すように心がけている。ネガティブなこと、滅多なことはそうそういわない。冗談もあまりいわない。所作も淑女そのものであり、必要最低限の動作でゆったりと行動している。そんな彼女が演劇が得意だというのだから、ギャップもひとしおというわけだ。彼女らしい大人びた格式高い女性から、粗野な言動をする少年まで演じわける彼女はまさに演劇部で注目されうる存在といえるだろう。舞台上であれば地団駄も踏むし、床を蹴りつける。ギャップ萌えというやつかもしれない。 <以下秘匿込概要> ……という人物を演じることが、一番ボロが出ないと思ったからである。理由はこれがすべてで、それ以上のことは何もない。自身が空っぽであることに自覚的であり、だからこそ何にでもなれると信じている。穏やかでありたいのは周囲から感情を乱されたくないからであり、怒らないのはエネルギーを使いたくないだけである。心のままに、衝動的に何かをすることに憧れを持っているのかもしれないが、染み付いてしまった言動を払拭することは難しいのではないか、と諦めつつある。 <春川さゆりについて> 彼女が受けている行動をみて、自分を重ねてしまい咄嗟に助けてしまった。いじめというものに今後の人生では一切関わらないと心に決めていたはずなのに、彼女を助けても過去の自分が救われるわけではないのに、それでも体は動いてしまった。とはいえ彼女と演劇部で過ごす日々はかけがえのないものだったし、後輩でありながら対等な友人になれたと確信さえ覚えていた。 しかし、彼女が精神を壊してしまったあとになって、彼女は大切なことは何も相談してくれていないことに気がついた。もちろん、個人的な事情であるため誰にも伝えたくないという気持ちはあったと思うが、少しも相談してくれなかったことに気づいたときには自分に友達という存在は務まらなかったのではと落ち込んだ。 <夏目薫について> 彼の前でならちょっとしたネガティブを吐き出せた。今思えば、肯定してくれる彼に少し甘えていたのかもしれない。頼りになる先生で、恩師である。同窓会レベルの頻度で良いから、また面と向かって話したいと思っている。 <虐めの程度について> 典型的ないじめ。無視、陰口、仲間外れなど。とくにきっかけは覚えていないが、シンプルに彼(彼女)たちの気に食わなかっただけなのだろうと今なら思う。幼少期のいじめのきっかけといえば、ただ気に入らなかったから、とこの一点に尽きるからである。 <どのくらい救いを求めているか> 今の穏やかな生活が続くことが救いである。叶うことなら、いじめていたメンバーにはもう二度と会いたくない。謝罪とかそちらの自己満足だし無理。 <本心と演技の割合> 学生時代→本心2：演技8 今→本心4：演技6 演技をすることを苦しく思ったことはなく、むしろ精神安定剤。 <秘匿> ◇HO1「春」 必須技能〈芸術：演劇〉〈精神分析〉 元演劇部であり、演じることに長けている。 以下、秘匿情報 ▼探索者について あなたは「救いを求めている」。 幼少期いじめを受けていたあなたは、自分の本心を隠すようになった。 演技という仮面で素顔を隠すのは居心地がよかったが、本当の自分は救われないままだ。 ▼技能 「カウンセリング」 人生経験からか、他人の精神を安定させることに優れている。 シナリオ中の指定されたタイミングで、1回につき1人に対し、相手が発狂状態でなくとも〈精神分析〉を行うことが出来る。成功した場合、1D6のSAN値を回復させる。ただし自分に〈精神分析〉を行うことは不可能である。また、これにより最大正気度を超えることは無いものとする。 ▼人間関係 【 春川 さゆり / はるかわ さゆり 】 ひととせ高校の演劇部にいた頃の、1つ年下の後輩。 高校2年生のある日、あなたは一人の女子生徒がいじめられているのを見た。過去の自分を思い出したからか、はたまた他の理由か。あなたが手を差し伸べたその子が、春川さゆりだった。 春川は演劇部に入り、その後もあなたたちは良い先輩後輩、そして友人として関わりを続けた。詳細は教えてもらえなかったが、「好きな人ができた」と春川が嬉しそうにしていることもあった。 あなたの卒業後もたまに会うような間柄だった。しかし卒業して約半年後（春川が3年生）、何かのきっかけで彼女は精神的に弱ってしまった。少しずつ回復し、現在は小さなカフェで店員として働いている。話を聞けば錯乱してしまうため、何があったのかは聞けずじまいだ。 画像 【 夏目 薫 / なつめ かおる 】 「共通情報」参照。 あなたにとって彼は恩師である。ちょっとした相談をすれば、彼は笑顔で話を聞いてくれた。自分の本心を否定しないような彼の態度に、あなたは少しだけ本音をぶつけられたのかもしれない。 ただ、彼は自分のことを話すような人ではなかった。卒業後も連絡先を知ることは出来ず、今何をしているのかは分からない。あなたは、またあの頃のように、彼と少しでも言葉を交わしたいと思っている。 【 他PCたち 】 高校で3年間同じクラスだった友人たち。 少しは本音で話せていたのだろうか、それとも、怖くて演技をしていたのだろうか。どちらにせよ、彼ら彼女らはあなたにとって懐かしい記憶の一部であり、かけがえのない存在である。しかし自分から連絡する勇気を、本当のあなたは持ち合わせていなかったのだろう、卒業後は疎遠になってしまった。 ▼特記 ・シナリオを通してHO内容に変化があっても構わない。どのように変わっていくかは探索者次第である。 ・「いじめの内容や深刻さ」「どの程度救いを求めているか」「本心と演技の割合」「春川、夏目薫への感情」などはPLの解釈によって好きに考えて良い。 ・HO内容にある程度沿っていれば、高校生活については自由に考えて良い。 ・必須技能はシナリオの進行や生存率に関係するため取得を勧めるが、PLの判断に任せられる。

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