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#bdb76b ＜シナリオ＞ ・絶望⇔希望のローライフ/HO1 ------------ 【特徴表3-7】俊敏 どんな時でも、鋭く素早く状況を把握できる。＜回避＞の基本成功率は、通常の＜DEX×2＞ではなく＜DEX×5＞である。 【特徴表6-5】 急所を見抜く 狩人の素質を持っている。貫通の確率は、通常の1/5ではなく、1/2となる。ただし最大40%である。 ------------ 【死刑囚プロファイル：藤春潔（ふじはる-いさぎ）】 まず初めに、彼は対面する私の目を見て清潔に微笑んだ。 癖づいているのであろう、彼は愛想から笑みを浮かべながら瞬時に私という人間を窺う。 家族構成は父、母、妹。 藤春潔は医学部教授の父とその夫人を両親に持つが、彼は跡継ぎのために男児の生まれなかった一家に引き取られた養子である。 常に「こうあれ」と求められてきたのだろう。そしてそれに応える言動ばかりを選んできた。 時に毅然とした男であることを、自慢の息子であることを、頼もしい兄であることを、名家の長男であることを、理想的な彼氏であることを。 事が拗れたのは父親に愛人の存在がいたこと、そして彼女との間に息子がいたことが判明してからである。 主張してきたのは愛人であり、父親としては彼女らの存在には蓋をして潔に継がせたい意向である。 結果的に彼は、愛人の息子よりも遥かに優れなければいけなかった。 家庭内の空気が冷えていこうが、彼が注力するべきはとにかくこの家の優秀な長男であることだった。 しかし、彼は愛人の息子を凌駕することができなかった。 *** 自殺願望を抱くまでに至ったストレスはおよそ彼の置かれた環境によるものだろうと思われる。 「それで、死に方くらいは選びたかったんだよ」 「他は全部人の言うことを聞いてたんだから、死に方くらいさあ」 彼は笑みを浮かべている。 それで起こしてきた数々の殺人事件は、理想的な死に方を追い求める故だったという。 一瞬理解が遅れたが、他人の死を自分の死に方のサンプルにしていたと。 彼が常人の尺度で測れなくなるのはそこからの発想と理屈だ。 「だけどどれもしっくりこなくて」 彼の起こした十数件に及ぶ――事故として処理されていたものもいくらか含まれた――手口の違う殺人が発覚するきっかけとなったのは、 ある男性に対する猟奇殺人が明るみになったことからだった。 解体できる箇所は全て丁寧に解体され、その部屋に並べて置かれていた。 そのまま売り物にできそうなほど几帳面に小分けにされて。 それを男性の母親が発見し、半狂乱になった彼女の様子からご近所による通報に繋がったと。 そうして呆気なく捕まり聴取にも比較的素直に応じたのは、もしかすると死刑に興味が湧いたのだろうか。 しかしながら彼の最後の殺人の被害者は、例の愛人の息子であった。 最後の一件もとくに恨みによるものではないと話すが、私はどこかで少し溜飲が下がったのかもしれない、とも取れた。 どうだろう。 彼は私の目を見て向かい、今も薄く笑んでいる。 ------------ 【方針・懲罰隊/鈴木清志として】 自殺願望は変わらず持ち続けているようだが、それ以上に自分の死に方への拘りが強い。 どうやら死刑もしっくりこない気がすると考えていたらしく、彼はすんなりと政府からの提案を受け入れた。 内心は計り知れないものの、彼は上長に対しては表面上行儀よく愛想よく大人しく従うということができるうえ、人心を直感的に汲んだりサポート力に長けている。 また、己のための死の追究という動機からか、殺し方、良く言えばさまざまな対抗手段や有効な武器などの研究や扱いに熱心で、戦術のカードを増やすことに積極的である。 ゆえに魔術などの習得も早く、彼にはそういった才覚があるようだ。 AFの拡声器も使いこなし、ツールとして愛着があるらしい。 懲罰隊として殉死を遂げることにも理想として期待をかけているのかもしれないが、この調子なら簡単に命を投げ打つこともしないだろう。 死に方に拘る余りになかなか死にたがらないタフな死にたがりだ。 ------------ 【事前イメージソング】 はいよろこんで / こっちのけんと https://www.youtube.com/watch?v=jzi6RNVEOtA 記号として / RADWIMPS https://www.youtube.com/watch?v=bZqQttJnj-U Darma Grand Prix / RADWIMPS https://www.youtube.com/watch?v=pqZqYNPqaL0 ------------ 【HO詳細】 ■武器を最大二つ持つことが出来る 　（内、特別な効果を持つ武器を一つ持っている） 　（特別な効果として、この武器の持ち主は＜クトゥルフ神話技能＞+10、MP+5） 　（※この効果は持ち主（HO1）以外には反映されない） →AF：拡声器（効果後述） ■クトゥルフ神話技能に3d6+5を追加する →結果：15＋5 ■＜任意の回復技能＞の成長欄に+10できる 一種類の技能に+10でも、複数種類の技能に合計+10でもよい →医学に＋10 ■過去の神話生物退治の中で呪文を取得している ☆必ず覚えている呪文 ≪門の発見≫ ☆更に、任意の呪文2つ ≪ヨグ＝ソトースのこぶし≫ ≪被害を逸らす≫ ------------ 【呪文詳細】 ≪門の発見≫ コスト：1MPとSAN1d3 目に見える範囲内であれば、他の世界あるいは別のプレーンへ通じている門の存在を全てはっきりと分かるようになる。 ------------ ≪被害を逸らす≫ コスト：1MP、SAN-1、無効化したいダメージと同じ数値のMP 呪文の使い手に向けられた物理攻撃を無効にするこの呪文を使うと宣言した後、1MPとSAN1を支払う その後ロールで決定されたダメージに対して、どれくらいMPを消費するか決める 消費したMPの数値の分だけダメージが軽減される （同じ戦闘の中で、この呪文を使うたびに1MPと1SANを消費する必要はない） また、呪文の効果が発動している間は片手を上げている必要がある。 片手を下ろすと呪文の効果は切れる。 ------------ ≪ヨグ＝ソトースのこぶし　（今卓のルール部分に☆印を記載）≫ 条件:消費するSAN値1d6　（☆アーティファクト使用時は1d5） 効果: ・呪文の使い手には対象が直接見えていなければならない ・MPを任意の値分消費し、1ポイントにつき1D6のSTRが付与される。 （このSTRの値は射程が9m離れる毎に1D6減少する。） ・呪文のSTRと相手の［STR+CON］の対抗ロールを行い、成功した場合相手を気絶させる。 ・吹き飛ばされる距離は呪文のSTRの値から、対象のSIZを引いた値を3で割った数と同じメートル数である ・ドアや壁などの無生物に対しても使用可能 ☆アーティファクトを使用して攻撃に使用する場合は呪文のSTR値/2の数値で運用する （※STR30の場合は15ダメージ） ------------ 【AF：拡声器について】 ヨグ＝ソトースのこぶしの指向性を高め、呪文を使う際の負担を軽減しながら運用する為のAF。 ・ヨグ＝ソトースのこぶしの消費MP＆消費SAN値を-1にする事が出来る(※消費ポイントは1以下にはならない) ・指向性を高める事で、対神話生物に対し肉体的にダメージを与える事も出来る

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