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タデウス（タッド） ５ヶ月幻覚 タデウス:称賛される ケリー:黒い眼 愛称はタッド。 平民から叙勲を受け騎士となった父が、息子も人々に称賛される良き騎士となるようにと名付けた名。 幼少期は非常に神経質で気難しく、また負けん気が強く癇癪持ちに育ち、家族に苦労をかけることになる。平民上がりの騎士一家に周囲が優しいはずもなく、嘲笑されてはキレて殴りつけるような暴れん坊だった。 家系に胡座をかいているだけの木端共と違い、個の力のみで武勲を立てた父のなんと立派なことか。父を尊敬すると同時に周囲への軽蔑は増し、思春期を迎える頃にはすっかり為政者、貴族というものが大嫌いになっていた。 騎士院に入っても尖った剣は鞘に納められず、眉間の皺と周囲との間に深い深い溝を作った。そこに橋をかけたのは、共にこの国を守ると決めた強き騎士たち。 長い黎明期だったが、エスカンポスに選ばれた頃には、少しは心から笑えるようにもなった。 あの大厄災までは。 以下ネタバレ ●能⼒ ◎フォーク あなたは高い能⼒を持ち戦場を翻弄する。 常時STR/DEX/CONに+1のボーナス。 ◎サクリファイス 一度だけ、以下の条件を全て満たしている場合に宣言することで発動。 ・自分のターンである ・自分の現在HPが最大HPの半分以下である ・発動後のHPが3以上になる 現在HPの半分(端数切り上げ)を消費し成功値:20のダイスロールを行う。 成功すると現在の戦闘に勝利する。 このロールはあらゆる補正を受けず、いかなる手段を用いても一度しか挑戦できない。 この能⼒を使用した場合、1d6のCONを永久に喪失する。 ①騎士院エピソード 元平民の息子として死ぬほど負けん気が強いので、王太子殿下にもその他騎士たちにも学生時代めちゃくちゃに噛みついた過去をもつ。 王族など、騎士など口だけだと、腕を磨き誉を上げてこその本物だと、本気でそう思っているし自分をバカにする者は剣で分からせてやればいいと思っていた。王太子など立場だけで傅かれる傀儡の極みだと思っていた。 しかし実際のファルケは名実ともに優秀で、その表に出ない影なる努力を知った。タッドは自身の研鑽をある日ファルケに褒められたことで目の覚める思いがする。一人孤独に剣を振ったところで意味はない、それを知る者が認めて初めて信頼が生まれる。それからタッドは周囲への牙をおさめ、騎士として信頼できる相手を一人一人見極めること目を養うようになる。勿論、ファルケがその筆頭だった。 ②大厄災以降のエピソード ファルケは自他に厳しかったが、笑ったり怒ったりをしないわけではない、少なくとも大厄災までは、くだらない冗談で笑い合ったり、薄曇りの日の微かな暖かさにほっと頰を綻ばせたり、それくらいはあった。 民衆派として過ごしながら、虐げられた平民をそっと助ける日々の中、ファルケはすっかり笑わなくなってしまった。ある時、助けた子供がお礼にと、ぼろぼろの手で小さな石細工を渡そうとしてきた時、能面の様な表情で断っているのを見てしまった。 ファルケの氷を溶かしたい、タッドはそう思いながら、かつては殆ど見せなかった不器用な笑顔を、ファルケの代わりに作っている。

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