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　Axel Mika Mustermann （アクセル・ミーカ・ムスターマン） →表記はもっぱらAxel M M。 ◾️AreAy / HOカフェピアニスト 【職業】 ・基本ルルブよりミュージシャンベースで作成 【特徴表】 ・オシャレ 　APP+1 ・銃火器の達人 　火器技能5つの基本成功率50% 　人から誕生日を聞かれるたびに「今日だよ」と言っているせいでそろそろ誕生日が366日ある。 　カス嘘お兄さん（女性）。 　黙っていれば男装の麗人だが、口を開けば嘘しか言わない自由人。カフェの奥、少し高くなったスペースにあるピアノを優雅に弾いている姿からは想像もつかないほどテキトーな女。 　さすがに履歴書は本当のこと書いたんだよね？　と紙をめくってみれば、丁寧な字でそれらしいことが書いてある。アクセル・M・ムスターマン、25歳、女性、学校はどこそこを出て……、これまでの職歴は……、志望動機は……。 　ところでMustermannとは、ドイツ語でいうところの「よくある名前」、たとえばジョン・ドゥだとか名無しの権兵衛だとか、そういうものに相当する。有名どころはMax Mustermannか、あるいはErika Mustermannだ。 　本当に真面目に書いたの？　そう本人に聞くと、「もちろん全部本当さ。僕が嘘をついたことなんか一度もないだろう？」という大嘘が返ってくる。 　だが、音楽のことになるとちょっぴり真剣だ。他の何をしているときよりも楽しそうで、寂しそうである。 ＊以下、HOバレあり 　永遠の命というおとぎ話は、物語の中だからこそ魅力的に映るもの。 　その物語に放り込まれてしまった人間には、人生の全てが、間延びしたつまらない映画のように見えるのでした。 ： https://fusetter.com/tw/32oMJm6f#all 　死は全ての終わりではなく、人生の中に数あるアクシデントにすぎない───アクセルの終わりのない道行きにそれらはたまに転がってくる。彼女はそれに躓いて転んだり、理由があってそれを拾い上げてみたりしながら、次に目を覚ますときには、必ず落胆のため息をこぼしてきた。「ああ、また死ねなかった！」 　 　自分が愛した人々も同じように長命であれば、話は別だったのかもしれない。残念ながら現実はそうではなく、自分ひとり流れる景色とともに生き続け、大好きだったはずの人々のことも風景のことも、もはや何一つ覚えていない。新しい友人に自分の素性を語ることもなくなった。自分を苛むもっとも大きな原因は孤独にあると、アクセルは十分理解している。だからこそ、誰彼かまわず好意をぶつけるだけぶつけておいてそれに責任を取らず、誰にも自分を独り占めさせないような、そんな側面を持っている。 　それでも彼女は歌を愛して、声楽の研鑽に勤しむことを生き甲斐としてきたが、いつの日かそれも奪われてしまった。歌声は目印となり、自らが“魔女”であることを示してしまう、目に見えない烙印なのだ。だからそれをしまい込むように彼女は歌うのをやめ、別の形で音楽を始めた。ピアノは、歌を失った彼女の慰めになると同時に、悔しさや焦燥も運んでくる……しかし音楽に罪はなく、美しい調べは心を落ち着かせてくれる。できるだけ適当なことを考えて適当にピアノを弾きながらも、彼女は音楽を愛している。 　彼女の持ち物はそう多くなく、そして入れ替わりも激しくない。そのうちのひとつは、何か文字らしいものが書かれた紙切れで、手帳に挟んで持っている。どこの言葉でなんと書いてあるか忘れてしまっているのだが、それが「ありがとう」を意味するということだけは覚えている。どんな経緯でその紙切れを持つに至ったかはわからないけれども、混じり気のない感謝の言葉は彼女に小さな幸せと肯定をくれる。この紙切れのような、出自のわからぬ骨董品を、彼女はいくつか大事に持っている。 　そんな、薄く引き延ばされた終わりのないフィルムを歩む彼女が見つけた、この映画を終わらせる方法。50年で死ぬことのできる薬は、なんともちょうどいい。記憶容量があまり大きくないせいか、一般的な人間と時間感覚もそう変わらない。50年と聞くと、それなりに長く、それなりに短いと感じる。その間ずっと適当なこと言って笑って、最後の最後に、実はずっと寂しかったんだと、信じてもらえるかもわからない本心を口にして人生を終えられたら、どんなにいいことだろう。 　果たして制作者は何を思ってその薬を発明したのか……不思議なことだが、アクセルは藁にもすがる思いでその奇跡を求めている。 「木を隠すなら森の中というだろう？　嘘を隠すなら大嘘の中だよ」 小ネタ：爪が割れやすいのでめちゃめちゃ丁寧に手入れしている

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