タグ： 初眠

キツイ目つき、常に不機嫌そうなオーラ。 気に入らないことがあれば直ぐに舌打ちをし、話しかければ「あ？」と返してくる。 休み時間は寝ているか席を外すかのどちらかで、誰かと他愛もない話をしている、なんて光景はほとんど見られない。 そんな様子から周りから距離を置かれがち。 学内では完全に1匹狼状態である。 家族構成は元ヤンの母、元ヤンの父、武闘派の兄が2人に絶賛反抗期の弟が1人。 そんな家庭で育ったためか、若干…いや、かなり男勝りな性格に育つ。 小学高学年からボクシングを習っていたため殴り合いも兄弟と引けを取らない🤜💥🤛(ボクシングは“男に負けたくないから“という理由で母に頼み込んだ) 学校でも家でも女らしい姿は見られないし、周りもそんな姿など彼女に期待してはいない。 本人も気にしている様子は見られない、…………………………ように見えたのは中学までの話であり、高校にあがってからは「華の女子高校生」というものに憧れを持つようになった。 しかし今更女らしくなることなんて出来ないし、「高校生デビュー」する勇気もなかった。 でも私だって、兄共とラーメンじゃなくて友人と原宿でクレープを食べたい！ ゲームセンターだってパンチマシーンよりプリクラが気になる！ インスタ女子を真似るように、写真だって撮り始めた！ のにインスタのフォローもフォロワーも0！ そんな世間からの評価と自身の理想にのたうち回る彼女は、ある女と出会う。 その女こそが、後のミナにとっての大切な人となる、お嬢様学校に通っている「赤野 雪子(ｱｶﾉ ﾕｷｺ)」である。 それは、蛮族(同じクラスの男子)にナンパされ困っているところになんとなく首を突っ込んだのがきっかけであった。 そしてその後もとある事に蛮族に話しかけられる雪子を見かけ、その度に助けてやるという……なんとも奇妙な偶然が続いたのだ。 ある日「また助けられちゃった。あなた、まるで私の騎士みたいね」とクスクス笑う彼女に、なんだか馬鹿にされたような気がして、誰が二度と助けるか！とその場を去る。 しかしその翌日の放課後、彼女は校門前にたち「いつものお礼」と言って原宿でクレープを奢ってくれたのだ。 それだけでは無い。そのまま手を引かれ、プリクラ、自撮り、インスタをフォローし合うなど………なんと彼女はミナの夢を一日で叶えてしまった。 あまりにも夢のような時間にミナも嬉しさを隠し切れず、そしてそんなミナを見て雪子は「ねえ、また私と会ってくれる？」と声を掛けた。 以来、雪子とミナは頻繁に会うようになり、「女子高校生らしい」日常を共に作り上げてくれた。 ミナはいつしか、彼女との時間を楽しみに日々を過ごすようになっていた。 聞けば、雪子にはしっかりとした「ボディーガード」がついているらしいが、それなら何故蛮族に絡まれていた際助けてやらなかったんだ…？と、彼女のボディーガードに不満を持つように。 そしていつしかボディーガードに対し謎の敵対心を燃やすようになり、「あたしなら24時間雪子の傍で守ってやるのに」と言葉を零す。 すると、雪子は微笑みながらミナにこう提案した。 「なら、私と一緒に住む？」と。 実際、ボディーガードが何故手を出さなかったのか。 それは「雪子がそれを制したから」である。 雪子は極道の娘であり、ボディーガードは皆一様に強面であった。そんな強面を傍に置くことはゴメンであった。 雪子には家以外では「ただの女子高校生」として日々を過ごしたいという願望があったのだ。 そのため雪子のボディーガードは監視役に回し、下手なことがない限りは雪子自身がどうにかすると、本人が定めたのだ。 もちろんその為に何事も1人で切り抜けられる程の洗礼を受けている。 実際、殴り合いとなればミナよりも少し強い。(雪子はキック派) 雪子は元来「欲しいものは必ず手に入れる」「要らなければ直ぐに断捨離」といったわがまま極道娘人間であり、そのためにはどんな努力も厭わない。 (ミナの前ではネコを被っている) 同居についてだが、ミナの両親は怒鳴り散らかすかと思いきやあっさり承諾。 勿論本家に済むのではなく、赤野組が所有している「借家」で、2人きりの同居生活がスタートしたのだ。 初めは流石のミナも「？？？？」であったが、雪子と居られるならまあ、いいか…？と受け入れる。 シナリオ開始時は同居生活を始めて1年経つか経たないか、のところである。

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