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FHに協力しているマーセナリーでありながら、普通のサラリーマンとして日常を過ごしてもいる、二面性のある男。 軽い言動の気さくなお兄さん。 要領が良く、会社の上司に対しては上手くヨイショしながら自分の手玉に取り、巧みに社会を渡り歩いている。 FHマーセナリーとしては、自分にメリットがなければ依頼を蹴るなど大胆不敵で気まぐれではあるが、 香味和洋の率いるセル『L'Inattendu<リーナトンデュ>』にはよく協力している。 メンバーのことは結構気に入っているため、セルリーダーの出すウナギ料理が美味しい限りは協力を続けるつもり。 コードネームの由来は、彼の真意を掴もうとするとつるっと逃げてしまい掴めないところがウナギに似ているため。 （あと、食べものとしてのウナギが好き） 【経歴】 功は普通の家庭に生まれ、ごく普通に育ってきた。 あれはまだ子供だった頃。双子の兄の成（なる）が宿題を放って遊び惚けている間、弟の功は真面目に勉強をこなしていた。 二人で足して割ったらちょうどいい、と友人たちにからかわれることもあったが、双子は気にしていなかった。 しかし若き功は、真面目ながらも人知れず刺激に飢えていた。 高校生になった頃、路地裏でいかにも怪しげな『臨床実験の被験者募集』の文字を見て、家族にも内緒で被験者へ志願した。 これは悪魔の囁き。彼にとって初めての『危険な冒険』だ。 結果として、功はFHによってひどく非常識な力に目覚め――いわゆるオーヴァードとなった。 当初こそ戸惑い、FHの悪意の間で揺れ動いたりもしたものの、今ではすっかり逞しくなった。後悔もしていない。 せっかく手に入れた便利な力なのだから、最大限に活用して正体を悟られることなく日常と非日常の間を渡り歩いている。 もしバレたら？　その時はその時だ。 成とは大人になった今でも変わらず下らないメッセージをやり取りをする気楽な仲だが、具体的に何をしているかは互いにあまり聞かない。 暗黙の了解というか、家族ならではの距離感というか…… でも、なんとな～くだけど……あいつも僕と同じ遺伝子を持ってるんだし、人には言えないこととかしてるんじゃないかなあ？ ……ちなみに、兄も功と同じような時期にオーヴァードとなっており、結局彼も非行に走っている。これが一卵性双生児……

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